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ロードバイクのbb30にアダプターを使えば異音が解決する?

2018.2.18

bb30とは、ロードバイクのフレームに使われるボトムブラケットの種類のひとつで、キャノンデールが提唱したものです。

数多くのフレームに使用されていますが、異音が発生しやすいという問題点を抱えています。

今回は、その異音についてのご説明と、アダプターによる対応をご紹介していきます。

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bb30とはどんなボトムブラケットなのか

まずは、bb30についてまとめておきましょう。

bbとはボトムブラケットの略であり、種類というか規格が様々あります。

「BSC/JIS」、「ITA」、「bb30」、「bb30A」、「PF30」、「bb86」、「bb386EVO」、「bbright」、「bb90」等があり、乱立しているのが現状です。

その中の一つ、bb30というのは、アメリカのキャノンデールが提唱したボトムブラケットの規格です。
それまでのbbは、ねじ切り式のものが一般的に普及していました。

そこに圧入式のbbを提唱しました。

シェル幅は68mmで、シェル内径は41.96mmで、そのシェルに左右からベアリングを入れ込みます。
ベアリングの内径は30mmとなり、クランクのシャフト径も30mmになります。

bb30のメリットは

①Qファクターを狭くすることで、空気抵抗の低減と力の伝達効率の向上を図る
②シャフトのサイズを上げることで剛性の向上を図る
③軽量化

の3つが公表されています。

ですが、流通して間もなく、異音が発生するという問題が生じました。
そして、それと共に各メーカーからはアダプター等が発売されるようになりました。

次は、このあたりに焦点を置いてみていきましょう。

bb30でなぜ異音問題が発生しやすいのか

それでは、なぜbb30で異音という問題が発生したのかについてみていきましょう。

先ほどご説明した通り、bb30はシェルの左右からベアリングを圧入するタイプのものです。
ということは、ベアリングは常にむき出しの状態です。

通常、ベアリングには、水やホコリの侵入を防ぐためにゴムなどでシール(蓋)がされています。

ベアリングの種類によって、ほぼ完全防水のものもあれば、ノンシールのベアリングで回転時の抵抗をなくしているものもあります。

bb30で一般的に使用されているのは、通常のゴムシールのベアリングで、防水性能は低いです。

ほぼ完全防水タイプのものは、ゴムとの接触によって抵抗が大きくなるため、使用されていないのでしょう。
そのため、雨や水たまりからの水しぶき等で、水がシールの内側に侵入するケースがあります。

そうするとベアリング内部のグリスが洗い流されてしまい、ベアリングの球とインナーレース(内輪)やアウターレース(外輪)と接触します。

金属同士の接触は、必ずどちらかが摩耗するため、そのままの状態で回し続けると球かレースの内側に傷が入ります。

そして、その傷が接触したときに異音が発生するのです。
これが、異音が発生する原因の一つと考えられます。

ですが、この問題は、アダプターを使用することで対応が可能です。

他にもbb30で異音が発生する原因があるのか

さて、実は異音にはもう一つ原因があります。

今までのねじ切りbbのシェルは、フレーム内部が筒のようになっており、左右でつながっていました。
ですが、bb30のシェルは左右がつながっておらず、独立した機構になっています。

それが、先程もご説明したメリットの3つ目の軽量化にもつながっているのですが、この機構が異音の原因にもなります。

これはフレームの個体差や、フレームメーカーの金型の精度、検査精度によるところが大きいのですが、独立しているため、シェルがズレる可能性が高くなります。

もちろん、キャノンデール側から、公差として±0.1mmまでといった数字は出ていますが、この公差は大きいです。

確かに、0.1mmの誤差であれば、ベアリングとクランクシャフトをつけることは出来るでしょう。

ただ、これだけ誤差がある状態でつけて、負荷をかけて回すと、ベアリングに対する負荷だけでなく、シェルにかかる負荷も大変大きなものになります。

その状態で使っていると、シェルが広がる恐れがあります。
また、斜めになってしまったベアリングを取り出す際も、シェルに余計な力がかかってしまいます。

このような負担がシェルの摩耗に繋がり、異音が発生してしまうのです。

これはフレーム精度の問題ですが、これもアダプターをつけることで、対応が可能です。

アダプターをつけることで、シェルを無視して一本化することが出来るため、シェルやフレームへのダメージを少なくすることが出来ます。

bb30に対するアダプター等の各メーカーの対応について

それでは、アダプターも含めた、bb30に対しての各メーカーの対応をみていきましょう。

まずは、bb30を提唱したキャノンデールからです。

bb30の異音問題が多数発生したことを受けて、その改良版ということで、「プレスフィット30」(通称PF30)というbb規格を発表しました。

bb30のシェル内径を42mmから46mmに広げ、そこに2mm厚のスリーブを入れ、そしてベアリングを圧入する規格になります。

こうすることでフレームの左右がつながったため、異音が発生しづらくなりました。

次は、大手コンポーネントメーカーのシマノです。

シマノは、bb30には否定的な対応です。
bb30用のクランクは出していませんし、自社からのアダプター対応もありません。

そもそもシマノのbbは、防塵性、防水性が高く、メンテナンスフリーでも長期間使用することが出来ます。

もちろん、メンテナンスすることで本来の性能が発揮出来ることは間違いないのですが、そのメンテナンス自体も、フレームを傷つけることなく行うことが出来ます。

シール性能が高いため、回転はbb30に比べると重く感じますが、軽さよりも耐環境性に重きを置いている結果でしょう。

最後に、大手コンポーネントメーカーであるカンパニョーロの対応です。

こちらもシマノ同様、bb30用クランクは出していませんが、自社クランクを取り付けるためのアダプターを販売しています。

ただ、このアダプターはあまり評判がよくないため、あまりおすすめしません。

異音問題対策のためのおすすめアダプター

さて、ここからはアダプター紹介です。

アダプターも様々なメーカーから出され、種類も豊富です。

その中でもおすすめのものを、2つご紹介していきます。

まずは、「プラクシスワークスのコンバージョンbb」です。

これは、「アダプター兼bb」という種類になります。

この商品は、反ドライブ側からスリーブがついたカップを圧入し、ドライブ側からカップをスリーブにねじ込むタイプです。

スリーブがテーパー状になっており、ねじ込むことで外側に広がっていきます。

そうすることで、広がった部分がシェルの内側と接触し、フレーム全体からbbを支えてもらうため剛性を保った状態で取り付けられるという利点があります。

次は、FSAの「bb30シェルアダプター」です。

これは、アダプターではなくスリーブになります。
これは、商品にもよりますが、今使っているbb30を、BSCかITAのねじ切り式に変更してしまうものです。

このスリーブに永久固定用のロックタイトを塗布し、シェルに圧入、乾燥させ固定することで、ねじ切りタイプにします。

こうすることで、bb30の異音問題からは完全に離れることが出来ますが、bb30に戻すことが出来なくなりますので注意が必要です。

また、これらを使用するとbb30用クランクを使用することも出来なくなります。

アダプターを使わずにbb30用クランクを使いたいときの対処法

さて、ここまで、アダプターについてご紹介してきました。

ですが、bb30用クランクを使いたい方は当然いらっしゃるでしょう。

ルックの「ZEDクランク」やキャノンデールの「ホログラムクランク」等、見た目が個性的で、他にはない特徴を持つものもありますよね。

また、bb30のメリットを活かせる方は、bb30から離れるわけにもいきません。
ですので、その場合、異音問題を解決するには、日々の点検とメンテナンスが必要です。

また、メンテナンスの際も自作工具ではなく、専用工具を使用しましょう。
大切に扱ってあげることで、長く付き合うことが可能になります。

メンテナンスに関しては、雨天や雨あがりの道を走ったあとは必ず行いましょう。
また、3000km程度走行したあとも行ってあげるとより良いでしょう。

メンテナンス方法としては、ベアリングを取り外し、シールを外し、中のグリスを洗い流し、新しいグリスを入れ、ベアリングを圧入する作業です。

ただ、過度な取り外し及び圧入はシェルの摩耗を促進するので、注意が必要です。

雨天時は、クランクを外して(ベアリングは外さない状態で)回し、違和感がないか点検してください。

また、シェルの摩耗がないか、ロングライド等の前には乗車前点検として、フレームを押さえた状態でクランクを上下に動かしガタの点検を行いましょう。

これらを行うことで、今のクランクを使用し、長く楽しむことが出来るでしょう。

bb30の異音問題への対応は自分に合った方法で行おう

ここまで、bb30の異音問題についての対応方法をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

アダプターに関しては、上記2つをおすすめしますが、種類が豊富なため、自分に合ったものを見つけるのも良いでしょう。

また、今のクランクを使い続けたい方も、そうでない方も、bbのメンテナンスを定期的に行い、長く愛車に乗り続けられるようにしましょう。

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