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ロードバイクのサドルで「ロングライド向き」はどんなもの?

2018.7.10

ロードバイクのサドル選びは「底なし沼」に例えられることもあるようにとても奥深く、自分に合ったものに出会うのは至難の業とも言えます。

特にツーリングなどのロングライドではお尻や股間の痛み、レーシングパンツとのこすれなど、サドルがストレスを抱えてしまう原因にもなります。

そこで今回は、ロードバイク用サドルでロングライドに向くのはどんなタイプのものなのか、検証してみましょう。

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ロードバイクのサドルを選ぶポイント

ロードバイクのサドルを選ぶポイントですが、一般的には全体的な形状、座面の硬さと幅、クランプ部分のレールの素材、そして重量、この辺りが重視されます。

形状は横から見た時に全体的にカーブしているものと、フラットなものがあります。

また、後方から見ると座面の横の形状が分かりますが、こちらは丸みを帯びて両端に向かって下がり気味な形と、フラットなものがあります。

どちらにせよフラットなものほどサドル上でお尻を動かしやすくなり、カーブしているものはお尻を座面に固定しやすくなります。

座面の硬さはレース機材であるロードバイクは全体的に硬めですが、衝撃吸収材の有無や、パッドの厚さなどがそれぞれ違います。

座面の幅はサドルにどれだけ荷重が掛かっているかで最適なものが決まり、幅が広いほど重みを支えやすくなります。

また、女性は男性に比べ骨盤が横長で坐骨幅が広いので、座面の幅が広い方がフィットする可能性が高くなります。

クランプ部分のレール素材は、カーボンと金属(チタンやアルミ)に分かれます。

最も軽量で衝撃吸収性が高いのはカーボンなので、それに越したことはないですが、その分高価になります。

最後に重量ですが、これは優先するかしないかがはっきりと別れる部分です。

例を挙げるとすれば、レースなら軽量にこだわり、ロングライドなど趣味の走りであれば優先順位はさほど高くないということになります。

ロードバイクにおいてロングライド向きのサドルの特徴は

前項では、ロードバイクのサドルの要素についてざっと一通りご説明しましたが、ここからは「ロングライド向き」という観点で考えていきましょう。

ロングライドは特に明確な定義はありませんが、1日に100㎞以上走るような乗り方と思っていただければ大丈夫です。

それだけの距離を走るわけですから、サドルに求められるのはお尻や股間が痛くならないことや、疲労が溜まりにくいことが重要になってきます。

お尻が痛くなるのは、乗車姿勢によってどこに痛みが出るかが違いますが、もし坐骨付近が痛むようであれば、サドルの種類というよりは、乗り方に問題がある場合がほとんどです。

プロ選手ではまず坐骨付近の痛みに悩まされる選手はいないのですが、これは極端に言えばレーサーはサドルには座っていないのです。

レースシーンでは基本が前傾姿勢なので、サドルだけではなく、ハンドルに上手く分散させたり、立ち漕ぎをするなどで、お尻だけに荷重しないようにしています。

これをホビーライダーに置き換えれば、信号待ちの際に少し腰を浮かしておく、走行中に意識的にお尻の位置を変えるなどの方策が考えられます。

その意味では、お尻の位置を自由に変えやすい、フラットな形状のものがロングライド向きなサドルと言えるでしょう。

ロードバイクのロングライドで股間の痛みを解消したい

ロードバイクはどんなに上体が起き気味の姿勢になるように設計されていても、ハンドルがサドルよりも低い位置にある以上、基本は前傾姿勢です。

そのため、ロングライドでは、どうしても股間の付近が圧迫されて痛みが出てきます。

これはプロ選手でも抱える悩みであり、乗り方で解消するのは難しい部分でもあるので、サドルで解消したいところです。

ただし、これは多くの方が悩んでいるために対応しているメーカーが多く、選択肢は豊富にあります。

座面に穴が開いていたり、溝が彫られているものがありますが、これが正に股間の圧迫対策です。

どこに溝が彫ってあるか、穴が開いているかで、前傾姿勢の深さに対応するような細かな配慮もされていますので、自分の乗車姿勢に合ったものを選ぶことができます。

その上で、ロングライドではしっかりと荷重を受け止めてくれる、座面幅の広いタイプにしておけば、どんな姿勢でも痛みはそれほど出なくなるはずです。

ロングライド向き=柔らかいサドルではない!

ロードバイクのサドルは基本的に硬いので、元からお尻や股間の痛みはサドルの硬さが原因と思っている方も多いかと思います。

もちろん否定できない部分ですし、カーボン製で全くパッドなどが入っていないカチカチの超軽量サドルであれば、間違いなくお尻の痛みはその硬さにあります。

しかし、そのような極端なものでなければ、硬いからお尻が痛くなるとは一概に言えるものでもありません。

前項でお話したように、サドルに荷重が掛かり過ぎていれば、ママチャリ並みの分厚いサドルでもお尻は痛くなります。

また、座面が柔らか過ぎると上体が沈み込んでしまうので、ペダルにしっかりと力が込められなくなります。

そうなるとペダルを漕ぐのに余計な力が必要になるので、疲労が溜まってしまいます。

そのため、ロングライドで快適性を重視するといっても、柔らか過ぎるサドルは考えものです。

おすすめのロングライド向けロードバイク用サドル①

それではここまでお話してきたことを踏まえまして、筆者がおすすめするロードバイクにおけるロングライド向きのサドルをご紹介します。

【ASTVTE(アスチュート) : SKYLINE VT (スカイライン VT)】

アスチュートは2013年にイタリアで創業した新興メーカーですが、革新的なもの作りで早くもトッププロ選手が愛用しています。

中でも「SKY」シリーズは座面がフラットで、パッドが少し厚めのため、ロングライド向きです。

そして、特にこのSKYLINE VTはサドル中央部分に広範囲に渡り穴が開いており、股間を圧迫しにくい形状なのも、距離を乗るサイクリストからの評価が高いです。

【fi’zi:k(フィジーク): ARIONE(アリオネ) R3 kiumレール】

フィジークは、イタリアの老舗サドルメーカー「セラロイヤル」のハイエンドモデルのブランド名です。

独自のフィッテイングシステムである「スパインコンセプト・EVO」により、脊髄の柔らかさから骨盤がどのくらい回転するかを判断してサドルが選ばれています。

アリオネはフラットな形状の上に、骨盤が立った状態で乗車する人向けなので、前後左右にお尻の位置を動かしやすく、ロングライド向きと言えます。

また、太ももの動きに応じてサドルがたわんでくれますので、ペダリング時に邪魔にならず、快適に漕ぎ続けることができます。

おすすめのロングライド向けロードバイク用サドル②

引き続きロードバイクにおけるロングライド用のサドルをご紹介します。

【VELO(ベロ): Plush VL3147 】

ベロはどちらかと言えばホビーライダー向けのサドルが多く、クロスバイクにも愛用者が多いメーカーです。

価格も前項でご紹介したメーカーのものに比べ安価ですが、コスパの高さはお墨付きで、決してバカにしてはいけません。

こちらは男性専用とされており、尿道部分の圧迫を防ぐ穴あきタイプです。

少し後方がせり上がった形状ですが、座面は見た目よりもフラットでお尻の位置は動かしやすいです。

【fabric(ファブリック):Scoop(スクープ)FLAT ELITE】

イギリスのファブリックのサドルは、非常にシンプルな構造とデザインが人気です。

中でも主力の「スクープ」は形状を3タイプから選ぶことができ、その中からさらに、パッドの厚みや座面の幅を選ぶことができます。

こちらは、ロングライド向きと評されている「フラット」の、エントリーグレードです。

1万円を切る価格ながら、コスパの高さが評価されていますので、おすすめとしました。

触ってみると表面はツルツルとした質感なのですが、走行してみると滑る感じは一切なく、適度にしなりがあるのでお尻に上手くフィットします。

レースに使用したい方は、上位グレードの「プロ」や「アルティメット」がおすすめです。

ロングライド向きのサドルを選び乗り方も工夫すればさらに快適になる

今回はロードバイク用のサドルで、ロングライドに向くものを考えてみました。

座面がフラットなタイプの方が、お尻の位置を変えやすく疲労の分散ができるので、ロングライド向きです。

また、穴や溝が彫ってあるものは、股間を圧迫しないための設計なので、ロングライドに優しい仕様と言えます。

そして、乗り方でもお尻の痛みや疲労は軽減できますので、ぜひ実践してみてください。

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