初心者のためのロードバイクの乗り方。坂道の登り方・下り方

ロードバイクを買って、ヒルクライムに挑戦していると、坂道を上手に登ったり、下ったりするコツや乗り方はないものか。
と探求したくなると思います。

乗り方が良くなれば、疲労度や爽快感も変わってきます。

坂道を攻略できるように、ロードバイクの乗り方をお伝えします。

坂道を上るときのロードバイクの乗り方①

坂道を上るときのロードバイクの乗り方を知らないと疲れが出やすくなります。
また、上手く進まないので、ここでは坂を上るときの方法についてご説明していきます。

上り坂では、体の重心が前にかかるように、若干前かがみ気味にすると進みやすいです。
前かがみにすることでペダルにかかる自分の体重の負担を軽くすることができるのでオススメです。
しかし、この方法は同じ筋肉だけに、負担がかかってしまうというデメリットもあります。

坂道だけでなく平らな道においても、長時間の間、同じ姿勢を維持することは、特定の筋肉だけに負担を強いることになるため、競輪の選手のように、よほど足腰を鍛えた人でないとなかなか難しいものです。

常日頃から、あまり足腰を鍛えていない人が長時間同じ体勢をとっていると、途中で筋肉が悲鳴をあげてしまって、ギブアップなんてことにもなりかねません。

また、坂の傾斜によって体にかかってくる負担も、微妙に変化します。

途中で、バテてしまうことがないように、坂に合わせて姿勢も変化させながら、特定の筋肉にだけ負担がかかることがないようにして、長い坂道も乗り切っていきましょう。

坂道を上るときのロードバイクの乗り方②

坂道を上るときのロードバイクの乗り方には、座って乗るだけではなく、立って乗るのも有効です。

座って乗る時は、座る位置が大切ですが、立ち漕ぎのダンシングで上り坂を乗り切るのもなかなか面白いです。
立ちこぎといっても、ママさん用自転車での立ちこぎとは訳が違います。

ダンシングでは、右へ左へと傾けながら体重をペダル上へかけて漕ぎます。
見る人によっては、踊っているかのように見えることからダンシングと呼ばれています。
ダンシングのポイントは、どれだけ強くペダルを踏むことができるかということだけではなく、いかにリズムに乗って身体の重心を変えながら交互にペダルを踏むということが大切です。

一般的にペダルを踏む時は、一番下まで体重をかけて踏み込んでしまいがちですが、一番下へ到達する前に体重を重心を変えるように心がけながら、意識的に腰を安定させるようにして、リズムに乗って漕ぐと無駄なく、スムーズに重心移動が行いやすくなります。

上手く重心移動が行えることで、長時間のダンシングも可能です。

坂道を下るときのロードバイクの乗り方

坂道を上るときのロードバイクの乗り方については分かっていただけたかと思います。
しかし、上りがあるということはもちろん下りもあります。

ここでは坂道の下り方をご説明していきます。

坂道を下るときの一般的な乗り方は、下ハンを握り、ブレーキをかけながら、サドルの後ろ部分に乗り、重心を後ろにかけるように心がけて走行します。

いわゆる「後ろ乗り」という乗り方です。

へそを心もち後方に引くようにして、腕を伸ばす感じです。
体重を後ろにかけることで、ハンドル部分も自在に動かすことができます。

ブラケットを握っていると、どうしてもハンドル部分に荷重がかかり、臨機応変なハンドル操作ができません。

大怪我になる危険も伴うので、下り坂では、ブレーキの性能を活かすためにも下ハンを握り、ブラケットやフラットバーは握らないようにしましょう。

後ろに重心をかける後ろ乗りさえ、きちんと行っていれば、下ハンであったとしても、前のめりになってしまうことはありませんので安心して下さい。

ブレーキは、人差し指だけで握る「ワンフィンガー」でOKですが、雨天の時には、安全面からも人差し指と中指で握る「ツーフィンガー」をオススメです。

坂道を下るときのコーナリングの乗り方

坂道を下るときにコーナリングが来たときのロードバイクの乗り方を知っておきましょう。
山道とかですと必ずと言っていいほどありますからね。

まずは視線が大切です。
下り坂での曲がり道の時の視線は、コーナー出口方面へ視線を向けておくことが一番大切なポイントです。

ついつい、コーナーでは、自分が行きたくないコーナーの方へ顔や目を向けてしまいがちですが、こうすると視線につられて、行きたくないと思っているコーナーの方へ、ついついバイクも向いてしまうものなのです。

ここは、無理にでも自分で意識的に、自分が行こうと考えているコーナー出口の方へ視線を向けるように心がけましょう。

また、ゆとりを持って、バイクの制御を行うためにも、頭部はしっかり起こして、地面と垂直になるようにキープしておくことも、安全なコーナリングのために大切なポイントだといえます。

さらに、肩の位置は、できるだけ地面と平行を保つことができるように気をつけましょう。

こうすることで、インサイドの腕や上半身がリラックスできるだけでなく、重心の切り替えなどもスムーズに行うことが可能になります。

坂道に有利なロードバイクはあるの?

坂道のロードバイクの乗り方に関してはお伝えしましたが、乗り方だけでなくロードバイク自体で坂道を有利にすることはできるのでしょうか。

メーカーに関しては、特にどこのメーカーが坂道に適しているということは無いと考えています。

たとえば、上り坂を行くのであれば、車体が軽い「軽量モデルタイプ」のものが、より楽に走行できますし、下り坂を行くのであれば、悪路を走るのに向いているといわれる「エンデュランスモデル」が安定して楽に走行することができます。

速く走るという観点からみれば、下りは、「エアロタイプ」が断然速いです。
しかし、速く走れる=楽ではありません。

ホイールベースが長いと安定感が生まれますし、逆に短いと、安定感には欠けるものの、ヒラリヒラリと走行しやすくなります。
よく耳にする話では、上りは軽く、下りは安定した走りが楽だと感じやすいようです。

しかし、上りでもホイールベースが長いロードバイクがよいという人もいますし、人それぞれ好みの問題もあると思うので、コレだとズバッと言い切ってしまうことはできません。

坂道攻略のロードバイクの選び方

坂道を楽にするためにロードバイクの乗り方と併用して、ロードバイクも坂道に有利なものを選んでみましょう。

坂の上り下りに向いているロードバイクを探す場合、足の疲れという観点からみれば、どのタイプもそれほど変わりはないと思います。
しかし、肩こりという観点から見たら、安定感のあるエンデュランス系タイプのロードバイクを個人的にはおすすめしたいと思います。

エンデュランス系は安定している分だけ、バランスを取る際にも楽で、長距離を走行した後だったとしても、ほとんど肩こりに悩まされることなどないのがオススメポイントです。

しかし、普通のロードバイクに馴染んでいる人にとっては、やはり軽量モデルタイプのものが、合ってると感じるかもしれませんね。

速さや近未来っぽいデザインが好きな方は、エアロタイプがよいでしょう。

メーカーにより同じ軽量モデルタイプでも色々あります。
購入で悩んでいるようなら実際に、ロードバイクの販売店に行き、相談してみることをおすすめします。
やはりその道のプロですので、自転車のことなら色々相談に乗ってくれますよ。

練習と研究を積み重ねよう

ただただ漕いでも、体力はついても、技術が上達するとは限りません。

反対に、研究だけしていても、実践しなければ、経験値が上がらず、こちらも上達しません。

走っては研究して走っては研究してということを繰り返し行い、効率良く坂道を攻略しましょう。