みなさんは、どんなハンドルの自転車に乗っていますか?
これからご紹介するハンドルには、見たことも聞いたこともないものもあるかもしれません。
ハンドルは、見た目だけでなく、自転車の性質も左右するので、交換は慎重に行いましょう!
自転車のハンドルってそんなに重要?見た目が好きなものに交換していい?
街中でよく見かけるママチャリのハンドルや、ロードバイクのハンドルなど、さまざまな形のものがありますよね。
自転車の知識がない方からすると、その違いは「見た目」くらいしか分からない、ということが多いでしょう。
しかし、見た目の違いだけかと思いがちですが、ハンドルは自転車の性質を決める重要なパーツなのです。
ハンドルの形によって、さまざまな機能やメリット・デメリットがあるので、自分の走りに合ったハンドルを選ぶことが大切になります。
例えば、山登りに行く時にヒールのある靴を履いている人はなかなかいませんよね。
ハンドルも同じで、用途に合ったものを選択し、交換をしないと、見た目が好みでも乗り心地が悪くなってしまう、なんてこともあるのです。
なので、ハンドルの種類とメリット・デメリットを知ることから始めましょう。
そこから、自分の用途に合ったハンドルを選ぶのです。
よく見かける自転車のハンドルは?
みなさんが一度は目にしたことがあるシティサイクル、いわゆるママチャリのハンドルは「セミアップハンドル」というハンドルです。
このタイプのハンドルは、子どもを乗せる場合や、買い物に使うといった場合に向いているものです。
セミアップハンドルは、ハンドルとサドルの距離が近いため、上半身が起きて視界が広くなります。
周りを見ながら安全に運転することができるでしょう。
また、ゆったりとした姿勢で乗ることができるので、スピードを出さなくても、フラつきにくいといった特徴もあります。
そして、セミアップハンドルのついた自転車で、もっと速く走れるようになりたいという場合は、まず最初にハンドルを「ドロップハンドル」に交換をすることが多いです。
その次によく見かけるのが、「オールラウンダーハンドル」です。
通勤や通学で乗っている人を見かけたことがあるのではないでしょうか。
オールラウンダーハンドルは、フラットハンドルよりも少し内側に角度がついていて、力が入れやすいです。
坂道などもママチャリと比べると、楽に走ることができるでしょう。
ハンドルを握る際に、少し腕を伸ばす形になるので、ほんの少しだけ前傾視線に感じるかもしれませんね。
自転車のハンドルをドロップハンドルに交換するメリットは?
先ほど、セミアップハンドルのついた自転車で、もっと速く走れるようになりたい方が、ドロップハンドルに交換するということをご説明しました。
しかし、ドロップハンドルとは、どんなものかよく分からないという方もいるでしょう。
競輪選手が乗っている自転車を思い浮かべてみると分かるかもしれませんが、ロードバイクなどに付いている下向きに半円を描いたような形のハンドルです。
ドロップハンドルは、バーの上部や湾曲している部分、下の部分を握ることができるので、乗車姿勢のレパートリーが多く、上半身への負担が少なく済みます。
なので、長時間走行に向いていると言われています。
そして、前傾姿勢になりやすいので、空気抵抗が削減され、高速走行が可能になります。
速く走れるようになりたい方が、ハンドルをドロップハンドルにする理由が分かったでしょうか。
自転車のハンドルをドロップハンドルに交換するデメリットは?
先ほどは、自転車で速く走れるようになりたい方が、ドロップハンドルへ交換する理由をご説明しました。
しかし、メリットだけでなく、もちろんデメリットもあるので、一緒にご紹介しておきましょう。
まず、セミアップハンドルと、ドロップハンドルは、まったく形が違います。
慣れていない人が乗ると、とても操作が難しいので慣れるまでが大変です。
また、もともと低速の走行がしづらく、低速の時の安定感が低くなります。
そして、一番運転に大きく影響してくるのがブレーキです。
ドロップハンドルのブレーキは、握る位置が限られている上に、女性や手の小さい方の場合になると、握ることが難しい場合もあります。
なので、街中で乗ろうと思っている方にはあまりおすすめはしません。
もし、ドロップハンドルに交換して街中で走る、という場合は、補助ブレーキを付けた方が安全と言えるでしょう。
セミアップハンドルを、ドロップハンドルに交換しようと検討しているという方は、ご自身が「高速走行・長距離走行」を目的としているのかをよく考えてから行いましょう。
クロスバイクに付いてる真っ直ぐなハンドルってなんてハンドル?
よく街中で走っているクロスバイクは、真っ直ぐなハンドルですよね。
これは「フラットバーハンドル」と言い、MTBにもよく取り付けられています。
では、早速どのような特徴があるのかご紹介します。
フラットバーハンドルは、低速での操作性に優れているので、街中での急ブレーキや、急ハンドルなどにも対応しやすいでしょう。
また、セミアップハンドルなどと同じように、上半身が起きるので視野が広くなります。
しかし、乗車姿勢が偏りがちなので、長時間の走行には向きません。
また、上半身が起きていることによって、空気抵抗が増えるので、高速の走行も向いていません。
なので、街中での走行や、短距離に最適なハンドルということです。
また、フラットバーハンドルは、ハンドルを切断することで長さを調整することができ、自分に合った長さにすることで、乗り心地をアップさせることも可能です。
フラットバーハンドルから、他のハンドルへの交換を検討している方は、一度試しに丁度いい長さに切断してみることをおすすめします。
ドロップハンドルよりブルホーンハンドルへの交換がおすすめ?
クロスバイクのように、フラットバーハンドルがついている自転車で、もっと速く走れるようになりたいという方が、ハンドルを「ブルホーンハンドル」へ交換をしているのをよく見かけます。
最初にご説明した通り、ドロップハンドルは高速・長距離走行に向いていますが、デメリットもあるので、慣れるまでは危険です。
特に、ブレーキは下手をすると、命にも関わるので軽視してはいけません。
その難点を克服しているのが、ブルホーンハンドルなのです。
ブルホーンハンドルは、先端が牛の角のように、前方上側に向かって突き出している形状のハンドルです。
一見、ドロップハンドルに似ている形状ですが、握るのが簡単な上、セミアップハンドルなどと同じように、ブレーキバーの長さがあるので、ドロップハンドルと比べると、簡単にブレーキを掛けることができます。
そして、ドロップハンドルのように、乗車姿勢を変えることができるので、疲れにくく、長距離の走行にも向いています。
また、ドロップハンドルよりも、空気抵抗が小さいとも言われています。
クロスバイクを通勤や買い物といった街乗りはもちろん、幅広く使いたいという方にはおすすめのハンドルです。
用途に合ったハンドル選びを!
今回は、さまざまなハンドルについて詳しくご紹介しましたが、役に立つ情報はありましたか?
ハンドルは、自転車の見た目を決めるだけでなく、性質も大きく左右します。
しっかりと、メリット・デメリットを理解した上で交換をしましょう!