トレックのロードバイクで安い価格の物をどう評価する?

ロードバイクはプロがレースの機材として使用することもあり、価格の安い物が認められない風潮があります。

世界トップクラスの販売台数を誇るアメリカの「トレック」には、10万円を切る完成車が数機種ラインナップされています。

賛否両論入り乱れ、酷評も少なくありませんが、果たしてどうなんでしょうか?

今回はトレックのロードバイクを例に挙げながら、価格が安いとされるロードバイクについて考えていきます。

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トレックで最も価格の安いロードバイクは驚きの7万円台!

価格が「安い」「高い」は個人の価値観が違うので一概には言えませんが、ロードバイクでは10万円を境に±3万円が「安い」と言われるゾーンでしょうか。

今回のターゲットである「トレック」の2018年モデルでロードバイクの最安値は、【Domane(ドマーネ) AL2】の79,000円になります。

これは名の通ったメーカーのロードバイクとしては、破格と言って良い程の低価格です。

もちろん、この価格になっているのにはそれなりの理由があるのですが、まずは一般的なこととして、ロードバイクの価格を決める要素を確認してみましょう。

◆フレーム素材

ロードバイクの本体であるフレームには、「アルミ」「クロモリ」「カーボン」主にこの3種類の素材が使用されています。

価格はアルミ<クロモリ<カーボンの順に上がっていきます。

◆付属しているパーツのグレード

決定打になるのは、ホイールとコンポのグレードです。

◆ステータス

プロのロードレースに使われる機材は、市販されている物でなくてはならないというルールがあります。

プロが使用している物をエンドユーザが購入できるのは、F1などのモーターレースでは考えられないことです。

しかし、これは裏を返せば「プロ仕様」というステータスが、価格に上乗せされているということです。

価格が安いロードバイクの特徴

ここでは、前項でお話したロードバイクの価格を決める要素に、トレックの【Domane AL2】を当てはめてみましょう。

フレームはアルミで、素材のグレードとしてはもう1ランク上に軽量のものがありますので、平均レベルというところです。

コンポはシマノのロードバイクの用では最廉価グレードの「クラリス」ですが、単価の高いクランクは他社製になっており、コストダウンが見られます。

トレックの完成車は傘下のパーツブランド「ボントレガー」製のパーツが使用されているので、パーツの原価は押しなべて安いと推測されます。

そのうえ、このDomane AL2も含め、安い価格帯のロードバイクに装備されているホイールは手組みホイールです。

トレックはボントレガーブランドで完組みホイールの販売もしていますが、コスト的に安い完成車には採用出来ませんので、手組みにしていると思われます。

ドマーネはシリーズ化されており、最上位グレードは「パリ~ルーベ」などのクラシックレースで勝利経験があるレース機材です。

しかし、フレームの素材からコンポまで何もかもが違い過ぎますし、価格も100万円以上離れていますので、さすがに同じシリーズとはいえ、付加価値はありません。

トレックのロードバイク「Domane AL2」はエントリーモデル

前項でお話した「Domane AL2」の位置付けは、ロードバイク初心者向けのエントリーモデルです。

ロードバイクに慣れていない内は転倒してしまい、身体はもちろん、車体を傷つけてしまう可能性もあります。

その点では傷に弱く破断する可能性があるカーボンに比べ、凹みなどはするものの一気に破損してしまうようなことが無いアルミの方が適しています。

もちろんコスト的に安いことが大前提ではありますが。

コンポやホイールは上を見ればキリが無い物なので、必要最低限の走行性能を有しているギリギリのラインでコストと折り合いを付けています。

Domane AL2に搭載されているコンポ「クラリス」は、中級者クラスになってくると物足りなく感じられるはずです。

しかし、ロードバイクの基本性能を引き出すことに関しては何の支障もありませんので、Domane AL2の価格を考えれば必要十分です。

したがって、ロードバイク最初の1台としては、何ら引けを取らない十分なものと判断できます。

ただし、ドマーネシリーズは、ツーリングなどの長距離走行を意識した「エンデュランスモデル」です。

上体が起き気味になり、楽な姿勢で乗車できるのが特徴ですが、加速力や直線スピードは少し欠けます。

そのため、将来本格的にロードレースに参戦したいという要望があるのなら、もう少しレーシーな要素のあるモデルが適しています。

エントリーモデルのロードバイク=品質が悪いは成り立たない!

トレックの「Domane AL2」のようなエントリーモデルは、ある意味ではメーカーの顔にならなければいけない存在です。

これからロードバイクを始めようとする人に選んでもらうので、メーカーにとっては新規顧客獲得のチャンスなわけです。

そのエントリーモデルがいい加減で粗悪なものであれば、新規顧客どころかイメージを落として回る逆広告塔になり兼ねません。

したがって、エントリーモデルは価格の割には内容が濃い、いわゆるコスパの高いものが多いと言えます。

また、筆者も同意見ですが、ロードバイクは慣れていく内に自分なりにカスタマイズしていくのが楽しいです。

例えば、Domane AL2のようにリアの変速が8速ですと、いずれはもう少し細かいギアが欲しいと思うようになるでしょう。

また、乗り心地を良くしたければ、サドルをコンフォートタイプにするとか、タイヤをもう少し太くするなども考えられます。

これはほんの一例ですが、のちのカスタマイズを考えれば、最初は価格の安いものから始めてみるのが正解なのかもしれません。

価格が安いロードバイクの弱点とは?

ここまで、安い価格のロードバイクが決して悪い物では無いという話をしていますが、当たり前ですが弱点もあります。

安価なロードバイクの最大の弱点は、「ホイール」です。

ホイールはロードバイクの中でも、単価が他のパーツとは一線を画します。

例えば、タイヤは前後セットで1万円も出せば、レースで使用できるような、かなりのグレードの物に手が届きます。

しかし、ホイールの場合1万円では、市販の完組みホイールの最下級グレードにも手が届きません。

トレックの「Domane AL2」のホイールは、先述通り手組みなのでコストは不明ですが、グレードが低いことだけは間違いないです。

完組みホイールの人気はミドルグレードにありますが、定価で平均7万円以上はしますので、Domane AL2のように約8万円の完成車にはもちろん搭載出来ません。

ホイールは空気抵抗を大きく受けるので、性能を上げるとスピードが違ってきます。

そのため、レベルを上げると体感できる効果が大きいので、最初のカスタマイズはホイールからと言われます。

トレックでコスパ面から「安い」と判断できるロードバイク

それでは最後に、トレックで「Domane AL2」以外に、コスパを加味して「安い」と言えるロードバイクをご紹介しましょう。

【1.1】参考価格:¥86,112

トレックの中で「安い」の代名詞的なロードバイクです。

今はやりのエアロ形状の太めのチューブは、インパクト抜群で周りに「速い」というイメージを与えることでしょう。

基本スペックはDomane AL2と変わらず、こちらは形状がレース仕様です。

【Émonda(エモンダ) SL5】参考価格:¥213,000

カーボンフレームのエントリーモデルという位置付けながら、リア11速のシマノ・105のフルコンポということで「安い」と判断しました。

このクラスで8.3㎏(56サイズ)なら悪くないので、走りの軽さが十分に体感できます。

【Domane AL3 Women’s】参考価格:¥98,000

トレックは女性専用モデルも多く取り扱っていますが、中で最も価格が安いのがこちらになります。

ハンドルとサドルに「Women’s Specific Design」と銘打った専用パーツを使用しています。

また、小柄の方にも対応できるように小さめのサイズも用意されているので、サイズ選択で困ることが少ないです。

エントリーモデルに引け目を感じることは一切ない!

今回はトレックを参考に、価格の安いロードバイクを考えてみました。

一般的に安いとされるのは10万円前後の価格帯で、初心者向けのエントリーモデルであることが多いです。

しかし、価格が安くとも新規顧客獲得の意味では広告塔になる存在のため、必要十分なレベルであるとお伝えしました。

また、徐々に自分なりの1台に仕上げていくことを考えれば、最初から奮発せずエントリーモデルからスタートするのが良いでしょう。