ロードバイク好きによる自転車知識の情報ガレージ

ロードバイク好きによる自転車知識の情報ガレージ│わくわく自転車情報館

ランドナーのタイヤ交換時に注意したい互換性と汎用性

2017.10.10

ランドナーと言われて、ピンとくる人は、失礼ながらオールドな自転車ファンの人ですね。

ランドナーは旅行用の自転車として開発されている背景から、荷物を積んだり、未舗装路や林道などを走ることも多いので、タイヤは太めが多いです。

また、現在では旅先でのタイヤ交換を考え、汎用性の高い一般的な規格である、ロードバイクの700Cの規格を採用するものも増えてきています。

スポンサーリンク

こんな記事もよく読まれています

幅広甲高の子供靴の選び方!ピッタリの靴で子供と遊ぼう

子供靴はいろいろなデザインのものがあり、目移りしてしまいますよね。 ですが、子供の足が幅広甲高...

ビアンキのミニベロにサドル交換は必要?どんなものが向く?

ママチャリなどに比べてタイヤが小さく、細身でおしゃれな感じの自転車が「ミニベロ」です。 小...

シマノハブのベアリング構造とグリスアップの重要性と方法

自転車の各パーツの中でホイールはとても重要なパーツです。 楽しく長く自転車ライフを楽しむために...

ストライダーのグリップをカラーで彩りたい!外し方を教えて

ストライダーは車体のカラーはバリエーションが豊富ですが、パーツの色は標準装備では全部黒色です。 ...

クロモリフレームの特徴やフレーム塗装の方法について

自転車には、アルミやカーボンだけでなく、クロモリのフレームがあることをご存じでしょうか。 また...

スポーツ自転車のブレーキは油圧式ディスクが主流になる?

現在スポーツタイプの自転車では、ディスクブレーキが主流になりつつあります。 最後の砦であっ...

自転車に貼ったシールやステッカーのはがし方!!

自転車に、シールやステッカーを貼っている人も多いでしょう。 しかし、一度貼ってしまったシールや...

自転車のギア変速時のギアショックが気になる!対策方法は?

自転車のギア変速を行う際、「ガッチャン」と音が鳴り、スムーズに変速が行われないときがあります。 ...

ルイガノのミニベロをご紹介!タイヤのカスタマイズも!

ルイガノは単純に言うと、高価な自転車の取り扱いがないメーカーです。 言い換えれば、安価で質...

カーボンとアルミ、それぞれのフレームの特徴や違いとは

自転車のフレームは、色だけでなく素材に違いがあることをご存じですか? 実は、自転車のフレームに...

鎌倉は自転車サイクリングに最適!女子おすすめスポット

湘南の海辺に面する鎌倉は、都会の喧騒から離れて山や海へ気軽に行くことができ、自転車でのサイクリングに...

自転車の移動時間は気にせず距離を伸ばすことを考えてみよう

皆さんは「自転車で10キロ走る」と言われたら、どのように思うでしょうか? また「40分走る...

ボントレガーのホイールはtlrタイヤ対応~tlrとは?

ボントレガーはトレック傘下のパーツブランドで、トレックの完成車は、ボントレガーブランドのパーツを...

自転車の購入時に必要なもの!用途によって揃えたいもの!

道路交通法では自転車は軽車両に分類されており、車道を走行するルールが決まっています。 それでも...

折りたたみ自転車のサドルを交換して快適に!おすすめもご紹介

折りたたみ自転車は、文字通り、折りたためる自転車です。 自転車を持ち運ぶ『輪行』に、とても便利...

スポンサーリンク

ランドナーとは?~今でもタイヤ交換はできる!

ランドナーは、フランス語で小旅行を表す「ランドネ」という言葉に、由来していると言われる自転車の種類です。

ドロップハンドルにダイヤモンドフレームですから、パッと見ればロードバイクと変わりませんが、スペックはだいぶ特徴的です。

まず、旅行に使うということから耐久性が重視されており、フレーム素材はクロモリが多いです。

また、荷物を搭載したり、未開発の地域を走ることも想定されているので、ロードバイクほど前傾姿勢になるようなジオメトリではありません。

太いタイヤを履くためにホイールベースが大きく取ってあるので、直進安定性に優れています。

タイヤは以前、650Aや650Bが主流だったものの、現在では旅先のタイヤ交換に対応するのが難しいなどの理由から、ロードバイクの700Cの規格のものが一般的です。

もちろん、今でも650A、650Bのタイヤも販売されていますから、タイヤ交換は安心してできます。

今現在、ランドナーとして販売しているメーカーは極めて少ないですが、スペック的にはツーリング車が、それに近いものになっています。

ランドナーは輪行を意識したものが多い

ランドナーには上記以外にも、定義とも言える特徴的なスペックがあります。

自転車旅行には欠かせない荷物の積載ですが、普通の日帰り旅行にはないテントや自転車の修理、タイヤ交換の必要性が出たときのための工具や衣類も、通常より多めが理想的です。

そのため、前後にキャリアが標準装備されていて、フレームにダボ穴が切ってあります。

泥除けが標準装備されていますが、これも自転車を持ち運ぶ輪行を想定して、ワンタッチで脱着できるものであったり、真ん中から分割できるものが多いです。

さらにハンドルは、通常のロードバイク用ドロップハンドルだと、握ったときに手が前かごやフロントバックに干渉するため、下が末広がりになっているランドナーバーを採用しています。

あとはブレーキですが、太いタイヤを想定して、カンチブレーキが採用されています。
カンチブレーキは構造上、ブレーキワイヤーを取り外すのが容易なので、輪行向きということもあります。

ほかにも、輪行を意識したものには、ダウンチューブシフターも挙げられます。

正統派ランドナー~アラヤ「SWALLOW Randonneur」

では、現在でも販売が継続されているランドナーをご紹介します。

日本の老舗鋼管メーカー「新家(アラヤ)工業」が手掛けるランドナーは、創業当時の自転車部門のブランド名であった「ツバメ自転車」の名前が入ったものです。

【SWALLOW Randonneur】
クロモリフレーム、メインコンポにシマノ・ティアグラを搭載し、フロント3速、リア10速の30段変速になっています。

アラヤ自社製の650Bのホイールに、パナレーサー38Bのタイヤ、日東のランドナーバー、シマノのカンチブレーキを装備と、国産メーカーの英知を結集した1台になってます。

ドライブトレインはクランク以外はシマノ製で統一し、フリクションタイプのダウンチューブシフターを採用しています。

ブルックス製の革サドルが、高級感を醸し出しています。

もちろん、泥除けとフロントキャリアも標準装備です。

正に「これがランドナーだよ」と教えてくれているかのような、ランドナーのお手本です。

このスペックを参考に、次項からはランドナーのタイヤ交換時に必要な知識をご紹介していきましょう。

ランドナーのタイヤ交換のために規格を確認しておく

先ほども少し触れましたが、ランドナーは650Aや650Bの規格のタイヤが装備されています。

この650という数字は、タイヤの外径をミリメートルで表したもので、A・Bはタイヤの太さを示す記号です。

記号に何ミリまでという制限はありませんが、だいたい、Aが34.925ミリ(1-3/8インチ)、Bが38.1ミリ(1-1/2インチ)とされています。

ところが、自転車のタイヤというのは、規格が複数存在するので、ややこしくなってきます。

ランドナーやロードバイクはミリ表記なのですが、MTBやママチャリはインチ表記です。

そのため、タイヤ交換のときに少し戸惑ったりしますが、そういったときは、ETRTO(エトルト)という統一規格を使います。

現在販売されているタイヤは、すべてにETRTO規格の表示がされているので、互換性がひと目で分かるようになっています。

ETRTOはタイヤの太さと、ホイールのリムにはめる部分のビードの直径をミリ表記するというもので、ホイールとの互換性も明らかになるので重宝します。

例えば、650Bであれば、ETRTOは38-584となり、これに合えば互換性があることになります。

ランドナーはロードバイクに似た自転車ですが、昔ながらのランドナーの650では、現行のロードバイクのタイヤは、ほぼ履けません。

ロードバイクは700Cの規格が一般的で、ETRTOのリム外径は622ミリなので、ランドナーのホイールでは合いません。

ランドナーのタイヤ交換のためにおすすめをご紹介

では、タイヤ交換のためにランドナー用のタイヤを、何本かご紹介しておきましょう。

【Panaracer(パナレーサー):650Bタイヤ コルデラヴィ ランドナー】
参考価格:¥2,100

自転車タイヤの国産メーカーと言えば、パナレーサーです。
現状では、ランドナータイヤの扱いは国産メーカーでは、パナレーサーくらいではないでしょうか。

サイズ・太さともに、往年のランドナーで、センターリッジというMTBとロードバイク用の中間のような用途のタイヤです。

ちなみに、同じ種類で650Aも用意されています。

【パナレーサー:GRAVEL KING SK 27.5×1.90(650B)ツーリングタイヤ】
参考価格:¥5,100

ランドナー用ではありませんが、商品名を見ればお分かりのように、650Bのタイヤなので、ランドナーに適合します。

うたい文句が「未舗装路から舗装路まで」なので、ランドナーの目的には合致していますね。

コンパウンドやタイヤ全面に補強材を施してあるので、耐パンク性や耐久性に長けた作りになっています。
かなり太めのタイヤなので、フレームによっては入らない可能性もあります。

【シュワルベ:MARATHON(マラソン) 650×40B】
参考価格:¥3,900

【Michelin(ミシュラン):WORLD TOUR 650X35B】
参考価格:¥1,500

海外の有名メーカーのランドナータイヤです。

グレードの問題だと思いますが、ロードバイク用よりは、少しお得なものが多い印象です。

タイヤサイズ700Cのランドナーも考えてみる

650ミリサイズのランドナータイヤは多くはありませんが、上記のように品揃えはされています。

しかし、いざ旅先でタイヤ交換が必要になった場合、ほとんどのお店に650ミリサイズのタイヤは、常備されていないと考えた方が良さそうです。

また、後々のグレードアップとしてホイールの交換を考えた場合にも、ランドナーの完成車を販売しているメーカーはホイールを手組みで作っているので、市販されているものがほとんどありません。

650B規格(27.5インチ)のMTB用ホイールであれば、取り付けは可能ですが、MTB用のホイールはランドナー向けとは言えません。

そのため、多くの選択肢を求めるのなら、最初からロードバイクと同じ700C規格のランドナーを選択する手もあります。

もちろん、太いタイヤが履けなかったり、外径が大きくなることで車高が高くなり、荷物の上げ降ろしが大変になるなどのデメリットもありますが、旅行を考えると汎用性は大切ですからね。

汎用性を取るか本来の姿を優先するかが難しい!

今回はランドナーについてタイヤ交換という観点から見てみました。

ランドナー本来の機能を活かし切るには、650ミリサイズのタイヤが良いのですが、マイナーな存在なので、旅先でのトラブルには対応しきれない可能性が高いです。

予備のタイヤとチューブをあらかじめ持っておくか、最初から700Cサイズのランドナーにするか難しいところではありますが、今回のお話が参考になれば幸いに思います。

 - 自転車全般