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スペシャライズドのターマック・エリートは時代遅れなのか?

2018.6.12

スペシャライズドのロードバイクで、まずレースを目指したい人が最初に視野に入れるモデルが「ターマック」です。

「山のターマック」などという異名もあるほど、軽量で高性能なレーシングバイクなので複数のトッププロ選手に供給されています。

今回はその中でもミドルグレードの「エリート」についてお話していきます。

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スペシャライズド「ターマック」のラインナップ

ターマックはスペシャライズドを代表するモデルですので、超高級モデルから、初心者向けのエントリーモデルまで、幅広く網羅されています。

英雄「ペテル・サガン」の愛機でもある「S-Works」は、完成車で100万円を超える異次元のモデルです。

特に「Ultralight」モデルは、フレーム重量800g前後、完成車でも5㎏台という驚異の軽量ぶりです。

ロゴが「SPECIALIZED」になるモデルは、S-Worksの最新フレーム形状が採用されている「Expert」がハイエンドグレードです。

以下、一世代前のフレーム形状になるのが「Comp」、二世代前のフレーム形状にカーボンの素材もワングレード下がるのが「Elite」と「Sports」、そして最廉価モデルの「ノーマルTarmac」と続きます。

ターマックはここ数年でモデルチェンジが相次いだために、三世代のフレームが入り混じるラインナップになっています。

そのため、エリート以下が二世代前となって古いイメージがあるかもしれませんが、2015年までは最新の形状でした。

スペシャライズド「ターマック・エリート」のフレームの実力

今回のテーマであるターマック・エリートの正式名称は、「Tarmac Men Elite」で価格は280,800円(税込)、グレードは中の下というところです。

前項でお話しましたが、フレームは二世代前のモデル「SL4」を採用しています。

スペシャライズドは複数のプロチームに機材を提供していますので、二世代前とは言え、SL4がレース機材だった時代もあり、グランツールを制した実績もあります。

したがって、プロが使用して輝かしい成績を残したものと同じジオメトリのバイクなわけですから、まずもって引けを取るということはありません。

フレームのカーボン素材も上位モデルよりワンランクダウンしますが、じゃあそれでどこが大きく変わるのかと言われれば、ホビーライダーレベルではほぼ分かりません。

スペシャライズドのカーボン工法が高いので、素材の差を感じさせないということもあります。

スペシャライズド「ターマック・エリート」のスペック

スペシャライズドのターマック・エリートについてお話していますが、次は完成車のスペックを確認しましょう。

コンポはシマノ・アルテグラをメインに、クランクは「プラクシスワークス」製になっています。

筆者個人的にはコンポは統一したい派なのですが、プラクシスワークス自体はレベルの高いもの作りで近年急成長を遂げているメーカーですので、大きな格落ち感はないです。

BB30ということで異音が気になるところですが、最近はその報告も少なくなりましたので、解消に向かっていると思われます。

また、ホイールは軽量とまでは言えませんが、評判のよい「DTスイス」製です。

しかし、特筆すべきものではなく、ターマック・エリートのフレームに組み合わせるには役不足感もありますので、購入後のカスタマイズを視野に入れた方がよいかもしれません。

その点、タイヤはこのクラスにしては中々のレベルですが、標準装備が今の主流よりも細めの23cなのがどうかというところです。

山のターマックですから、ヒルクライムを目指す方には23cもよいですが、一般のロードレースであればワンサイズ太くしても悪くないでしょう。

ターマック・エリートにはデメリットもある

スペシャライズドのターマックはロードバイク界全体で見れば、「総合レーシングバイク」という分類になるかと思います。

レースの種類を問わず活躍の場が幅広いということですが、その中でもターマックはレース色が濃いバイクとして有名です。

剛性が高くパワーロスをさせない作りに特化している分、硬い乗り心地になるのが特徴です。

ターマック・エリートのインプレを見ても、ペダルを漕いだ力がストレートに動力になるので、加速力と高速巡航性の高さを指摘する声が多くなっています。

ただし、このように剛性が高いフレームは反応もよいので、漕いだ分だけ進んでくれる感覚が楽しいものですが、同時に硬いので脚に来るのが早いです。

さらに、ターマック・エリートはホイールが頑丈で重量があるので、余計に脚に来やすいことは否めません。

漕ぎ出しが重いというインプレも多く、これもホイールに一因があると考えられます。

ターマック・エリートの強み「山のぼり」

前項では、先にスペシャライズドのターマック・エリートの欠点からご説明しました。

もちろん硬めのフレームでもプロ並みの脚力でがあれば何の欠点でもないですが、ホビーライダーであると硬めに感じる方が多いということですね。

そして、ここからはメリットをご紹介していきますが、さすが「山のターマック」だけあり、登坂性能は絶賛されています。

軽さもそうですが、やはりパワーロスをしないフレームなので、ダンシング(立ち漕ぎ)をしてもたわまずにグイグイ進んでいってくれます。

また、ヘッドチューブが長めの分アップライドな姿勢が取りやすく、安定したペダリングも望めます。

加えて、DTスイスのホイールはハブの回転力に定評がありますので、下りのスピード感も中々のものです。

あとは、レースバイク特有の扱いづらさがなく、コーナリングのスムーズさであったり、高速でもふらつかない安定性が加味されている点も見逃せません。

硬いことは踏まえる必要がありますが、初心者の方でも割と慣れるのが早いとっつきやすさはあります。

レースで勝つならターマックの上位モデルも視野に入れる

ここまでスペシャライズドのターマック・エリートについてお話してきました。

剛性が高く硬いフレームではありますが、扱いづらさはなく、平坦路での高速巡航性やヒルクライムの性能に長けたバイクです。

ただし、エリートはホイールのレベルが頼りないので、レースで勝利を求めるレベルになると上のグレードを視野に入れる必要も出てきます。

S-Worksは次元が違い過ぎるので対象外として、先述通りフレーム形状がS-Worksを踏襲している「Expert」なら申し分ありません。

カーボン素材がワンランク上がりますし、特にホイールのレベルが飛躍的に上がるので、スピードアップは大いに期待できます。

ただし、価格が15万円ほど上がりますので、予算から大きく離れてしまう可能性がありますね。

そこで一つ上のグレードである「Comp」も考えてみますが、フレームのコンセプトが一世代新しいのと、素材のグレードがワングレード上です。

コンポもクランクがアルテグラグレードになり、シマノに統一されるのは大きなメリットと感じます。

ただ、エリートとの価格差が約7万円なので、筆者個人的にはエリートにして差額でよいホイールに交換することをおすすめしたいです。

ターマック・エリートは時代遅れではない!

今回は、スペシャライズドのターマック・エリートについてお話しました。

二世代前のフレーム形状とは言え、グランツールで勝利した実績を持つフレームですから、時代遅れ感は全くありません。

少し硬めですが、これから本格的にレース参戦を考える上での練習機としては最適なモデルかと思います。

ただし、ホイールだけは交換を視野に入れたいところなので、最初から考えておいた方がよいかもしれません。

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