「ちょっとコンビニまで」くらいの感覚であれば、自転車も私服でそのまま乗りますが、通勤やサイクリングになるとウェアを考える必要も出てきます。
自転車用のウェアというと、ピチッとしたシャツやパッド入りのパンツのようなものであり、普段使いにはちょっとハードルの高さも感じます。
その点からすると、例えば「ユニクロ」のような身近な存在の場所で購入できる服が、サイクルウェアの代わりになってくれると良いですよね。
そこで今回は、ユニクロの製品からサイクルウェアとして使用できるものをいくつかご紹介します。
本格的に自転車を始めるには本体以外のコストも大きい
自転車を趣味として始めようとすると、まずは最低でも10万円前後の予算が必要になります。
スポーツ系自転車の入門編であるクロスバイクでも、有名メーカーとなれば最低でも1台5~7万円はします。
そして、ママチャリのように最初から何でも装備されているわけではないので、鍵やベル、ライトなどの必需品に、ボトルケージとボトル、空気入れに工具セットも必須です。
また、ヘルメットも欠かせないですし、安全面で万全を期すならプロテクターやグローブも欲しいところで、揃えていけばすぐに2~3万円になってしまいます。
その上で本格的なスポーツブランドで高価なウェアまで揃えるのは、厳しい部分もあります。
そこで注目していただきたいのがユニクロであり、本格的な競技用のスポーツウェアではありませんが、機能性を持ち、自転車に必要な「動きやすさ」をクリアしたウェアが多く揃っています。
しかも、非常にリーズナブルですから、自転車ウェアとしてコスパが高くおすすめになります。
自転車乗りに最適なウェアの要素
自転車を趣味や通勤の手段として、ちょっとした街乗りだけに留まらない乗り方をするようになると、ウェアにもある程度こだわりたいところです。
しかし、サイクルウェアを確認してみると分かりますが、傾向としては高額なものが多いですし、「いかにも感」が強くなります。
そこでおすすめなのがユニクロであり、普段着としても使用できるとなると、ますますユニクロがクローズアップされます。
自転車に乗る際はアクティブな要素が多いので、着用するウェアに求められるのは動きやすさということになります。
生地が硬いジーンズではペダルを漕ぎにくいですし、分厚いアウターではハンドリングをスムーズに行えませんから、動きやすいというのは重要です。
また、自転車は常に外気に触れながら走るので、通気性や保温力、吸湿性や速乾性といった、季節によって必要な機能が備わっているのも大切になります。
夏場に汗でシャツが体にびったり張り付いてしまうようでは、気持ちが悪くてサイクリングどころではありませんし、通勤などではスーツなどフォーマル着にまで汗が染みてしまいます。
冬場ではアウターを風がビュービュー吹き抜けてしまっては体が冷えてしまいますし、だからと言って重ね着をすれば今度は動きにくくなりますので、1枚のウェアの機能で何とかしたいものです。
普段着として着られるユニクロのウェアがサイクルウェアになればこの上ない!
自転車に乗る際の服装でウェアに必要な要素をお伝えしていますが、意外と軽視できないのがデザイン性です。
一心不乱に目的地まで走り、また一気に自宅まで戻ってくるというような乗り方であれば、ピチッとしたウェアとパンツで何ら問題はありません。
しかし、道中でコンビニや飲食店に寄ったり、街をぶらっとすることもありますから、より私服に近いようなウェアが好ましいのではないでしょうか。
また、先ほども触れましたが、用意しなければならない装備品が多い中で、普段着がサイクルウェアを兼ねてくれるのであれば、それに越したことはないわけです。
その点でユニクロは普段着の宝庫ですし、しかも自転車乗りに必要な機能も十分に兼ね備えているウェアが多いとあれば、一考する価値は大いにあります。
それでは次項からは、具体的な製品をご紹介していきます。
自転車走行に最適なユニクロのインナーウェア
自転車はゆっくりと呼吸をしながら行える有酸素運動であり、足でペダルを漕ぎながら上半身で車体をコントロールする全身運動にもなっています。
全身を使う有酸素運動は、とても代謝が良くなりますので、大量に汗をかきます。
夏場はもちろんですが、冬場であっても重ね着をしていたりリュックなどを背負って走っていると、背中に汗がにじんでくることもあるほどです。
そのため、自転車に乗る際は汗対策が重要であり、ユニクロのインナーウェアやTシャツには吸水性や速乾性などの機能が備わったものが多数あります。
【エアリズム クルーネックT(半袖)】
エアリズムは吸汗性や速乾性に優れた生地を使用しており、いつでもサラッとした着心地で、伸縮性があって動きやすいので自転車には最適です。
夏場ならこれ1枚でも良いですし、冬場はインナーとしても活躍してくれます。
【ドライEX クルーネックT(半袖)】
エアリズムは肌着のような趣もあるので、普段使いとしてはこちらがおすすめです。
エアリズム同様に機能性は高く、とても通気性に優れていますので、自転車で風を切って走っていると涼しくて快適です。
【ワイヤレスブラ(リラックス)】
エアリズム生地のブラで、ストレッチ性がありますので、上半身が動いても安心なフィット感があります。
また、縫い目が無いフラットな仕上げなので、アウターにラインが出にくい仕様になっています。
動きやすい!自転車走行で使用したいユニクロのパンツ
続いてご紹介するのは、ユニクロでサイクルウェア代わりになるパンツです。
自転車では上半身以上に下半身に動きやすさが求められますので、パンツも柔軟性やストレッチを重視したいところです。
【EZYスキニー フィットカラージーンズ】
柔らかくストレッチ性のある素材を使用したジーンズで、ペダルを漕ぐのに脚を動かしやすいのが大きなメリットです。
ウエストの内側と後ろ側にゴムが入っており、ベルトなしで楽に履くこともできますので、サイクルパンツとしての機能性も十分にあります。
もちろんサイクルパンツのようには全く見えませんので、普段使いにも何ら問題はありません。
【ドライEX ショートパンツ】
夏場にはショートパンツで乗りたいという方も多いかと思いますので、抜群の機能性を持つこちらのパンツをおすすめします。
Tシャツと同じように吸汗性、速乾性に加え、汗をかきやすい後ろ腰部分を全面メッシュとして、通気性を良くしています。
また、ウエスト部分まで生地で覆っているため、スポーツウェアらしさが薄れカジュアルさがあり、街中で履いていても違和感がないタイプです。
急な雨に対応できるユニクロのアウターウェア
自転車でツーリングや通勤など長い距離を走る際は、急な雨などの天候の変化に対応すべく準備が必要になります。
その際のアウターウェアやウインドブレーカーもユニクロには揃っていますので、ご紹介します。
【ブロックテックパーカ】
ポリエステル素材のパーカーで、雨風は通しにくく、湿気は逃がしてくれるという優れもので、冬場のアウターとしても、雨よけ用のウインドブレーカーとしても使用することができます。
また、袖が立体的な形になっていて、腕が前に出しやすいので、自転車をスムーズにコントロールできます。
そして、派手さを抑えたマットカラーを採用していますので、スーツなどのフォーマル着にも合わせやすくなっています。
【ウルトラライトダウン ベスト】
すっかり定着したユニクロの看板製品ともいえるウルトラライトダウンは、とにかく軽くて動きやすいので、自転車走行時のアウターとしては理想的と言えます。
ベストであれば中に着るものによって体温調整がしやすいですし、コンパクトに収納できるので、いつでも脱げる気軽さもうれしいところです。
なお、ジャケットやパーカータイプもあります。
いかにもなサイクルウェアにハードルの高さを感じるのならユニクロに注目!
自転車を趣味や通勤で乗るとなると、全くの普段着では具合が悪いこともあります。
しかし、だからと言っていかにもなサイクルウェアを着るほどでもないとなれば、ぜひユニクロに注目していただきたいところです。
動きやすさや着回しが利くデザイン性に加え、吸汗性や速乾性の機能を兼ね備えたウェアが揃っていますので、皆さんの自転車ライフに最適なものがきっと見つかるでしょう。