自転車に毎日乗っている方、毎週乗っている方、たまに乗っている方、様々だと思います。
ですが、乗り方に関係なく自転車にはメンテナンスが必要になってきます。
乗っていてもいなくても、空気は抜けていきますし、ネジなどはゆるくなってきます。
その状態で乗っているとガタガタしたり、ブレーキの効きが悪くなっていきます。
今回はブレーキの仕組みや、ガタガタになる要因についてご説明していきます。
自転車のブレーキの仕組みは?
ここでは、自転車のブレーキの仕組みについてご紹介します。
始めに種類ですが、大きく分けて「リムブレーキ」と「ディスクブレーキ」に分けられます。
このうち、ディスクブレーキは制動力が強いため、マウンテンバイクに多く採用されています。
そして、ロードバイクやシティバイクの多くには、リムブレーキが採用されています。
このリムブレーキには、さらに種類が分けられ、ロードバイクは「キャリパーブレーキ」、クロスバイクは「Vブレーキ」、シティバイクは「キャリパーブレーキ」(前輪)に分かれます。
リムブレーキの仕組みは単純で、ホイールのリムの場所にゴムや樹脂でできたパッドを押し付けることで、摩擦を起こして回転を止めます。
また、前後のブレーキですが、前輪は「止まるため」、後輪は「スピード調整」をするためと言われています。
しかし、ここまで気にする方は競技者が大半で、その他趣味で走っている方で、気にして使っている方は少ないような気がします。
さらに、ブレーキ調整ですが、ブレーキは命にかかわる部分といっても過言ではありませんので、知識が十分でない内は、自転車屋さんに頼みましょう。
適当なブレーキ調整では、自転車からガタガタと音がしたり、ブレーキとは関係なさそうな部分から異音がしたりして不具合が起きるなど、危険です。
自転車のガタガタの原因は?
ここでは、自転車のガタガタの原因について、いくつか書いていきます。
メンテナンスを怠っていると、自転車からガタガタ音が鳴ったり、ブレーキの効きが悪くなったりと、本来の自転車が持っている性能を発揮できなくなってしまいます。
そして、自転車自体がガタガタする主な原因としては、回転軸部分が異常を起こしている可能性が考えられます。
例えば、ホイールの中心部のBBの部分や、ペダルの回転部などです。
ベアリングの球が欠けていたり、欠けた状態で長時間乗り続けると、軸部分に傷が付いたりして走行中のガタガタの原因になります。
また、ガタガタの他の原因としてはチェーンのサビや伸び、またタイヤに空気が入っていなかったりなども原因と考えられます。
自転車がガタガタしている状態では安全に走行できませんし、他人にも迷惑を掛けてしまう可能性があります。
違和感を感じたら、無視せずに自転車屋さんへ行くなりの対処を行いましょう。
自転車のガタガタはブレーキと関係がある?
ここでは、自転車のガタガタとブレーキの関係性について書いていきます。
先ほどの原因からして、自転車がガタガタするのは、ブレーキとあまり関係ないように感じることでしょう。
しかし、自転車は精密機械ですので、どこか1箇所でも不具合が起きている状態で走行し続けると、連鎖的に不具合を起こす可能性は十分に考えられます。
ですが、ブレーキの効きが悪くなったり、ブレーキ部分から異常な音が鳴ったりしても、走行できないわけではないので、そのまま乗り続けてしまう人も多いです。
ブレーキと自転車のガタガタが直接関係している訳ではありませんが、ブレーキパッドのシューが極端に削れていたり、ブレーキワイヤーがサビ付いていたりするなど、極度に劣化している状態では、とても危険です。
ブレーキをメンテナンスするとガタガタは直る?
先ほどにも書いたとおり、ブレーキと自転車のガタガタ音は極端な状態でない限り、直接は関係ないことがほとんどです。
ですので、ブレーキを調整したり、直したりしてもガタガタが直るとは限りません。
自転車がガタガタする時は、主な原因でもある回転周りに注目してください。
ペダルであったり、ホイールであったり、どこかに異常が起きているはずです。
その状態でブレーキを行うと、いつもよりもブレーキの効きが悪くなったり、ブレーキした時にガタガタと自転車が揺れるかもしれません。
自転車の故障がどのような状態にあるのかをしっかりと見極めて、自転車屋さんに伝えるのが大切です。
ブレーキに少しでも異変を感じたら、早めのメンテナンスを行いましょう。
ブレーキメンテナンスは定期的に!
自転車は、各種のパーツを定期的にメンテナンスする必要があります。
その中でも、今回はブレーキについて書いていきます。
ブレーキ周りのメンテナンスは「注油」、「破損や故障のチェック」、「ブレーキの効き具合の調整」の3つになります。
○ブレーキレバーの注油
ブレーキを握った時にスムーズに握れるか、違和感はないかをチェックします。
これは、通常の走行中にも確かめることができます。
違和感がある場合は、自転車用のオイルを注していきます。
その際、ブレーキレバーを握ったり離したりしながら、物と物が擦れている箇所を探します。
そこに向かって注油を行い、レバーを数回握ったり離したりします。
○ワイヤー
銀色むき出しの部分のインナーワイヤーと、インナーワイヤーを包んでいるアウターワイヤーがあります。
アウターワイヤーは湿気等などで劣化して割れることがあります。
もろくなってきたら、交換を行う必要があります。
インナーワイヤーはサビたり、よれたりしていないか確認します。
サビなどを見つけたら、早めに自転車屋さんに相談しましょう。
○ブレーキシュー
ブレーキシューの表面に砂埃などの汚れはないか、すり減って表面の溝がなくなっていないかを確認します。
汚れなどがあると、ホイールのリム部分を削ってしまう恐れがあるため、見つけたら拭き取るようにしましょう。
溝がなくなっている場合は交換の時期になります。
使い続けると、シュー内部の金属部が露出してきて、とても危険な状態になりますので早めの取替えをオススメします。
上記以外にも、ネジが緩んでいないかなどの簡単なチェックもあります。
ブレーキは、安全に自転車に乗るために大切なパーツです。
自転車ブレーキの異変や、ガタガタ音がする時は、自転車に何らかのトラブルが発生しているかもしれません。
日ごろからメンテナンスして安全に乗りましょう。
メンテナンスしておくべき自転車の各パーツをご紹介!
さて、ここではブレーキ以外でもメンテナンスすべきパーツをご紹介します。
自転車にとってメンテナンスはとても大切です。
各パーツは機械なので、疲労し続けるだけで、人間のように回復することはありません。
気にかけておかないと、自転車がガタガタし始めてどこが悪いのかも分からなくなってくるかもしれません。
そうなる前に、定期的にメンテナンスを行いましょう。
メンテナンスすべき箇所は以下になります。
○チェーン周りの汚れ取り、注油
チェーンが汚れていると、回転に違和感を覚えるかもしれません。
また、注油がされていないと、ギアチェンジもスムーズに行えなくなってしまいます。
○各部ボルトの確認
各部のボルトネジがちゃんと締まっているかの確認をしましょう。
シートポストを固定するネジなどは緩みやすいため、毎回確認しておきましょう。
○タイヤの空気入れ
タイヤの空気が不十分の場合は、スムーズに前に進まなかったり、パンクの原因になります。
タイヤの側面に目安の空気圧が記載されてありますので、参考にして、しっかり適量の空気圧を入れておきましょう。
○金属部品のサビ取りとサビ防止
雨の日に乗ったりしていると、ネジ部分はすぐにサビ付いてしまいます。
できる限り、水分は拭き取って保管するようにしましょう。
オススメは室内での保管ですが、スペースがない方はカバーをかけておくだけでも効果があると思います。
以上のような、簡単なメンテナンスをしているだけでも、自転車の寿命を延ばすことに繋がります。
少しでも長く乗りたいという方は、メンテナンスをしっかり行っていきましょう。
自転車ブレーキは安全の要
自転車のガタガタとブレーキについてまとめました。
ブレーキが直接のガタガタの原因とは言い難いですが、1つの要因には十分になりえます。
ブレーキだけではないですが、自転車のメンテナンスはレーサーの義務とも言えますのでしっかりと行って、安全に楽しく走行しましょう。