自転車を発進させると、必ず付いて回るのが振動ですよね。
ですが、自転車の種類によっても、振動の伝わり方は違います。
振動がダイレクトに伝わるものもあれば、MTBのようにサスペンションで吸収できるものもあります。
今回は、自転車に乗ると付きまとう振動を減らすにはどうしたら良いのか、その「軽減法」を考えてみましょう。
発進してから伝わる振動は自転車ならではのもの
自転車を発進させて、すぐにハンドルを握る手やサドルに伝わってくるのが、「振動」です。
筆者は、「走っている」という感覚が味わえるので、振動のビリビリくる感覚が好きですが、中には、「振動」をストレスに感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、自転車に乗る以上、振動はどうしても逃れられないものなので、うまく付き合うしかありません。
自転車の振動は、道路の状態やスピードによって異なりますし、舗装のあるなしや段差を越える時などでもその強弱が変わります。
体には常に、こうした振動が伝わっています。
その振動が嫌いという方は、どうしたら振動を軽減できるのかを考えてみてはいかがでしょうか。
ハンドルを握る手に振動が伝わるのが嫌という方であれば、衝撃吸収ゲルやクッションが付いているグローブをはめるのも一つの方法です。
振動がサドルへ伝わるのが嫌というのであれば、サドルをクッション付きの物にしてみたり、衝撃吸収力が強い素材を使ったフレームに変えてみるというのも手です。
このように、自転車の「振動」を軽減させる方法は色々あります。
振動が気になる方は、こうした方法を導入することを考えてみましょう。
発進してからの振動を軽減する工夫をしてみる
振動に強い自転車となると、やはりMTBではないでしょうか。
MTBには、サスペンションがありますので、発進してからの振動の軽減は、ロードバイクやクロスバイクとは比べ物になりません。
ロードバイクの場合は、フロントフォークの素材で軽減できるようにすることがほとんどです。
そのため、MTBほどの振動の軽減ができないのです。
他に軽減する方法として考えれられるのは、前の項にも書きましたが、サイクルグローブやサドルにクッション付きのものを使用したりすることです。
また、レーパンにクッション付きのものもありますので、そういった比較的に簡単なものを使用する他なくなります。
その他には、ハンドルのグリップ場所に衝撃吸収の強いものをつけるなどの方法もあります。
この方法は、工夫すると結構ありますので、色々と調べてみるというのも面白いでしょう。
ですが、どうしても体に伝わる振動というものは、どんな乗り物であっても付いて回るものですので、その辺の妥協点は理解しておく必要があります。
ご自身の乗っている自転車によって、工夫をする方法も違ってきますので、そういう場合はインターネットを駆使すると、いろんな情報を知ることができますので、活用するといいです。
または、馴染みの自転車屋さんがあるのであれば、相談してみると専門家ならではの発想や知識で色々と教えてくれますので、専門家に聞いてみるという選択肢も頭に入れておくと困ったときに役に立ちます。
100%の軽減ができないからこそ、振動軽減の方法を考えて色々試してみるということも、サイクルライフの楽しみの一つとなります。
自転車は、頭を使うスポーツと言われていますが、乗らない時も頭を使って、快適なライドができるように工夫するとサイクルライフがもっと楽しくなりますよ。
自転車が発進してからの振動はタイヤでも違う?
ですが、どうしても発進後の自転車の振動が気になることもありますよね。
その場合は、タイヤも気にしてみましょう。
タイヤのチューブを変えるだけでも振動の感じ方に違いが出る場合があります。
ですが、空気圧がスポーツバイクとママチャリやシティサイクルでは違いますので、その辺も考慮する必要があります。
また、スポークのバランスが変わってきているという可能性も考えられますので、そういうところも気にしてみましょう。
タイヤフレームの劣化で歪みが出るということも考えられますので、愛車の使用年数も考慮に入れるといいと思います。
最初は、購入した自転車屋さんで相談して、色々と点検してもらうのが一番いいですが、点検してもらうときには、気になるところをドンドン質問して自分の知識を増やしていくと後々に役に立ちます。
自転車はタイヤが大事だということは、よくお分かりだと思います。
これは、どのタイプの自転車であっても同じです。
タイヤの空気や空気圧が減ってくれば、当然、快適なライドはしづらくなります。
また、自転車を組み立てた人がプロでない場合は、組み立て時の不具合ということもありますので、振動が気になるのであれば、フルメンテナンスをプロの自転車屋さんにお願いしてみるといいです。
筆者も、購入したばかりのクロスバイクに気になる部分が出てきたことがあり、自転車店の店員さんに相談して、フルメンテナンスをしてもらったことがあります。
あまりに気になる振動の場合は、整備不良が原因であることも考えられますので、心配であれば一度、専門家に診てもらうといいでしょう。
自転車の振動は体の疲労にも繋がる
皆さんもご存じのことですが、自転車の振動は、体の疲労にも繋がっています。
自転車は、ぺダルを漕ぐという運動からくる疲労と、振動からくる疲労があります。
そして、振動は、自転車で発進してからずっと体に伝わっています。
振動は、乗っている時間に比例して体に蓄積されていきますので、振動を軽減させる工夫は疲労軽減の面からも重要です。
ロードバイクで長距離を走る時はもちろんですが、通勤でも、他の用途での使用でも、それは変わりません。
特に、通勤に自転車を利用している場合は、通勤してからの仕事で頭を使い、仕事が終わってからも帰宅するまでに体力を使います。
この場合は、疲労を回復させることを考えて食事をしたり、空いた時間でストレッチをすると、早く回復できます。
ですので、今まで振動からくる疲労を考えていなかった方は、そうしたことに意識を回すことをオススメします。
また、乗っている自転車によって、振動を強く感じる場所があると思います。
ハンドルを握っている手が痺れてきたり、お尻や腰周りに疲れが溜まりやすいなど感じた場合は、その部分に自転車の振動が伝わっていると考えてみてください。
そうすることで、メンテナンスやカスタマイズの方法が思いついたりします。
体の疲労部位を気にしてみることも、自転車に乗る時には重要なのです。
気になる振動の原因が何なのかを調べる
自転車を発進させた時に、「何か普通よりも違う感じがする」「振動が気になる」場合、きちんと調べてみる必要があります。
一番手っ取り早いのは、自転車屋さんに相談することですが、仕事をしていると帰宅時間には自転車屋さんは閉まっていることが多いです。
休みの日に自転車屋さんに行くしか時間が取れないという方が多いと思いますので、そういう方はインターネットで調べてみましょう。
自転車に関するいろんなことを書いてあるサイトもあれば、自分の自転車ライフについて書いている個人ブログもあります。
インターネットで調べてみると、いろんな情報を知ることができるでしょう。
もしかすると、自分の自転車と同じような状況になって、すでに改善している方の情報もあるかもしれません。
そういったブログを書いている人がいたら、コメントで相談してみるという方法もありますので、活用してみるといいですね。
ある程度の振動は楽しむ余裕を持とう!
メンテナンスが行き届き、どこにも不具合がない自転車に乗ったとしても、何度も言うようにそれでも振動は自転車には付きものです。
自転車を発進させるとすぐに体に振動が伝わってくることでしょう。
しかし、この自転車の振動は、「自転車を漕いでいる」「地面を速いスピードで進んでいる」という証拠でもあります。
できることなら、楽しむという感覚を持てるといいですね。
中には、長年の自転車乗りの方で、振動で自転車の不具合が分かったりすることもあります。
このように自転車の振動を楽しんでいると、どのような違いというのが分かってくることもあるということです。
また、振動を楽しむということであれば、思い切ってMTBに乗って山を駆け巡るのもいいでしょう。
競技としての感覚になるため、通常で受ける振動とは違うものになるはずです。
このような冒険をすることで、自転車乗りの幅としてまた一歩進むことができるのではないでしょうか。
自転車に振動は付きもの!
発進させた自転車には、振動は付きものです。
よほどの違和感を感じなければ、問題ありません。
日々の使用頻度によってメンテナンスを行い、知識と経験ができてから振動対策に本腰を入れても遅くはないと思います。
振動の原因が不具合であれば、不具合を直し、まずは自転車を楽しむということがとても重要です。
振動は、自転車の不具合を知るバロメーターの一つでもありますので、自転車が発する声を聞くという感覚で日々乗ってみてください。