自転車のサドルに性別は関係ある?男性用とはどんなもの?

スポーツ自転車には、本体もパーツも性別を限定するものが存在します。

男性と女性では体格や体型が違いますし、身体の構造の違いもありますので、当然と言えば当然です。

特に、身体に直接触れる面積の大きいサドルは、骨盤の大きさや股間付近の構造の違いから、男性用、女性用を明確にした方が快適ではあります。

そこで今回はサドルの性別による違いをお話しします。

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自転車のサドルで男性用と女性用の違い

今回は自転車のサドルにおいて、男性用と女性用にどんな違いがあるのかを考えていきますが、まずは同じメーカーで種類・形状もほぼ同じであるものを比較してみたいと思います。

対象は以下のサドルです。

【VELO(ベロ) Plush VL3147 男性向け】

【VELO(ベロ) Plush VL4126 女性向け】

両者は一見すればほぼ同じものに見える姉妹品で、乗り心地を重視するコンフォートサドルの代表格です。

まず、全長ですが、男性用が250㎜、女性用が230㎜となっています。

これは体格の差であり、単純に男性の方が身体全体も部位も大きいから、と考えてよさそうです。

次に座面の幅ですが、これは両者とも160㎜で同じなのですが、実はここに男女で大きな違いがあるのが、自転車のサドルの特徴です。

これはとても重要な要素ので、後述します。

次に高さ(座面の厚さ)ですが、女性用の方が約1.5㎝高くなっており、女性用の方が厚みがあり、クッション性がある、ということになります。

これは、骨格がしっかりしていてゴツゴツしている男性は、クッション性があり過ぎると体が沈んで、サドル上で好ましくない姿勢になってしまうからです

あとは、両サドル共に座面中央に穴が開いていますが、この穴の大きさと形が少し違います。

この穴は股間付近の圧迫を防ぐためですが、男性用は、穴も女性用より縦に細長くなっています。

また、前傾姿勢になった際に、男性はより前方まで圧迫される可能性があるので、溝がその分、前まで切られています。

同じ種類でもこのような違いがあるのが、自転車のサドルの特徴です。

自転車の男性用サドルは女性用よりも幅が狭い

前項では、同じメーカーの男性用と女性用の自転車サドルを確認しました。

その中で「座面の幅が重要」だとお伝えしましたので、ここで詳しくお話しします。

一般的に女性は男性よりも骨盤が横に広く、座面に当たる部分である、左右の坐骨間の距離が長くなります。

サドルは左右の坐骨を支えなければなりませんので、坐骨幅が座面の幅を選ぶ際には大きな決定打になります。

そして、女性はその坐骨幅が広いので、女性用サドルは座面の幅が広めのものが多くなります。

前項でご紹介したサドルは160㎜と、座面の幅が元から広いタイプなので男女用が同じでしたが、一般的には女性用が160㎜であれば、男性用は140㎜前後と考えてよいでしょう。

しかし、坐骨幅はひとそれぞれなので、男性でも160㎜幅のものが合う人もいれば、女性で140㎜幅の方がフィットする人もいます。

そのため、あえて性別を超えたものを選ぶ例も少なくありませんので、その辺は臨機応変でよいかと思います。

自転車乗りの男性はEDになりやすいのか?

ここ20年くらいの間ですが、自転車乗りの男性が、EDや前立腺がんになるリスクが高いという研究結果が続々と報告されています。

アメリカやドイツでは、サイクリングを趣味としている人はそうじゃない人の4倍程度、EDを発症しているという例があります。

また、日本でも週に3時間以上自転車に乗る人は、乗らない人に比べ1.7倍程度EDになりやすい、という結果も出ています。

さらに、イギリスの調査結果では、EDこそ因果関係が証明できないとしていますが、前立腺がんのリスクについては、主張されているようです。

自転車は乗車姿勢の関係で会陰部が直接圧迫を受けますので、ここの血管や尿道が障害を受けることは、十分考えられることです。

サドルを日本語にすると「鞍」ですが、鞍に跨る馬乗りは、紀元前からEDと関係があったかもしれないという文献が残っているほどなので、無関係とは言えない状況です。

そのため、近年では男性用サドルとして、会陰部への圧迫を軽減させるような形状のものが多くなっています。

自転車の穴あきサドルの種類

男性用の自転車用サドルは穴あきが多くなっていますが、穴の開いている場所や大きさが種類によって異なります。

一般的なモデルは、座面中央に近い部分に穴が開けられていますが、深い前傾姿勢を想定しているレーサーモデルはやや前目の位置に、しかも大きめに穴が開いています。

溝も先端に近い方まで長めに切られており、前重心を意識した作りになっています。

ただし、穴あきサドルは穴が開いている分、座面の面積が減りますので、股間の圧迫は軽減できても、他の部分に痛みが出る可能性もあります。

また、全体の面積に対して空洞が多いため、そのままではサドル全体の強度が落ちてしまうので、座面を硬くして強度を出す傾向にあります。

したがって、極端に大きな穴が開いているサドルは硬めになっている可能性が高いことは、覚えておきたいところです。

しかし、反対にクッション性があり過ぎると身体が沈んでしまい、レーシングパンツやズボンが引っ張られるので、股間が擦れて痛みがでることもあります。

男性用のサドルならこのメーカー

自転車で男性用のサドルというと、やはり前項でお話ししたように、最大の焦点は「股間の圧迫をいかに軽減するか」にあります。

その点で、ある研究をきっかけに注目を集めているメーカーがありますのでご紹介します。

「ISM」というアメリカのサドルメーカーで、以前はトライアスロンやTT(タイムトライアル)バイクが主でした。

ISMのサドルの最大の特徴は、先端が二つに分かれた先割れ形状にあります。

カニのハサミと言えば分かりやすいかもしれませんが、この形状はISMが特許を取っているので、他のメーカーではマネできません。

このISMのサドルはドイツの動脈閉鎖などの股間障害のエキスパートである、フランク・ゾマー博士の研究によってその地位を不動のものにしました。

実験は、サドルに跨って15分間ペダルを漕いでもらい、動脈の血流低下率を見ていくというものでしたが、ISMのサドルは12分間で切り上げられたそうです。

これは、ほとんど血流の低下が見られないため、続行しても数値が変わらないということで、早めに切り上げられたということです。

中には、開始1分で5%もの低下が見られたサドルもあったそうなので、いかにISMのサドルが股間に優しいかが分かります。

今ではロードバイク用のサドルも充実しており、レースモデルから、リラックスした体勢で乗れるものまで豊富なラインナップになっていますので、ぜひお試し頂きたいですね。

股間の圧迫は自転車の乗り方でも軽減できる

ここまで、自転車のサドルについて、特に男性用を中心に見てきましたが、乗り方でも股間の圧迫を避けることができることが分かっています。

まずは、身体に過度に加重しないことが大切なので、自分の体重を軽くするのが一番ではあります。

そして、リュックなどを背負うとそれだけ自分に加重してしまうので、サドルバッグなどを使い、自転車に荷物を付けるとよいでしょう。

そして、適度に立ち漕ぎなどを挟み、サドルからお尻を離す時間を作るのも効果的です。

ある実験では、腰を浮かせている状態からサドルに跨り直して3分経過すると、血中の酸素濃度が1/3まで低下したそうです。

また、腰を浮かすと速やかに回復したとのことですから、これも効果的と言えます。

そして、これは最後の手段としてお考え頂きたいのですが、通常のサドルから先端をなくした「ノーズレスサドル」です。

どうしてもノーズ部分が強く股間を圧迫するので、そこをなくせば圧迫は軽減されます。

しかし、これはトライアスロンなどで、ほとんどのシーンで前傾姿勢を取るような乗り方ならよいですが、先端部分を太ももを挟むことで車体を安定させる坂の下りなどでは、危険もあります。

そのため、最終手段と考えて頂きたいのです。

男性用サドルは股間の痛み軽減が最大の焦点になる

今回は、自転車のサドルについて、性別による違いを考えながら主に男性用を確認しました。

男性用サドルの最大の焦点は股間の圧迫をいかに軽減するかであり、そのためにどんなものを選ぶのかがカギになります。

また、乗り方を工夫することでも軽減が図れますので、今回お伝えした方法もお試し頂きたいと思います。