スペシャライズド「VENGE ELITE」の性能!その実力を検証

近年のロードレースでの活躍もあり、空力性能に長けた「エアロロードバイク」の需要が高まっています。

スペシャライズドの「VENGE ELITE」もその中の一台ですが、ミドルグレードで手が出しやすい価格ということもあり、ホビーライダーからも支持されています。

今回はそんなVENGE ELITEについてのお話です。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

ロードバイクのハイエンドクラスについて、違いを見てみよう

ロードバイクには、価格ごとにクラスが分かれており、10万円前後で購入できるエントリーモデルから、10...

トレックのロードバイクを種類別に知りたい!

ロードバイクは見た目には同じに見えても、細かく種類分けがされています。フレームの素材、使用さ...

クロスバイクの概念を覆す!メリダ・グランスピード300-D

クロスバイクはママチャリの延長で、街乗り専門というイメージもあるかと思います。しかし、最近は...

ロードバイク用ホイールの上手な保管方法が知りたい!

ロードバイクはさまざまなパーツで構成されていますが、中でも性能に大きく影響するのがホイール、といわれ...

ロードバイクのメンテナンス!ケミカル用品のおすすめ10選!

大切な愛車を健康に保つ為、ロードバイク購入時に合わせて購入したいのがケミカル用品。チェーンを...

厳選!クロモリのロードバイク!イタリア製でおすすめなもの

ロードバイクといえば、ヨーロッパとイメージする方も、多いのではないでしょうか。優れたメーカー...

メリダ・スクルトゥーラのフレームセットから完成車を描く

ロードバイクに慣れ、自分でメンテナンスを行うようになると、その延長線上としてバイクを一から組んで...

ルックのエンデュランスロード765はどう評価されている?

ルックはフランスのスポーツ自転車ブランドで、カーボンフレームに特化した物作りで名を馳せています。...

ロードバイクは大きいサイズと小さいサイズどっちがいい?

ロードバイクの購入をする際に適正サイズを見て購入すると思います。この適性サイズにも幅がありま...

シマノのBBの中でデュラエースグレードが持つ特別性とは?

シマノのロードバイク用コンポ「デュラエース」は多くのプロが使用しますし、価格も飛び抜けていますの...

自転車やロードバイクで接触事故を起こしちゃった!

自動車やバイクに乗っている方なら、いつでも接触事故には気を付けていると思いますし、免許を取得する上で...

ロードバイクのフロントディレイラーがチェーンを擦る原因

ロードバイクのフロントディレイラーの調整は難しく、特に精通していない内は途方に暮れてしまう事もありま...

ロードバイクホイールのリムステッカーは剥がした方が良い?

ロードバイクのホイール、特にカーボンのディープリムなどは、メーカーロゴや商品名がデザインされたリムス...

ロードバイクのホイールでアルミリムを選択する理由は?

「ロードバイク・ホイール・アルミ」というキーワードで検索をすると、主に2つの項目がヒットします。...

ロードバイクのホイールを分解してメンテナンスしてみよう

ロードバイクはレース機材として開発されているので、メンテナンスが不可欠です。特に走りの質に直...

スポンサーリンク

スペシャライズドのロードバイク

スペシャライズドはMTBで一躍世界にその名を知らしめたブランドですが、現在はUCIワールドツアーの複数チームに車体を提供するなど、ロードバイクが主流になっています。

スペシャライズドのロードバイクは、カーボンフレームの三本柱【TARMAC(ターマック)】【ROUBAIX(ルーベ)】【VENGE(ヴェンジ)】 そしてアルミの【ALLEZ(アレー】が中心です。

カーボン三本柱は、レースの質を問わない総合レーシングバイク「ターマック」、ヨーロッパの石畳レースを想定して作られたエンデュランスモデル「ルーベ」。

そして、今回の主役であるエアロロードの「VENGE(ヴェンジ)」となります。

機材としてプロに提供されているモデルは「S-Works」として差別化し、車体のロゴがS-Worksになります。

一般的なモデルは「SPECIALIZED」のロゴが入りますので、一目で分かります。

一般モデルは製品名と共にグレードを表す単語が付き、グレード上から「EXPERT」「COMP」「ELITE」「SPORT」、そして、最廉価モデルは単語が付きません。

スペシャライズド「VENGE」の歴史

今回はスペシャライズドのエアロロードバイク、「VENGE(ヴェンジ)ELITE」をご紹介します。

VENGEは、まだ「エアロロード」というジャンルが確立される前、2011年にデビューをしました。

今では定番となったエアロ形状のダウンチューブに、ホイールに寄り添うようにそそり立つ幅広のシートチューブに太いポストで、衝撃的なインパクトを与えました。

この後、ワールドツアーで次々と勝利を収めることになるのですが、サイクルの早い自転車業界では他メーカーも黙っていたわけではありません。

それぞれ独自の空力実験から得られた技術を搭載したエアロロードが続々と投入され、VENGEの独走状態に「待った」を掛けました。

そこでスペシャライズドは、2016年シーズン末にS-WorksモデルとEXPERTをフルモデルチェンジさせました。

これについては、のちほど詳しくお話しますが、「Venge Integrated Aero System(VIAS)」という最先端技術が満載のエアロロードになりました。

とにかくスペシャライズドは、エアロロードでは先駆者的な存在であり、強いこだわりを持っているということです。

スペシャライズド「VENGE ELITE」の特徴

スペシャライズドが2017年シーズンに上位機種をフルモデルチェンジしたことにより、末弟の「VENGE ELITE」は、唯一の第一世代の生き残りとなりました。

しかし、生き残りとは言っても、このフレーム形状のバイクが世界中のレースで勝利を積み重ねてきたわけですから、性能に陰りはありません。

カーボン素材の「FACT 10r」はS-Worksモデルと比較してわずか1グレードの差ですし、随所にS-Worksモデルのパーツをそのまま使用しています。

その一つとして特徴的なのは、ダウンチューブでお馴染みの「カムテール形状」のハンドルです。

これによりケーブルがフレーム内蔵式なことと併せて、ハンドル周りの空気の流れをきっちりと整えています。

そして、秀逸なのは足回りで、ホイール+タイヤは、このグレードにしてはかなりの良品が付属しています。

ハブのレベルが高く回転力に優れる「DT Swiss」のホイールに、しなやかで転がり抵抗の低いレーシングタイヤの組み合わせです。

30万円を超えますので(参考価格313,200円)手が出しやすいとは言えませんが、フレーム素材と組みわせのパーツを見るとその価格も納得、と思います。

「VENGE ELITE」のインプレ

それでは、「VENGE ELITE」のユーザーさんや試乗した方のインプレを確認してみましょう。

まず目立つのは、扱いやすさです。

エアロロードは何だかんだと言ってもそこはレーシングバイクなので、上位グレードは性能が特化していて、扱いづらい一面はあります。

しかし、ミドルグレードはホビーライダーにも向けられるので、乗りやすさが意識されるものです。

ですから、VENGE ELITEのインプレでも、硬さがそこそこで走りが軽いという評価になります。

そこには前項でお話したホイールやタイヤも関係してくるので、総合的に見れば乗りやすく、軽快に進むバイクということになります。

また、スペシャライズドは未公表なのであくまでも実測値としてですが、総重量は7.5㎏~8㎏と推定されます。

決して軽量とは言えないその重量も関係していますが、高速巡航性の高さも多く伝えられています。

元プロライダーのインプレでは、時速45キロあたりでの巡航で真価を発揮する、とありました。

全体的に重心が低く地面との接地感が強いので、高速域でも安定して直進するという評価です。

「VENGE ELITE」のインプレ~続き

スペシャライズドの「VENGE ELITE」のインプレの確認を続けます。

エアロロードということもあり、乗り心地という点では少し辛い評価も否めません。

路面からの突き上げや、段差を超える際のハンドルが持って行かれる感覚は少し強めである、と思っておいた方がよさそうです。

タイヤが24cという微妙な細さなので、25cにワンサイズ太くしてもよいかもしれませんね。

ただし、これは好き嫌いの問題でもあるので、ある程度地面からの情報が伝わってくる感覚が好きという方もいますので、その範囲内とは思います。

その分しっかりとした剛性が確保されているということであり、エアロロードながら山も行けるという評価に繋がっているのです。

筆者はある試乗会でVENGE ELITEに乗りました。

緩い坂でしたが、上りでは重さも感じずスイスイ上れる感覚がありました。

勾配がきつくなるとどうかですが、ホビークラスのヒルクライムなら何ら問題なし、と言えます。

スペシャライズドの空力技術の結晶「VENGE VIAS」

ここまではスペシャライズドの「VENGE ELITE」についてお話してきましたが、最後に上位グレードの「VENGE VIAS」についても触れておきます。

VENGE VIASの中でも「EXPERT」は、フレーム素材やパーツをELITEから少しづつグレードアップさせた「兄貴分」的な存在です。

そのため、特に味付け的なことは変わらず、インプレもELITEと似通った評価です。

しかし、S-Worksモデルはスペシャライズドが持っているであろう、すべての空力性能に関する技術を結集させています。

とにかく、空気抵抗を避ける構造になっており、ワイヤー類が完全内蔵式となりハンドル周りは1ミリも外に見えていません。

また、ステムとフレームが一体化しているかのようなハンドル周りも、ステムの角度を下向きにして空力性能を高めた上で、上向きのハンドルを使用してポジション出しをしやすくしています。

さらに、ダウンチューブとシートチューブが限りなくホイールに近づけられており、これも空気抵抗の低減に大きく貢献しています。

プロがレースで勝つために開発されたモデルですから次元が違うのは当然ですが、それにしても凄まじい技術力ですね。

VENGE ELITEはオールラウンダーかもしれない

今回はスペシャライズドのエアロロードバイク「VENGE ELITE」についてお話しました。

エアロロードの先駆け的存在のスペシャライズドが誇りを掛けて作っているモデルだけあり、第一世代のバイクとはいえ、性能面に色あせは一切感じません。

扱いやすさが強調されているので、用途も幅広く、場面を問わないバイクに仕上がっていると言ってよいでしょう。