「ストライダー」「ハマー」と聞いても、何のことだかピンとこない方も多いと思います。
これはキックバイクやバランスバイクと呼ばれる子供用の乗りもので、ストライダーやハマーはその製品(メーカー)名です。
ハマーに関しては、キックバイク以外にも自転車や自動車を製造しています。
ここでは、ハマーのキックバイクとしてご紹介していきます。
また、他にも多くのキックバイクがありますが、今回は特に両者を比較してみます。
これからお子さんに乗ってもらう上で、参考になるようでしたら幸いです。
「ストライダー」や「ハマー」は子供用の二輪車
まずはストライダーやハマーのような、「キックバイク」についてご説明します。
キックバイクの形は自転車に似ており、タイヤは前後に一つづつの二輪車です。
しかし、自転車とは違いペダルは付いておらず、地面を蹴って動かすので「キックバイク」と呼ばれています。
そして、ストライダーにはブレーキはありませんが、ハマーには後輪にブレーキが付いています。
両者の比較をのちほど行いますが、ブレーキの有無は大きな違いと言えます。
しかし、いずれにせよ足の力だけで止まらなければいけませんので、ストライダーは約3㎏、ハマーは約5㎏と非常に軽量です。
また、キックバイクは分類上は「玩具(おもちゃ)」になり公道は走れませんので、公園などの特定の場所まで持ち運ぶ必要があります。
特徴はざっとこんなところですが、メリットとしては自立できず本能でバランスを取ろうとしますので、感覚が養えるということがあります。
実際の統計では、キックバイクを経験したお子さんは未経験の子供よりも、補助輪なしで自転車に乗れるようになるのが早いという結果も出ています。
ストライダーの特徴
それでは、今回比較する「ストライダー」と「ハマー」のそれぞれの特徴をご紹介します。
まずはストライダーからご紹介していきましょう。
ストライダーは対象年齢が2歳からとなっており、サイズがコンパクトで軽量です。
しかし、ハンドルやサドルの高さを変更できる幅が大きいので、5歳まで対応可能となっています。
ストライダーは世界に150万人の利用者がおり、そのコミュニティの大きさが安心感を生んでいます。
そして、故障や破損については、購入から2年間無償で対応してくれる保証制度があります。
また、イベントや大会が目白押しですし、使っているユーザーが多いのでコミュニケーションが取りやすいのもメリットです。
さらには、「ストライダー・ジャパン」が日本での販売を一括管理しているので、どこで購入しても同じ価格というのも安心です。
その分販売店は限られますので、詳しくはホームページを確認してください。
なお、ストライダーには、「クラシックモデル」と「スポーツモデル」があります。
基本はクラシックモデルで、そこにそこにオプションが付くのがスポーツモデルです。
スポーツモデルには、ハンドルに顔など身体の部分が直撃した際のケガを防止する「ハンドルバーパッド」や、もう一本長いサドルが付属しています。
ハマーの特徴
次に「ハマー」の特徴をご紹介します。
ハマーは自転車を扱っているメーカーでもあるので、キックバイクを自転車への練習用と捉え「トレーニングバイク」と呼んでいます。
キックバイク全体の比較からするとサイズが大きく、メーカーが公表している適応身長85~105㎝から見ると、3歳児では少し大きいかもしれません。
タイヤもストライダーより一回り大きいですし、重量も重めなので物理的にはスピードが出る仕様です。
そのため、安全面も考慮して後ろにブレーキが付いており、クロスバイクなどと同じ機能を持つブレーキなので、かなりしっかりと効きます。
より自転車に近い乗り方が可能であるため、やはり少し大きいお子さん向け(4歳くらい)ではあります。
定価はもちろんありますが、割とフランクに市場に出回っているので、通販サイトなどでは割引もされています。
ストライダーとハマーの比較
ストライダーとハマーの特徴についてご紹介しましたが、ここからは両者を比較してみましょう。
ストライダーは、どちらかと言えば「三輪車」からステップアップする感じで、対象が2歳~となっています。
しかし、成長が早いと1歳半くらいのお子さんの利用もちらほら見られます。
一方、ハマーはストライダーと比較するとサイズが大きく、重量もあるので少し力が付いてきてからの方が無難かもしれません。
ブレーキがあるとはいえ、足が地面に着くのが大前提ですから2歳では少し早過ぎて、3歳でも厳しい可能性があります。
そのため、サイズ面から考えると、より早い時期から二輪車に慣れさせたいのであれば「ストライダー」が最適です。
一方、もう少しお兄さん・お姉さんになってきてからで良いなら、「ハマー」ということになります。
ただし、3歳半~4歳になってきますと自転車も視野に入ってくる年齢ですので、その兼ね合いも考える必要があります。
ストライダーはハマーと比較すると若干おもちゃ感が強い!
ストライダーにしてもハマーにしても、お子さんが乗るものですから、見た目の問題も大きいです。
お子さんは良くも悪くも空気を読めませんので、見た目でも一度気に入らないとなったら頑として乗ってくれなくなることがあります。
ですから、デザインや色などを適当に決めてしまうと、無駄になってしまう可能性があります。
見た目は個人の好みなので一概には言えませんが、デザインのカッコ良さで選ばれているのはハマーの方ですね。
ブレーキが付いていてタイヤも太めなので、マウンテンバイク「風」なのが好評のようです。
一方、ストライダーはハマーと比較すると、「自転車感」が少し薄れ、「おもちゃ感」が出ます。
特にそれが欠点というわけではないですし、先述したようにキックバイクは「おもちゃ」ですからそれが当然です。
ただし、筆者の個人的感覚では、乗っているお子さんが幼く見えます。
メリットとしてはストライダーのスポーツモデルなら色が7色あるので、男女を問わず選びやすいということはあります。
ハマーはストライダーと比較してユーザーが少ないことが弊害になるかも
ストライダーとハマーの比較をしてきましたが、基本はお子さんの年齢や体格、成長度合いによって決めるということになるでしょう。
ハンドルやサドルの高さの調整幅は、ストライダーの方が広いですが、ハマーは元のサイズが大きいので上限の年齢は共に5歳くらいで変わらないでしょう。
ですから、先述したようにスタートする年齢でどちらにするかを選ぶことになります。
そして、これは賛否両論ありますが、周りの子供たちと同じもので共有させたいのであれば、ユーザーの多いストライダーの方になります。
これは実例ではなくものの例えですが、公園でキックバイクで遊んでいる子供の中に一人だけハマーの子がいたとします。
お子さんは、こういうところには敏感に反応しますから、「仲間はずれ」の対象になってしまうかもしれません。
要らぬ心配ではありますが、こんな可能性も考えて選んであげて欲しいということです。
ちなみに、価格ですがハマーが定価16,200円(税込)、ストライダーが「クラシックモデル」11,722円、「スポーツモデル」14,580円です。
ストライダーはどこでも定価ですが、ハマーは割引販売もありますので、価格差はあまりないと考えられます。
遊びなら「ストライダー」自転車の練習なら「ハマー」
今回は「キックバイク」の中でも特に、「ストライダー」と「ハマー」を比較してみました。
ストライダーはベビーカーを卒業してほどなくした頃から乗り始められる感じで、ハマーはもう少し大きくなってから、というところです。
より自転車色が強いのがハマーで、おもちゃ寄りなのがストライダーなので、その辺も考慮すると選びやすいかもしれません。