ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクやミニベロなど、様々な自転車を目にする機会が増えました。
フレームにはメーカー名が入っていますが、このメーカーも世界各地にあります。
メーカー名は読めても、どの国で生産されたかまで分かる人は、ロードバイク乗り以外では、ほとんどいないと思います。
ですので、国・地域別におすすめなメーカーをご紹介します。
台湾製のおすすめ自転車メーカーといえば
自転車の生産量で有名な台湾ですが、他の国々も決して負けてはいません。
ですが、ミドルグレードのものはほとんどが台湾で造られており、ノウハウも積み上げてきました。
オリジナルの製品は性能も良く、コストパフォーマンスにも優れています。
その中でも「GIANT」は台湾独自の会社で、スポーツタイプの自転車を生み出しているメーカーの中ではトップクラスの実力と評判を誇っています。
ヨーロッパでも「GIANT」は知られており、人気はもちろん製品や値段に対しても大きな信頼を寄せられています。
メーカーの特徴は「高品質」「手の届きやすい値段」「豊富な種類」の3つでしょうか。
特に値段に関しては、同じような機能性を備えている他社の自転車を見ても、やはり「GIANT」にはかなわないと唸ってしまうくらいの差があるようです。
そんな「GIANT」ですが、実は設立されたのは1972年と、わりと最近だったりします。
しかし、みるみるうちに人気は広まり、初めて乗るならまず「GIANT」の製品を選ぶという人も珍しくありません。
かつては、色々な会社の下請けをしていたため、技術面に長けている上、規模は世界で一番というメリットがあるのでコスパが良いというのも利点でしょう。
初心者の人にも、乗り慣れている人にもおすすめのメーカーです。
おしゃれな自転車に乗りたい人はイタリアのメーカーを
お洒落な自転車が欲しければイタリアのメーカーを探すといいですよ。
長い歴史を持っている会社が多いので、性能に関しても折り紙付きです。
今回はそんなイタリアのおすすめをいくつかご紹介したいと思います。
・Bianchi
様々な種類を開発している老舗です。
初心者からある程度乗っている人、若い人からお年を召した人にまで、あらゆる層から支持を集めています。
特に人気のチェレステグリーンはシンボルカラーでもあるので、一目見ただけで「Bianchi」だと分かります。
・COLNAGO
主に中高年の人達が愛用しているブランドです。
値段が高めというのもありますが、全体的にクラシックな雰囲気を漂わせているデザインが多いというのもあるかもしれません。
しかし、それが「古臭い」と感じず、むしろお洒落感が増しているのが凄いところです。
・PINARELLO
お洒落な自転車の代表格とも言えます。
イタリア製の自転車はどれも美しいデザインばかりですが、乗っているだけで素敵だと言われるのは「PINARELLO」くらいのものでしょう。
ツール・ド・フランスの優勝者が使っていたりと、性能面でも優れています。
ウネウネと波打つような形状のフォークは好みが分かれそうですね。
男性らしさを求める人におすすめなメーカー
工業国であるドイツのイメージと言えば「質実剛健」でしょうか。
それは自転車にも表れており、美しさよりも男性的な格好良さを押し出しているデザインが多いという印象を受けます。
そして、さすが物作りの国と言うべきでしょうか、どれも素晴らしい仕上がりのものが揃っています。
おすすめのメーカーは次の通りです。
・FELT
初心者や、そこそこ乗ることに慣れてきたという人に向いています。
コストパフォーマンスが良く、誰にでも好まれそうな色合いやデザインを扱っているのが特徴です。
ボルトなどのパーツの色も全てきっちりと揃えています。
好きなように改造する醍醐味は少ないですが、手を加えずとも十分素敵なデザインなので、手を出しやすいのが嬉しいですね。
・Canyon
あまり目立ちませんが、実はそれなりの実力とコストパフォーマンスの良さを掲げているメーカーです。
設立されたのが1996年とつい最近で、ネットによる直接販売でしか手に入れられません。
しかし、同じ性能を持った他社の製品と比較すると、数万の単位で圧倒的に値段が安いことが挙げられます。
さらにシンプルで格好良いデザインなので、買って損をすることは恐らくないでしょう。自分の手でメンテナンスをする人に最適のブランドだと思われます。
欧州にはまだおすすめのメーカーがある
ヨーロッパにも優れた自転車メーカーは数多く存在しています。
その中でもおすすめなのは次の2つです。
・LOOK
1951年、フランスのヌヴェールに創業されたメーカーです。
しかし、最初はスキー用品を造っており、本格的に自転車業界へと飛び込んでいったのは1984年のことでした。
初めて手掛けた記念すべき製品は、ベルナール・イノーというツール・ド・フランスの選手の手に渡り、なんと総合優勝をさらっていきました。
1986年には全ての部品をカーボン製にしたという、業界初のフレームを開発しました。
これをきっかけにどんどんカーボンフレームの技術を身に付けていき、現在でも他社の追随を許しません。
・TIME
理想のペダルを生み出すため、1987年に設立されて以来、フレームのみを作っているメーカーです。
RTM工法という、カーボンを糸のように編み込むことでチューブを作っていくやり方を用いています。
このやり方は航空機の翼やF1でも使われています。
特徴は、フレームの中に金属で出来た振り子のようなものを取り付けていることです。
これがあると振動を吸収してくれるので、剛性が失われません。
それなのにペダリングの効率は落ちないという機能を備えています。
米国にあるメーカーのおすすめ自転車
アメリカ製の自転車は、見た目こそシンプルなものが多いですが、そのぶん優れた性能を持っています。
男性に好まれそうなデザインですが、意外と女性からの支持も集まっています。
おすすめは次のメーカーです。
・TREK
今の自転車業界のトップに君臨しているイメージがあります。
それくらいの実績を重ねてきたブランドで、大勢の人の憧れになっていますが、だからといって高額ではないのが特徴です。
ツール・ド・フランスで、7回連続で優勝したランス・アームストロング選手のスポンサーとしても活躍しました。
・SPECIALIZED
他社と比べると地味な印象を受けます。
しかし、性能は抜群です。
女性向きの自転車を作り出してもいるので、女性が愛用していることが多いようです。
最近ではレースに使われる自転車のブランドとして名前が挙がるようになりました。
・Cannondale
アルミ製の自転車に特化しているブランドで、そこから「カーボンキラー」という異名が付けられました。
格好良いデザインと、ほどほどの値段から、女性が乗っていることもよくあります。
日本の自転車メーカーも負けてない!
日本の自転車メーカーも、外国に引けを取りません。
今回は日本にあるおすすめのブランドをお教えします。
・ANCHOR
ブリジストンによるスポーツタイプの自転車のブランドです。
日本人の体格や身長に合わせて造られており、自分自身に最適なサイズにするシステムも備えているので、しっくり来るものに乗ることが出来ます。
色を指定することも可能です。
試作は1946年から行われていましたが、本格的にメーカーとして名を挙げたのは1949年のことになります。
1964年に「自転車競技部」という社内サークルが生まれたのをきっかけとして、レース用の自転車の開発に取り組みました。
その後、1999年になるとチームが「アンカー」と名乗りだしたため、ブランド名も同名のものにしたのです。
日本の会社特有の堅実さが売りで、サービス面や管理面に長けています。
・Panasonic
1952年にナショナル自転車工業が設立されたことを皮切りに、オーダーメイドのフレームが作れる会社として、少しずつ知名度を上げていきました。
現在はパナソニック・オーダー・システムが有名となっています。
自転車の選び方は自分次第
たくさんおすすめしてきましたが、ご紹介しきれなかったメーカーはまだまだあります。
自転車の使い方によって選ぶのも、国によって選ぶのも、デザインによって選ぶのもありだと思います。
納得の一台が組みあがると良いですね!