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メンテナンスを忘れずに!シマノ後ろギアの外し方と装着方法

2019.1.1

ロードバイクに乗り始めて日が浅い頃は、メンテナンスといってもまだ難しく、チェーンの清掃と注油からはじめる方が多いのではないでしょうか。

チェーンの清掃をしていると特に気になるのが、後ろギアスプロケットの汚れです。

表面はウエスで清掃できても奥の方の汚れはなかなかとれません。

今回はさらに一歩その先のメンテナンスである、シマノの後ろギアスプロケットの外し方と、そのメンテナンス方法についてご説明します。

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シマノの後ろギアスプロケットの外し方!どんな工具が必要?

まずは、後ろギアスプロケットの外し方について、どんな工具が必要なのかをご説明します。

工具はシマノの純正工具の他、いろいろなメーカーやブランドから発売されています。

シマノ以外としては、PARKTOOL、BBB、grungeや安価なものではGIZAといったところでしょうか。

今回は、シマノからPROのブランドで発売されている工具を例にとってご説明します。

使用する工具はスプロケット戻し工具とロックリング締付け工具の2種類です。

この2つの工具はカセットリムーバーセットという名前で、メーカー希望価格3500円(税抜)でセット販売されています。

自転車用の専用工具というとかなり高価なイメージもありますが、割と安価に手に入りますので取り揃えておきたい工具のひとつです。

また、ロックリングを装着する際は、シマノは30から50N・mとその締め付けトルク値を指定していて、正確なトルク管理をするためにはトルクレンチという専用工具が必要です。

シートピンやステム、クランクを固定するボルトにも指定のトルク値がありますが、トルク値は5~15N・mと比較的小さく、トルクレンチも小型で安価なものが発売されています。

これに対し、ロックリングのトルク値を管理するためには大きめのトルクレンチが必要になりますが、価格も高価で、使用頻度からしてこの工具を購入するのは躊躇してしまいます。

ロックリングを外す際、「どの程度の力で外せたか」を体で覚えておくことで、ロックリングを装着する際の力の入れ具合がわかります。

「専用のトルクレンチの購入が難しい」という方は、この方法を試してみてください。

STEP1:意外と簡単な後輪の外し方

シマノの後ろギアスプロケットを外すには、まずは後輪を外さなければなりません。

親切な自転車店であれば、ロードバイクを購入した際に前輪と後輪の外し方を説明してくれます。

また、後輪のパンク修理に際しチューブ交換をされた方であれば後輪の外し方はお分かりになるでしょう。

ここではまだ後輪を外したことがないという方のために、簡単にその方法をご説明します。

●後輪のチェーンの位置をトップ(一番小さいギア)に変速する

●後輪のキャリパーブレーキのクイックを回転させ、キャリパーを広げる

●後輪の車軸のクイックを回転させ、固定を解除する

●右手で後輪を上から抑え、左手でサドル(フレーム全体)を持ち上げる

これで後輪がフレームから外れます。

キャリパーブレーキや車軸のクイックは、安全に走行する上でとても重要な部分です。

クイックを締め忘れるとブレーキがかからず、また、ホイールの脱落など重大な事故につながりかねません。

後輪を戻した際は、締め忘れがないか、緩みがないかなど念入りにチェックをしてください。

STEP2:シマノの後ろギアスプロケットの外し方

さあ、いよいよシマノのギアスプロケットの外し方をご説明します。

車軸のクイックリリースはホイールから取り外しておいてください。

この際、車軸についているタケノコバネの向きも覚えておくと良いでしょう。

●ギアスプロケットを外す際の基本姿勢

立った姿勢で自分の体の前に、ホイール、ギアスプロケットの順番になるように、ホイールを立てておきます。

●工具の取り付け方

左手にスプロケ戻し工具を持ち、工具に付いている長い方のチェーンをギアスプロケットのロー(一番大きいギア)の上からかけ、短い方のチェーンも同様にローギアに当てがいます。

次に右手にロックリング締め付け工具を持ち、工具の歯とロックリングの歯がかみ合うように挿入します。

ロックリング締め付け工具はしっかりロックリングに挿入されていないと、ロックリングの歯をなめてしまいますので注意が必要です。

この状態で両手の角度が時計の針の10時10分の位置になるのが、一番力を加えやすい理想の角度です。

●ロックリングを外す

ロックリング締め付け工具を地面方向に向けて回転させると、ロックリングが外れます。

ロックリングは正ねじですので、時計と反対方向に何回転かさせると、ホイールのハブから完全に外れます。

前項でもご説明しましたが、このとき、どの程度の力でロックリングが外れたかを覚えるようにしておいてください。

ロックリングが完全に外れると、ホイールのハブから後ろギアスプロケットを抜き取ることができます。

ギアとギアの間にはスペーサーが装着されているところがありますので、抜き取る際はその順番を覚えておくと良いでしょう。

以上がシマノのギアスプロケットの外し方です。

STEP3:ギアスプロケットの清掃と注油の仕方

外したギアスプロケットを見てみると、油やほこりで汚れているのがわかります。

この汚れを除去していくのですが、次に用意するのが専用の汚れ落とし剤であるディグリーザーです。

ディグリーザーの主だったメーカーやブランドとしてはFINISHLINE、PEDRO’S、ParkTool、WAKO’Sなどが有名です。

その他に準備するのはキッチン用のゴム手袋とバッド(皿)、使い古しの歯ブラシと古新聞やウエスで、ゴム手袋とバッドは100円均一ショップで購入できます。

バッドの中にディグリーザーを必要量とり、ギアスプロケットの汚れを歯ブラシで除去していきます。

「手に優しい」を謳い文句にしたディグリーザーもありますが、基本はゴム手袋をすると良いでしょう。

特にロー側のギアは複数枚が一体となっていますので、細かい隙間の部分まで歯ブラシを使って汚れを落とします。

汚れを落とし終わったギアスプロケットは、乾いたウエスでディグリーザーをふき取って下さい。

このとき、スプロケットの歯に「欠け」や「目立った傷」「消耗」がないかもチェックすると良いでしょう。

次に注油ですが、一滴一滴注油するドリップタイプと、スプレータイプが発売されています。

ギアスプロケットは注油面積が広いため、スプレータイプがお勧めです。

古新聞の上にギアスプロケットを並べ、まんべんなく両面にスプレーで注油します。

そして、最後に余分なオイルをウエスでふき取ればメンテナンスが完了です。

ここまでシマノのギアスプロケットの外し方と汚れの落とし方、注油方法をご説明しましたが、いかがでしょうか?

汚れて真っ黒だったギアスプロケットがピカピカになると、とても気持ちが良いですね。

STEP4:シマノの後ろギアスプロケットの装着方法

それでは、注油が完了してピカピカになった後ろギアスプロケットをホイールに装着していきます。

装着方法は外し方の手順を逆にするだけですが、シマノのギアスプロケットにはいくつかのポイントがありますのでご説明します。

●ホイールのハブに、ギアスプロケットを歯数の大きいものから順番に装着

ギアスプロケットの内側にはハブと勘合する溝がありますが、注意して見てみると1か所だけ溝の幅が異なるところがあります。

これに対してホイールのハブ側にも1か所だけ溝の幅が異なる部分があり、この部分を勘合させて装着していきます。

一見難しそうな作業ですが、逆にいえばこの部分でしか勘合しないので間違いようがないともいえるでしょう。

●ギアスプロケットの板厚に注意して、スペーサーも装着

ギアスプロケットにはスペーサが一体になっているものと、薄い1枚板だけで、別途スペーサーを装着しなければならないものがあります。

大きい歯数のものから順番に装着していく中で、ギアとギアがぴったりとくっついてしまうようなところには、スペーサーを挿入します。

●ロックリングをハブに固定

すべてのギアスプロケットの装着ができたら、取り外したパーツが余っていないか十分に確認し、ロックリングで固定します。

ロックリング締め付け工具でロックリングを固定しますが、取り外したときの力の入れ具合を思い出し、何度か固定と取り外しを繰り返して適度なトルクになるように固定してください。

STEP5:繰り返しの練習で覚えよう!後輪の取り付け方

ここまで、シマノの後ろギアスプロケットの外し方と装着方法をご説明しましたが、最後に後輪を取り付けて完了です。

●後輪にクイックリリースを挿入

たけのこバネの位置や向きに注意して、後輪にクイックリリースを装着します。

●左手でサドルを持ち上げ、右手で後輪がチェーンの輪の中にくるように置く

後輪を外した際、チェーンの位置はトップ(一番小さいギア)にありましたので、後輪を装着する際も同様にチェーンはトップにかけます。

●右手の親指でテンションプーリーを押し下げる

後ろギアスプロケットの周りを回転させるようにテンションプーリー(地面に近い方のプーリー)を押し下げると、後輪はフレームに自然に装着されます。

●車軸のクイックリリースのナットを締め、クイックレバーで固定

クイックレバーの固定が適度な強度になるように、クイックレバーとは反対側のナットを締め付けます。

ナットの締め付けとクイックレバーの固定強度が適度になるまで、この作業は何回か繰り返して行います。

●後輪にブレがないか確認し、キャリパーブレーキのクイックを固定

自転車の後方から確認し、フレーム(左右のシートステイ)の中心に後輪が装着されているか確認します。

次にキャリパーブレーキのクイックを締め付ければ完了ですが、ここでサドルを持ち上げ後輪を回転させ、ブレーキシューがリムにあたっていないかも確認してください。

以上が後輪の装着作業の一連の流れですが、何度も繰り返し練習して作業のコツを身に着けて下さい。

安全に快適に走行するために守りたいこと

これら一連の作業は、自転車安全整備士の資格を持つ自転車店の方にお願いするのが望ましいのですが、やはり自分の自転車の整備は自分でしたいものです。

もちろん自己責任となるのですが、そのため、何度も繰り返して練習することが必要になります。

ロックリングの固定や車軸のクイック、ブレーキキャリパーのクイックの固定は安全に走行する上で、特に重要な作業となります。

作業が終わった後はいきなり高速で走行せず、徐行しながらブレーキの効きや変速に問題がないか、目と耳と感覚を研ぎ澄まし安全性を確認してください。

そして、ピカピカの自転車で快適に走り出しましょう!

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