スペシャライズド「VENGE ELITE」の性能!その実力を検証

近年のロードレースでの活躍もあり、空力性能に長けた「エアロロードバイク」の需要が高まっています。

スペシャライズドの「VENGE ELITE」もその中の一台ですが、ミドルグレードで手が出しやすい価格ということもあり、ホビーライダーからも支持されています。

今回はそんなVENGE ELITEについてのお話です。

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スペシャライズドのロードバイク

スペシャライズドはMTBで一躍世界にその名を知らしめたブランドですが、現在はUCIワールドツアーの複数チームに車体を提供するなど、ロードバイクが主流になっています。

スペシャライズドのロードバイクは、カーボンフレームの三本柱【TARMAC(ターマック)】【ROUBAIX(ルーベ)】【VENGE(ヴェンジ)】 そしてアルミの【ALLEZ(アレー】が中心です。

カーボン三本柱は、レースの質を問わない総合レーシングバイク「ターマック」、ヨーロッパの石畳レースを想定して作られたエンデュランスモデル「ルーベ」。

そして、今回の主役であるエアロロードの「VENGE(ヴェンジ)」となります。

機材としてプロに提供されているモデルは「S-Works」として差別化し、車体のロゴがS-Worksになります。

一般的なモデルは「SPECIALIZED」のロゴが入りますので、一目で分かります。

一般モデルは製品名と共にグレードを表す単語が付き、グレード上から「EXPERT」「COMP」「ELITE」「SPORT」、そして、最廉価モデルは単語が付きません。

スペシャライズド「VENGE」の歴史

今回はスペシャライズドのエアロロードバイク、「VENGE(ヴェンジ)ELITE」をご紹介します。

VENGEは、まだ「エアロロード」というジャンルが確立される前、2011年にデビューをしました。

今では定番となったエアロ形状のダウンチューブに、ホイールに寄り添うようにそそり立つ幅広のシートチューブに太いポストで、衝撃的なインパクトを与えました。

この後、ワールドツアーで次々と勝利を収めることになるのですが、サイクルの早い自転車業界では他メーカーも黙っていたわけではありません。

それぞれ独自の空力実験から得られた技術を搭載したエアロロードが続々と投入され、VENGEの独走状態に「待った」を掛けました。

そこでスペシャライズドは、2016年シーズン末にS-WorksモデルとEXPERTをフルモデルチェンジさせました。

これについては、のちほど詳しくお話しますが、「Venge Integrated Aero System(VIAS)」という最先端技術が満載のエアロロードになりました。

とにかくスペシャライズドは、エアロロードでは先駆者的な存在であり、強いこだわりを持っているということです。

スペシャライズド「VENGE ELITE」の特徴

スペシャライズドが2017年シーズンに上位機種をフルモデルチェンジしたことにより、末弟の「VENGE ELITE」は、唯一の第一世代の生き残りとなりました。

しかし、生き残りとは言っても、このフレーム形状のバイクが世界中のレースで勝利を積み重ねてきたわけですから、性能に陰りはありません。

カーボン素材の「FACT 10r」はS-Worksモデルと比較してわずか1グレードの差ですし、随所にS-Worksモデルのパーツをそのまま使用しています。

その一つとして特徴的なのは、ダウンチューブでお馴染みの「カムテール形状」のハンドルです。

これによりケーブルがフレーム内蔵式なことと併せて、ハンドル周りの空気の流れをきっちりと整えています。

そして、秀逸なのは足回りで、ホイール+タイヤは、このグレードにしてはかなりの良品が付属しています。

ハブのレベルが高く回転力に優れる「DT Swiss」のホイールに、しなやかで転がり抵抗の低いレーシングタイヤの組み合わせです。

30万円を超えますので(参考価格313,200円)手が出しやすいとは言えませんが、フレーム素材と組みわせのパーツを見るとその価格も納得、と思います。

「VENGE ELITE」のインプレ

それでは、「VENGE ELITE」のユーザーさんや試乗した方のインプレを確認してみましょう。

まず目立つのは、扱いやすさです。

エアロロードは何だかんだと言ってもそこはレーシングバイクなので、上位グレードは性能が特化していて、扱いづらい一面はあります。

しかし、ミドルグレードはホビーライダーにも向けられるので、乗りやすさが意識されるものです。

ですから、VENGE ELITEのインプレでも、硬さがそこそこで走りが軽いという評価になります。

そこには前項でお話したホイールやタイヤも関係してくるので、総合的に見れば乗りやすく、軽快に進むバイクということになります。

また、スペシャライズドは未公表なのであくまでも実測値としてですが、総重量は7.5㎏~8㎏と推定されます。

決して軽量とは言えないその重量も関係していますが、高速巡航性の高さも多く伝えられています。

元プロライダーのインプレでは、時速45キロあたりでの巡航で真価を発揮する、とありました。

全体的に重心が低く地面との接地感が強いので、高速域でも安定して直進するという評価です。

「VENGE ELITE」のインプレ~続き

スペシャライズドの「VENGE ELITE」のインプレの確認を続けます。

エアロロードということもあり、乗り心地という点では少し辛い評価も否めません。

路面からの突き上げや、段差を超える際のハンドルが持って行かれる感覚は少し強めである、と思っておいた方がよさそうです。

タイヤが24cという微妙な細さなので、25cにワンサイズ太くしてもよいかもしれませんね。

ただし、これは好き嫌いの問題でもあるので、ある程度地面からの情報が伝わってくる感覚が好きという方もいますので、その範囲内とは思います。

その分しっかりとした剛性が確保されているということであり、エアロロードながら山も行けるという評価に繋がっているのです。

筆者はある試乗会でVENGE ELITEに乗りました。

緩い坂でしたが、上りでは重さも感じずスイスイ上れる感覚がありました。

勾配がきつくなるとどうかですが、ホビークラスのヒルクライムなら何ら問題なし、と言えます。

スペシャライズドの空力技術の結晶「VENGE VIAS」

ここまではスペシャライズドの「VENGE ELITE」についてお話してきましたが、最後に上位グレードの「VENGE VIAS」についても触れておきます。

VENGE VIASの中でも「EXPERT」は、フレーム素材やパーツをELITEから少しづつグレードアップさせた「兄貴分」的な存在です。

そのため、特に味付け的なことは変わらず、インプレもELITEと似通った評価です。

しかし、S-Worksモデルはスペシャライズドが持っているであろう、すべての空力性能に関する技術を結集させています。

とにかく、空気抵抗を避ける構造になっており、ワイヤー類が完全内蔵式となりハンドル周りは1ミリも外に見えていません。

また、ステムとフレームが一体化しているかのようなハンドル周りも、ステムの角度を下向きにして空力性能を高めた上で、上向きのハンドルを使用してポジション出しをしやすくしています。

さらに、ダウンチューブとシートチューブが限りなくホイールに近づけられており、これも空気抵抗の低減に大きく貢献しています。

プロがレースで勝つために開発されたモデルですから次元が違うのは当然ですが、それにしても凄まじい技術力ですね。

VENGE ELITEはオールラウンダーかもしれない

今回はスペシャライズドのエアロロードバイク「VENGE ELITE」についてお話しました。

エアロロードの先駆け的存在のスペシャライズドが誇りを掛けて作っているモデルだけあり、第一世代のバイクとはいえ、性能面に色あせは一切感じません。

扱いやすさが強調されているので、用途も幅広く、場面を問わないバイクに仕上がっていると言ってよいでしょう。