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カンパニョーロのコンポ「ヴェローチェ」の魅力に迫る

2018.9.27

イタリアのコンポーネントメーカー「カンパニョーロ」が送り出す製品は、日本のシマノと比較すると、美しさや使い心地の良さといった点が評価されています。

そんなカンパニョーロのコンポの中でも、比較的お求めやすい価格ながらカンパニョーロらしさが味わえることで親しまれていたのが、2017年モデルまで販売されていた「ヴェローチェ」です。

ヴェローチェは上位モデルとどう違い、どんな魅力があるのか、みていきましょう。

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2大コンポメーカー、カンパニョーロとシマノの違い

ロードバイクを始めとする自転車の変速機やブレーキといった一連のパーツのことを、総称して「コンポーネント」、略してコンポと呼びます。

そして、ロードバイクの世界で2大コンポメーカーとされるのが、日本のシマノとイタリアのカンパニョーロです。

両社とも第二次世界大戦以前から創業している伝統あるメーカーですが、現代のロードバイクで当たり前になっている「クイックリリース」や「外装式のディレイラー」を世に送り出したのは、カンパニョーロです。

一方のシマノは、こちらも今では常識である、シフトレバーをカチッと動かすとギアが1段変速する「インデックス・システム」を開発しました。

それまでは、シフトレバーは無段階に動き、チェーンが動いていく様子を伺いながら、ユーザーが自分で「このへんかな?」と位置を決めていたのです。

シマノもカンパニョーロも、現代のロードバイクの「当たり前」を作り上げた、すごい企業なのです。

日本製で品質や精度に優れるというイメージのシマノですが、対するカンパニョーロはどんなイメージでしょうか。

カンパニョーロは製品の仕上げに対する独特のこだわりがあり、大人の所有欲を満たすような高級感という面では、シマノに優っていると考える人が多いようです。

それは製品価格にも表れていて、カンパニョーロのコンポはシマノと比べると比較的高価であるのも事実です。

今回は、そんなカンパニョーロのエントリーグレード「ヴェローチェ」についてご紹介します。

カンパニョーロ製コンポのグレードをおさらい

まずは、カンパニョーロのコンポがどんなグレード構成なのかをチェックしましょう。

カンパニョーロのグレードは、2018年現在、高い方から以下のようになっています。

※EPSは電動コンポ

・スーパーレコード/スーパーレコードEPS

・レコード/レコードEPS

・コーラス/コーラスEPS

・ポテンツァ

・ケンタウル

リアの変速段数は、すべて11速となっています。

ご覧のように、2018年モデルに「ヴェローチェ」はありません。

ヴェローチェは、2017年モデルまでラインナップされていたエントリーグレードなのです。

2018年モデルで後継の「ケンタウル」が登場し、ヴェローチェは製品ラインナップから姿を消しました。

続いてヴェローチェのコンポについて、もう少し掘り下げてみましょう。

カンパニョーロ・ヴェローチェとはどんなコンポだったのか

カンパニョーロ・ヴェローチェとは、どんなコンポだったのか、製品ラインナップから姿を消す直前の2017年モデルでご説明します。

2006年にそれまでのリア9速からリア10速に進化したヴェローチェは、カンパニョーロのコンポの中ではもっとも安価な入門用という位置付けでした。

シマノのコンポに例えれば「ティアグラ」と同程度の位置付けと言えるでしょう。

2009年にカンパニョーロの上位コンポが10速から11速に進化した後も、このヴェローチェは10速のままでしたが、人気がなかったのかというと、まったくそんなことはありませんでした。

ヴェローチェは、ヨーロッパのメーカー、とくにイタリアを中心に、ロードバイク完成車のコンポーネントとして採用される例がありました。

また、ベローチェにはシルバーとブラックの2色が用意されていましたが、とくにシルバーは入門グレードとしては十分以上の美しさを持っており、クラシカルなスチールフレームをお手頃に、しかし見た目にはこだわって組み上げたい場合にも最適なコンポだったのです。

上位モデルから下位モデルまで一貫したカンパニョーロの魅力

カンパニョーロのコンポは、上位モデルから下位モデルまで、その操作フィーリングが一貫しているというのが特徴で、ヴェローチェも例外ではありませんでした。

上位モデルのスーパーレコードやレコード、そしてコーラスともなれば、カーボンやチタンの部品が採用され、変速はすばやく確実に決まり、使っていて気持ちが良いものです。

そして、ヴェローチェのような下位グレードにも上位モデルと同じ思想が受け継がれており、コンポに使われている部品の材質がリーズナブルになっているものの、上位モデルと共通の「使い心地」を実現しているのです。

もちろんスムースさは上位モデルが勝りますが、ヴェローチェであっても不満は感じません。

シマノのコンポは上位モデルと下位モデルでは明らかに操作感が異なりますが、カンパニョーロはそれほどでもないのです。

カンパニョーロが、エントリーグレードでも決して安物ではないのは、このようなところにも表れています。

ヴェローチェの後継コンポーネントはケンタウル

エントリーモデルと言えども一定の人気があったカンパニョーロ・ヴェローチェですが、2018年モデルでは姿を消しています。

その替わりに登場した新たなエントリーグレードのコンポが「ケンタウル」です。

もっとも「ケンタウル」というコンポは2013年モデルまで存在しており、当時はヴェローチェのひとつ上に位置するグレードでしたので、2018年モデルでヴェローチェがなくなった一方でケンタウルが復活したとも言えます。

2017年モデルまでのヴェローチェと、2018年モデルのケンタウルの大きな違いは変速段数です。

ヴェローチェが10速だったのに対して、2018年モデルのケンタウルは11速となっています。

カンパニョーロは上位モデルで11速から12速へとモデルチェンジしましたが、エントリーグレードは10速から11速へとモデルチェンジしたわけです。

そしてデザインも変更されており、ヴェローチェではクランクが5本アームであったのに対して、ケンタウルは近年のカンパニョーロ上位モデルと同じ4本アームになりました。

カンパニョーロの10速コンポユーザーはヴェローチェに注目

このように、10速のヴェローチェから11速のケンタウルへとモデルチェンしたカンパニョーロのエントリーグレードですが、廃盤になったからといっても価値がないものなのかというと、まったくそんなことはありません。

カンパニョーロのコンポは、上位グレードから中級グレードまで、リア10速の時代が長くありました。

それらの10速コンポは徐々に11速や12速へとモデルチェンジしていったわけですが、今でもカンパニョーロの10速コンポを使っている人はたくさんいます。

そんな10速コンポユーザーにとって、最後まで10速で販売されていたヴェローチェは、補修用のパーツとして大きな価値があります。

「クラシカルなスチールフレームをカンパニョーロのコンポで、かつお手軽に組み上げたい」と考える人にとっても、昔ながらの5本アームクランクをもつヴェローチェは魅力的に映るでしょう。

ただし、ヴェローチェは高級な上位グレードと違って、販売店が在庫で持っていることは少ないものでしたから、今から探すとなると根気は必要になってくるかもしれません。

新たにロードバイクを組む場合は、素直にケンタウルなど他のコンポを選択したほうが無難です。

使い勝手に優れたヴェローチェはまだまだ現役!

エントリーグレードでありながら、カンパニョーロの魅力を体験できるコンポとして人気だったヴェローチェ。

今では生産中止となっていますが、ショップで在庫していたり、ヴェローチェを装着した完成車が売られていることはあるでしょうし、ケンタウルが登場した今でも、ヴェローチェの価値は色褪せることはありません。

グレードの高低やニューモデル/旧モデルを問わず、いつでも「らしさ」を発揮するのが、カンパニョーロのコンポならではの魅力なのです。

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