2019モデルのロードバイクとの違いは?ピナレロ2018を考察

今や世界のロードレースシーンでは、このメーカー抜きには語れないと言っても過言ではないのが、イタリアの「ピナレロ」です。

ツール・ド・フランス(以下ツール)では、個人総合でピナレロに乗った選手が2018年までに4連覇、2012年、2013年も併せ、2014年を除き近7年で6回のマイヨ・ジョーヌ(個人総合優勝)獲得は驚愕のひと言です。

今回はそんなピナレロのロードバイクについて、2018年モデルを中心にご紹介していきます。

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レーシングブランド「ピナレロ」の歴史

まずは、ピナレロの歴史を振り返ってみましょう。

創業は1953年、イタリアはトレヴィーゾに産声を上げたブランドで、2018年に創業65年を迎え、老舗の域に入ってきたブランドです。

1988年に初めてのツール制覇を成し遂げると、1990年代から「バネスト(現モビスターチーム)」というチームにフレームを提供し、「ミゲル・インドゥライン」のツール5連覇に大きな貢献を果たします。

その後もツールで定期的にチャンピオンを輩出、年間でも毎年のようにビッグレースを30勝近くもするような、押しも押されぬレーシングブランドに成長していきます。

その間ロードバイクでは、「カーボンバック」や、マグネシウム合金製のロード「ドグマ」などの開発で、さらに高みに上っていきます。

その後レースでの主流はカーボンフレームに移りますが、ピナレロは金属製にこだわったこともあり、一時期は地位を低下させました。

しかし、近年日本の「東レ」からカーボンシートを調達し、独自の技術で新フレームの開発を行い、冒頭でもお話ししたように完全に地位を回復、それどころかトップの座に君臨し続けています。

また、以前から独創的なデザインで目を引くところがありましたが、2016年に世界的ファッションブランド「ルイ・ヴィトン」の傘下に入りましたので、ますますデザインに磨きがかかると期待されています。

ピナレロのロードバイク全体の特徴

今回はピナレロの2018年モデルのロードバイクが対象ですが、2018年8月時点で既に2019年モデルが発表されています。

そのため、このあとは2019年モデルが店頭に並ぶことになりますが、2018年モデルは旧モデルとして割引販売の対象となる「型落ち」で出回る可能性もありますし、2019モデルとの比較にもなりますので今回ご紹介します。

まずピナレロ全体の特徴ですが、スピードや巡航力という走行性能は、レースでの成績が物語る通りです。

また、2014年に、ロンドン・デザインアワードで金賞を受賞するなど、デザイン性も世界に認められるところです。

そして、「独創的」な技術やデザインで、他と一線を画す部分もあります。

技術の裏付けがあってこそですが、波打っているような流線形のフロントフォークやシートステイは「ONDA」と呼ばれるピナレロ独自の技術です。

また、かなり前から取り入れている左右非対称のフレーム形状も、強い力が掛かるドライブ側とそうではない反対側が対称である方が不自然と言われれば、確かにそうです。

それを「真の均等」と称してあっさりやってのけるのも、ピナレロの技術の高さの証明です。

しかし、形状だけでなく、左右でカラーリングやロゴのデザインまで変えるので、ピナレロは時に「派手」「奇抜」という表現もされます。

ピナレロのロードバイク2018モデル①モンスターバイクの誕生

それではここから、ピナレロのロードバイクをご紹介しますが、前項でも触れたように、今回は2018年モデルが対象となります。

【DOGMA(ドグマ) F10】

歴史のところでも触れましたが、マグネシウム合金製で世界初の量産車となった「ドグマ」は、その後のピナレロのレーシングモデルの顔として現存しています。

2018年、そのドグマが2015年より続く「F8」の後継である「F10」に、モデルチェンジされることになりました。

トラックレーサーの技術を取り入れた究極のエアロマシンとして、プレス発表直後から大きな反響を呼んだモデルです。

そして、ピナレロが機材を提供する「チーム・スカイ」のツール個人総合4連覇が、F10でもなし得るのか大いに注目されました。

結果はチーム・スカイのグラント・トーマス選手が初優勝、前年まで3連覇中だったクリス・フルーム選手も3位に入り、エースバイクとなった「F10」の力も証明される形になりました。

F10はフレームセットだけでも約70万円以上になりますし、完成車では軽々と100万円を超えてしまいますので、中々お目に掛かれませんが、文句なくピナレロを代表するエアロロードです。

なお、F10には更なるフレームの軽量化を図った「DOGMA F10 Xlight」と、ディスクブレーキ仕様の「DOGMA F10 DISK」があります。

ピナレロのロードバイク2018モデル②ドグマの凄さを広めるセカンドグレード

前項に引き続き、ピナレロの2018年モデルのロードバイクをご紹介します。

【GAN(ガン)】

ハイエンドモデル「ドグマ」の技術を盛り込んだ、ミドルグレードのエアロロードです。

ドグマは前項でもお話ししましたが、プロ御用達のところがありますので、同じ技術を投入しやや価格を下げて一般市場に広めるのが、ガンの役目です。

2018年モデルは、カーボン素材の質やディスクブレーキモデルなど4種類の展開でしたが、2019年よりラインナップが縮小され、1種類になることが発表されています。

そのため、ミドルグレードのエアロロードがかなり少なくなりますので、もしこの価格帯を狙うのであれば、型落ちを含め2019年モデルが店頭に並び始める段階で勝負を掛けてもよいかもしれません。

ピナレロのロードバイク2018モデル③歴史を作ってきた名車

ここでも引き続き、ピナレロの2018年モデルのロードバイクをご紹介します。

【PRINCE(プリンス)】

こちらは前項でご紹介したガンとは対照的に、2019年よりラインナップが拡大されます。

拡大と言うよりは「復活」という言葉がふさわしく、常にピナレロが革新的な技術を投入してきたのはこのプリンスでした。

近年はドグマの余りにも凄まじい進化の陰に隠れていた存在でしたが、2019年モデルからオールラウンダーの看板モデルの座に就くことになりました。

2018年モデルまでは、ツールで連覇を果たした「DOGMA 65.1」の金型をそのまま使用し、カーボンのグレードを変えることで価格を抑えたものでした。

いわゆる、過去のフラッグシップの低コスト版であり、レプリカモデルのような位置付けでした。

この間、新しいドグマ(F8)がエアロ形状に特化したことから、以前からの形を求めるコアなファンは付きました。

しかし、常に革新的な技術をまとって登場していた以前のプリンスを知るファンからは、金型の焼き直しがないレプリカモデルに、「プリンスらしくない」と厳しい指摘も受けていました。

そのため、全くの新しい形となる2019年モデルは、発表当初から大きな話題となっています。

ピナレロのロードバイク2018モデル④カーボンバック

最後にご紹介する2018年モデルのロードバイクは、ピナレロがその革新的技術で世界を席巻した「カーボンバック」のアルミフレーム車です。

【NEOR(ネオール)】

1997年に初代「プリンス」が、シートステイのみカーボンチューブを使用するというカーボンバックとい技術をまとって登場します。

フルカーボンフレームが高額過ぎてまだ一般市場に出回る前だったこともあり、納期までに最大1年掛かったという話が残っているほど、爆発的な人気になりました。

フルカーボンが当たり前となった現代ではほぼ用いられていない技術ですが、ピナレロはこだわりとして残しており、2018年もネオールがラインナップされていました。

ただ、2018年8月時点では、2019年モデルのラインナップの情報がなかったため、カーボンバックがついに終了してしまう可能性も考えられます。

しかし、アルミフレーム車はカーボンフォークが当たり前になっているので、カーボンバッグにもまだ意味はあると考えられます。

そのため、型落ちにはなるかもしれませんが手に入れるチャンスがあるならば、筆者個人的にはおすすめしたいモデルです。

独創的でこだわりが強いバイク揃い!

今回は、ピナレロのロードバイクを確認しました。

世界中のレースシーンを席巻し続けるロードバイクは、いずれも独創的でこだわりの強いものばかりです。

それだけに、好き嫌いはハッキリしそうですが、その分コアなファン層も多いので、ユーザーさんのコミュニティはとても熱いと言われています。