trekのロードバイクには赤のボディーカラーが多く見られます。
黒やグレー基調が多いtrekですが、ベース色に合いやすい赤にもこだわりを持っているのかもしれません。
ボディカラーは性能には一切関係ありませんが、色を無視してしまうと所有欲が落ちて早めに手放すことにもなりかねません。
そこで今回は、trekのロードバイクを中心に、「ボディカラー」について考えてみましょう。
ロードバイクは車体の色でイメージ付けされる
以前、自転車の色について、改めて解釈を考えさせられた時の話をさせて頂きます。
それは、その当時に友人のマンションに行った時の話です。
その友人のマンションには、真っ赤なロードバイクが停めてありました。
とにかく目立っていたので近寄って見させて頂きましたが、何とそれは「ビアンキ」のロードバイクでした。
あの「チェレステ」カラーが象徴のビアンキに、赤のボディ―カラーの機種が発売されたことは、風のうわさには聞いていましたが、実際に見たのは初めてでした。
筆者が赤色のロードバイクが好きということもありますが、違和感はなくむしろカッコいいとさえ思えました。
あとから調べたところ、2018年のニューモデル、エアロロードバイクの「アリア」であることが判明しました。
スピードが身上のエアロロードだから、なおさら赤が似合うのかと妙に納得しましたが、ビアンキ=チェレステになっていることも改めて強く感じました。
これは完全に筆者の私見になってしまいますが、速い乗り物には「赤」というイメージがあります。
「フェラーリに引っ張られ過ぎではないか?」という声も聞こえてきそうですが、しかしこのイメージはあながち間違っていないのかとも思います。
実際にtrekのエアロロードの「マドン」は、3モデル全てに赤のボディカラーのバイクがあります。
ロードバイクは目立つことも必要
trekは赤のボディカラーのロードバイクが多いですが、ボディカラーは冒頭でもお伝えしましたとおり、性能には全く関係ありません。
したがって、色は完全に自分の好みであり、特にロードバイクなら周囲を気にする必要はありません。
極端な例ですが、会社に真っ赤なスーツを着て出勤したら、さすがにとがめられる可能性はありますね。
しかし、赤いロードバイクでレースに出たり、仲間とツーリングに出かけたとしても、とがめられることはまずいないでしょう。
ロードバイクは普段使いで生活の足代わりの自転車とは、同じ自転車という分類でもあまりにもかけ離れた存在です。
プロ選手にとってはレース機材、一般ユーザーには趣味の乗り物です。
したがって、少しくらい派手な方が「ロードバイクに乗っているんだ!」という所有欲が満たされ、愛着がわくということもあります。
また、ロードバイクは人に見られてナンボのところもあります。
その時に正直ありふれた色よりは、赤など一発で目を引く色の方が優位性があります。
trekが「情熱の赤」をイメージしたとしてもおかしくはない!
「情熱の赤」などという言葉がありますが、これは赤には人を引き付ける「熱さ」があるという意味にも取れます。
また、特撮ヒーローもののリーダー格に「赤」が多いのも、「熱血漢」だったり、「熱い血潮」などというイメージから来ているそうです。
単純に「強い」というイメージもあり、それをロードバイクに置き換えれば精悍でスポーティな印象にもなります。
さらには、エアロロードに代表される「速い」というイメージに繋がることになるかと思います。
trekは、実に21もの機種でボディーカラーに赤を採用しています。
ここまで記してきたイメージは筆者の主観ですので、trekがそういったイメージで赤を多く採用しているかは、もちろん分かりかねます。
しかし、モノ作りにおいて派手さを嫌っている節があるtrekが、赤を多く採用しているのは、この「熱さ」をイメージしていたとしてもおかしくはないでしょう。
trekの赤のロードバイクは男性がターゲットなのかもしれない
trekは主要スポーツバイクメーカーの中では女性専用モデルが充実していますが、実は2018年3月現在、女性専用モデルに赤のボディカラーのロードバイクは1台もありません。
筆者が子供の頃は男の子は黒いランドセル、女の子は赤いランドセルが定番でしたので、何となく女子=赤のようなイメージでした。
そのため、trekのこの選択は少々意外ですが、時代が変わったということなのでしょうか?
ランドセルはさておき、ロードバイクは女性専用車以外は全て男女兼用です。
しかし、そうは言ってもシェアは圧倒的に男性の方が高いですから、赤いロードバイクは男性をターゲットにしていると言っても過言ではありません。
先ほどの特撮ヒーローの話ですが、昔から小学生の男の子の一番人気の色は「赤」という統計があります。
これは日本の話ですが、世界的にもそうである可能性はあります。
trekには赤1色のみのモデルもあるくらいですから、いかに赤が好評なのかが分かります。
派手で目立つ色の赤には気遅れしてしまう男性も少なくないと思いますが、trekのおすすめであるわけですから、それに乗ってみる手もありますね。
trekの赤いロードバイクと言えばこれ
今回は赤いロードバイクをテーマにお話していますが、trekのロードバイクで赤と言えば先ほども触れた「マドン」です。
今のロードバイク界のトレンドでもあり、1つのジャンルを確立した「エアロロードバイク」です。
エアロロードはどこもかしこも太くて幅広のチューブなので、色が映えやすいという意味から、派手な赤が採用されていることが多いと言われています。
筆者は展示会でマドンがボディカラー別に並んでいるのを見ましたが、赤だけがとんでもないインパクトだったことを鮮明に覚えています。
そのあと、また別の機会で今度は海岸沿いを試乗することがありましたが、夕日が沈んでいく海岸線をバックにするとその赤が一層映えていました。
主観になりますが、その時に筆者は、エアロロードは「赤」をおすすめしようと決心しました。
実際に知り合いのショップ店員にも確認しましたが、マドンの赤は売上好調とのことでした。
赤いロードバイクは視認性アップに貢献する
ロードバイクも含めて自転車は、道路交通法上では「軽車両」に分類されます。
そのため、基本的には車道を通行しなくてはならず、自動車との共存が必要です。
しかし、現実は自動車と自転車の接触事故が非常に多く、その原因の一つに視認性の悪さがあげられます。
自動車側が自転車の存在に気付かず左折時に巻き込んでしまったり、サイドミラーで引っかけてしまったりします。
事故を起こしてしまった車のドライバーの証言で圧倒的に多いのは、「気付かなかった」「見えなかった」になります。
夜間は当然ですが、これが昼間だとしても、特にトラックなどの大型車両とは目線の高さが違いますので、余計に視認性が悪くなります。
ですから、自転車側はいかにして視認性を上げるかを考えなくてはならず、その点で赤の機体はとても目立つ存在です。
trekのロードバイクは幸いにも赤のボディーカラーが多いので、安全面からもおすすめしたいところです。
ロードバイクに「赤」は似合う!
今回はロードバイクのボディカラーの中でも、特に「赤」にターゲットを絞って考えてみました。
赤には強さや精悍さ、そしてロードバイクに最も重要な要素である「速さ」のイメージがあるのではないかと推測させて頂きました。
trekは本当に積極的に赤のボディーカラーを採用しており、イメージカラーと言われても違和感はないほどです。
そのおすすめに乗っかって赤を選択するのも、悪くないない決断かと思います。