ロードバイクのタイヤを交換する際、チューブとタイヤがくっついていて、剥がれにくいという問題が起きたことありませんか?
タイヤのほとんどはゴム製品でできていますが、このゴムは長年月日が経つと経年劣化を起こします。
そのため、くっついてしまうことがあるのです。
そこで、くっつきにくいようにタイヤパウダーを使うと良いでしょう。
今回は、このタイヤパウダーの役割についてご説明していきます。
ロードバイクのタイヤ交換にタイヤパウダーは必要なの?
まずは簡単にタイヤパウダーの役割について知っていきましょう。
タイヤパウダーは、タイヤとチューブの接着を防ぐためのもので、新品タイヤには全てこのタイヤパウダーが塗布してあります。
ですので、新品のタイヤにタイヤ交換をする時は、基本的にはタイヤパウダーを塗布する必要はありません。
先ほどタイヤパウダーの役割として、タイヤとチューブの接着を防ぐこととお伝えしましたが、これはパンクを防止することに繋がることになります。
ロードバイクのタイヤは走行中、車体重量や路面のデコボコで変形、復元を繰り返しますが、これはチューブも同様のことがいえます。
チューブがタイヤ内で張り付いてしまった状態ですと、その張り付いた部分に大きな負担が加わりパンクを引き起こす可能性があるのです。
このように、タイヤパウダーには接着を防ぐことで、タイヤのパンクを防止することが主な役割といって良いでしょう。
タイヤ交換にタイヤパウダーをする意味とは
先ほどもお伝えしたように、タイヤパウダーの主な役割はタイヤのパンクを防止するためです。
基本的に、タイヤ交換の際にタイヤパウダーを塗布する必要はありません。
しかし、ロードバイクのタイヤ交換になると、タイヤパウダーを使用される方もいます。
タイヤパウダーといったら、「パナレーサー」が有名ですが、このパナレーサーが推奨している内容を元に、タイヤパウダーを塗布することで他にどんな効果があるのか、見ていきましょう。
タイヤ交換時、タイヤパウダーをつけることで、タイヤとチューブをリムに取り付けやすく、また取り外す作業がスムーズに行えるといった効果があるとされています。
チューブをタイヤの内側に収めるとき、ねじれやシワがある状態で使用すると、パンクのリスクを上げてしまいます。
タイヤパウダーを使用すると、チューブの滑りを良くし、収まりやすくなるといった効果があります。
このようにタイヤ交換時にタイヤパウダーを使うことは、タイヤとチューブの取り付け、取り外しをスムーズに行うことに有効なものですから、タイヤやチューブにかかる負担を減らせることになります。
そのため、様々なトラブルを未然に防ぐことに繋がります。
ロードバイクのタイヤ交換で、タイヤパウダーを使うことで、このような効果が期待できるということも知っておくと良いですね。
ロードバイクのタイヤ交換に、タイヤパウダーを使ってみよう!
では、ロードバイクのタイヤ交換に「パナレーサー」のタイヤパウダーを使ってみましょう。
ここでは使い方について詳しく解説していきます。
パナレーサーの容器に付属しているスポンジを使って、タイヤの内側にタイヤパウダーを薄く塗布していきます。
この付属スポンジは、固さ、サイズ共に塗りやすく、非常に良く考えられています。
タイヤパウダーを塗布する際、平地にタイヤを置いて塗布するより、物干し竿や、ドアノブなどに掛けて行うと効率良く塗布することができます。
タイヤパウダーを付属スポンジで内側全体に伸ばし、一周したら完成です。
ちなみに、チューブは塗布する必要はありません。
しかし、パッチ等でパンク修理を行っている場合、タイヤパウダーをパッチ周辺につけることで、張り付きを防ぐ効果があります。
使用する際の注意点として、チューブやタイヤ内の水分や、砂や泥などの汚れは取り除いてから使用してください。
また、保管する際は、直射日光や雨水が入るような場所、ストーブやファンヒーターなどの熱源となるものの近くに置かないようにしましょう。
ロードバイクのタイヤ交換に使う、タイヤパウダーの主な成分は?
タイヤ交換をスムーズにすることでも、効果があるパナレーサーのタイヤパウダーですが、ここでは主な成分について、詳しく解説してきましょう。
パナレーサーが販売しているタイヤパウダーの成分は以下になります。
・タルク
・ミネラルオイル
・グンジョウ
・酸化チタン
タイヤパウダーの主な成分である「タルク」は、ベビーパウダーにも主な成分として使用されているものです。
また「酸化チタン」や「ミネラルオイル」は化粧品の成分として、耳にしたことがあるのではないでしょうか?
このことを見ても、パナレーサーのタイヤパウダーは人体や環境にも配慮された成分であることが分かります。
他にも、小さい子供の誤飲を防ぐために、あえて青色に着色しているのも特徴です。
パナレーサーのタイヤパウダーは50gで税抜き934円になります。
ロードバイクのタイヤでしたら、20本分の容量です。
1年に1度タイヤ交換を行うことを想定すると、約10年は持つことになります。
パナレーサーのタイヤパウダーの代用品はあるの?
タイヤパウダーの主な成分は「タルク」です。
このタルクは、先ほどもお話ししたように、「ベビーパウダー」に使用されている主な成分でもあります。
主成分が同じなわけですから、パナレーサーの代用品として、ベビーパウダーを使用することができます。
ちなみにパナレーサーのタイヤパウダーは50gおよそ1000円ですが、ベビーパウダーは100gで200円ほどです。
これだけ価格の差があるのなら、試したい方はまずベビーパウダーで試してみるのもいいかもしれません。
ただし、ベビーパウダーの中には「シッカロール」「でんぷん」「ホホバオイル」「スクワラン」などの添加物が入っているものも多くありますので、これらが表記されているものは使用しない方がいいでしょう。
ロードバイクのタイヤ交換に、ベビーパウダーを使用する際は、「タルク」と「香料」のみのものを使用してください。
購入される前は必ず成分表記を確認しておきましょう。
タイヤパウダーとベビーパウダーどちらが良い?
ベビーパウダーと比べてパナレーサーのタイヤパウダーは、タルクにいくらかの成分がプラスされているだけということになります。
ただやはりパナレーサーのタイヤパウダーは、ロードバイクなどのタイヤに使用する目的として作られているものですので、不安であるならばこちらを使う方が良いでしょう。
パナレーサーの成分の1つである、「ミネラルオイル」は、ゴムの劣化を防止する効果があり、タイヤやチューブを保護する役割を持ちます。
他にも、「ミネラルオイル」はパウダーの飛散を抑えるので、作業がしやすいというメリットがあります。
「酸化チタン」については、空気圧が高まるとタイヤとチューブがずれにくくなるといった効果があります。
もちろん、これらの成分はタイヤやチューブだけでなく、リムやリムテープ、ブレーキシューなどのパーツに悪影響を及ぼす心配もありません。
いずれにせよ、タイヤ交換時の取り付け・取り外し作業をスムーズにするといったことには、どちらも効果が期待できるといえるでしょう。
品質と安心を重視される方はパナレーサーを使い、価格を抑えたいという方は、ベビーパウダーを使用してみてはいかがでしょうか。
タイヤパウダーを使用して、着脱を楽に!
新品のタイヤには全てタイヤパウダーが塗布してあります。
ですので、タイヤ交換の際に必ずしもタイヤパウダーを塗布する必要はありません。
ただ、タイヤパウダーを塗布することで、タイヤの着脱をスムーズに行えるといった効果があります。
興味がある方は、価格の安いベビーパウダーから試してみてはいかがでしょうか。