タイヤが磨り減るとパンクしやすくなるため、1年から2年に一度はタイヤ交換が必要になってきます。
ロードバイクの新品タイヤは、とても硬く、付けづらいので取り付けに苦戦する人も多いようです。
タイヤ交換をする際、どんな道具が必要なのか?
今回は、新品タイヤの交換方法をご紹介していきます。
ロードバイクを新品のタイヤに変更するときの注意点
バイクのタイヤを新品と取り替える前に、まずはどのような種類があるのかを知るところから始めましょう。
タイヤにはきちんとはめ込むためのルールとして、「WO」と「HE」という2つの決まりを設けています。
「WO」は「ワイヤード・オン」の略称で、クロスバイクやロードバイクは700×25c、ママチャリなら26×1 3/8のような表記の仕方でと記されています。
「HE」は「フックド・エッジ」の略称で、クロスバイクやマウンテンバイクなどに26×1.50のような表し方をしています。
この数字はタイヤの側面に表記されているので、交換を考えているなら、古いものと同じサイズを探しましょう。
ブレーキの反応や速度調整などメーカーによってどこに重きを置いているのかは異なります。
平均価格は3,000~4,000円くらいでしょうか。
あまりにも安すぎるものは避けて下さい。
なお、カラータイヤは見栄えこそ良いですが、カーボンが使われていないため、耐久性は普通のタイヤよりも劣ります。
タイヤを交換するなら最低でも「タイヤレバー」「軍手(怪我や汚れを防ぐ)」「滑り止め付き手袋(作業用)」「タイヤ」の4つを用意しましょう。
自転車専門店へ行けば軍手以外は手に入れられます。
レバーは使い勝手と入手のしやすさから考えると、パナレーサー製がおすすめです。
新品タイヤに交換しよう!!タイヤ交換の手順①
バイクのタイヤを新品と交換する具体的な方法をお教えしたいと思います。
まずは、軍手をはめて、車輪の脇に付いているレバーを反対側まで倒して下さい。
そして、軸の反対にあるつまみを押さえておき、レバーを反時計回りに回転させるとネジが緩みます。
このレバーと車軸をまとめて「クイックリリース」と呼び、修理の時間を少しでも短縮するために作られたものです。
スポーツタイプのバイクはほとんどこれが使われています。
ネジを緩めたら車軸を外してしまいましょう。
中にあるバネはなくさないようにして下さい。
さて、タイヤを外すにはブレーキを外さなければなりません。
Vブレーキかカンチブレーキなら、左側のアーチを見ればワイヤーを通すための切り込みが入っていることが分かります。
そこでブレーキアーチを両側から押さえて下さい。
金具が取れます。
キャリパーブレーキの場合はアーチに付いているレバーを上げましょう。
するとフレームからホイールが取り外せるので、ディレイラーがある方とは反対側を地面に向けて、置いておきます。
バスタオルなどを敷いておけば傷や汚れが防げますよ。
新品タイヤに交換しよう!!タイヤ交換の手順②
バイクのタイヤを新品と交換するためには古いタイヤを外す必要があります。
ひとまずホイールを外したら、今度はタイヤの空気を抜いて下さい。
マウンテンバイクに使われている米式バルブならキャップを外し、てっぺんにある出っ張りを押してやりましょう。
仏式バルブならキャップを外すまでは同じですが、てっぺんを押す前に、そこに付いているネジを緩めて下さい。
後はタイヤ全体を押して、空気が完全に抜けていると判断出来たら、いよいよタイヤを外します。
タイヤレバーをホイールとタイヤの間に差し込んで、スポークがある方まで倒して下さい。
ただし力みすぎるとレバーが折れるのでほどほどに加減をしましょう。
また、チューブにレバーを引っ掛けないようにして下さい。
パンクを引き起こす可能性があります。
1本目のレバーを上手く挟めたら、2本目のレバーをスポーク3本分ほど離れた位置に挟みます。
そうしたら1本目をホイールの外側に沿うようにして動かしましょう。
これで片側が外れます。
チューブにはバルブを留めているネジが付いていますが、これは取り外して下さい。
ロードバイクに新品タイヤをはめてみよう
バイクに新品のタイヤをはめ込む時は、表面に進行方向の表記があるかどうかを確かめておきましょう。
もし何も書いてなければ、はめ込む向きを特に気にする必要はありません。
まずは片側だけはめ込んで、チューブをねじれないように気を付けながら入れていきます。
バルブをホイールの穴に入れ、ネジで留めればスムーズに行えます。
ポンプで軽く空気を入れるとやりやすいかもしれません。
よくタイヤとホイールの間にチューブが挟まってしまうことがあるので、はめ込めたらバルブがきちんと動くかどうか押してみて下さい。
そして周辺を調べましょう。
上手く入りきらない時は、はめ込んだ部分を指でつまんでやると隙間が出来てすっぽりと収めることが出来ますよ。
全部はめ込んだら、チューブが挟まれていないかというチェックをもう一度行って下さい。
もし挟まっていたら、その近くのタイヤを一旦外し、チューブを詰め込んでから元に戻します。
固定ネジが付いているかも忘れずに見て下さい。
何も異常が見られなければ空気を入れましょう。
新品タイヤをはめたら最後にフレームを戻そう
バイクに新品のタイヤをはめ込んだら、今度はホイールをフレームに取り付けます。
タイヤ同様、進行方向を間違えないようにしましょう。
後輪はギアをチェーンに絡めてから、フックのような形になっているところに差し込んで下さい。
その後で車軸を戻します。
この時「ネジ→バネ→ホイール→バネ→ネジ」という順番になっているかどうかを確かめましょう。
バネは、てっぺんを内側に向けて、車軸のレバーはもともと付いていた部分にそれぞれ取り付けます。
ホイールを付けたら、正中線が出ているかを確認しましょう。
シートチューブから見た時に、タイヤが傾かず、まっすぐになっている状態なら大丈夫です。
正中線を出したらレバーの反対側にあるつまみを持って、レバーを時計回りに回転させれば車軸のネジが締まります。
仕上げは、レバーを引き上げれば留められます。
手の平の親指の辺りに膨らみがありますが、そこをレバーに当てながら上げて、少し痛いと感じるくらいの固さに締めましょう。
外れにくくするためには、前輪なら真上に、後輪なら前に向かって斜め上にレバーを固定すると良いですよ。
逆に下には向けないで下さい。
こちらは外れやすくするための向きです。
ホイールを軽く揺すって、レバーが外れてしまわないかをチェックしたら、ブレーキレバーを元に戻しましょう。
これは意外と見落としがちなので、忘れないようにして下さい。
ロードバイクのタイヤの種類と特徴
ロードバイクのタイヤを新品のものにする前に、種類とそれぞれの特徴を把握しておきましょう。
ロードバイクに使われるタイヤには「クリンチャー」「チューブラー」「チューブレス」の3つがあります。
選ぶ際は「重さ」と「転がり抵抗」の2点に注目しましょう。
重さはペダルの漕ぎ出しに大きく関わってきます。
軽ければ軽いほどスムーズに走り出せるのです。
転がり抵抗はタイヤがどれだけ滑らかに転がるかを表したもので、こちらも少ないほど転がっていきます。
メンテナンスのやりやすさやコストパフォーマンス、初心者が扱いやすいかなどを考慮するとクリンチャーが良いでしょう。
性能面ならチューブラーをおすすめします。
チューブレスも性能自体は優れていますが、取り付けと取り外しが少し難しいかもしれません。
チューブレスを使う場合、タイヤレバーを使わないでクリンチャーをはめ込むくらいの技術は欲しいところです。
もし、無理そうならクリンチャーを使いましょう。
なお、タイヤを選んでも、ホイールと上手く合わなかった場合は、ホイールから買わなければいけません。
乗り心地の良さを重視するなら「チューブラー」を、予算や修理の手間を減らしたければ「クリンチャー」を、タイヤの装着になれているなら「チューブレス」を選ぶと良いですよ。
ロードバイクタイヤを交換しよう
タイヤは、ロードバイクのパーツの中で唯一路面と接するものです。
また、タイヤは消耗品であり、交換が必要なものです。
新品のタイヤに交換するだけでも機能を大きく向上させることができるので、タイヤ交換の時には、ぜひともタイヤをアップグレードして、一つ上の走りを味わってみてはいかがでしょうか。