ルイガノと言えば、カナダのスポーツメーカーですが、日本での自転車部門はアキコーポレーションがライセンス契約をしており、製造販売も同社が行っているブランドです。
安い自転車を、とても多く販売しているブランドです。
今回は人気のクロスバイク【rsr4】を取り上げますが、レビューを見れば賛否両論入り乱れており、まさにこれがルイガノの特徴です。
では、詳しく見ていきましょう。
rsr4はルイガノで人気のクロスバイク
まず、ルイガノのラインナップについてですが、カナダのルイガノ本体も自転車の製造は行っています。
プロのロードレースチームに機材を提供するほどのモデルを扱っていますが、日本のアキコーポレーション製造車は完全な大衆車です。
今の主要自転車ブランドとしては異例と言える、カーボンフレーム車の扱いが1台もないのも、ホビーライダーを強く意識してのことでしょう。
2017年からはMTBのカテゴリーがなくなり、クロスバイク・ロードバイク・ミニベロ・子ども用自転車が、主力となりました。
中でも、街乗り車としての意味合いが強いクロスバイクに力を入れており、ホームページを開くと、まず先頭にクロスバイクが紹介されています。
種類も豊富で価格帯の幅も広いですが、今回ご紹介する【rsr4】は、コスパの良い1台として人気があります。
しかし、エントリーモデルですから、それなりのパーツも多いということで、辛口なレビューも多いです。
ルイガノrsr4のスペックに関するレビュー
では、ルイガノのrsr4のスペックを確認します。
まず、注目すべきはカーボン製のフロントフォークですね。
先に価格を言っておきますが、¥69,000でカーボンフォークのクロスバイクは、中々のコスパの高さです。
25cのタイヤを履いていることも考えると、衝撃吸収とクイックなハンドルのレスポンスを評価するレビューが多いのも、頷けます。
メインコンポはシマノ・ターニーで、取り立てて良いと言えるものではありませんが、クロスバイクであれば、不足はないでしょう。
フロント3速・リア7速の21段変速で、歯数構成を見ても街乗りには申し分のないギア比ですが、他メーカーの同レベルと比べると、少し変速段数が少ないかもしれません。
クランクセット以外のドライブトレインはシマノ製で統一されており、コストダウンされがちなブレーキもシマノ製なので、良心的な物作りが垣間見えます。
サイズが400~なので、小柄な人にも対応できますし、カラーも5色から選べて嬉しいところです。
また、このクラスのクロスバイクでは珍しくないですが、ペダルは最初から付いています。
ルイガノrsr4は変速機能に辛いレビューが目立つ
ルイガノのrsr4のスペックをご紹介しましたが、通勤・通学・買いものなどの普段使いとなる、このままのスペックでは、少し物足りない部分も出てきます。
そのため、rsr4にはキャリアや泥除けを後付けできるように、前後のエンド部やシートステーにダボ穴が切ってあります。
これもさりげないですが、後のことを考えれば、見逃せない仕事なんですね。
さて、走行性能に関するレビューをご紹介していきますが、正直エントリーモデルクラスのため、酷評とまではいきませんが辛口のレビューも目立ちます。
私などはママチャリからの乗り換えでクロスバイクに乗ったので、最初は驚くほど軽くペダルが漕げ、スピードが出るのに驚きました。
しかも、rsr4よりも、ずっとレベルの低いものだったと記憶しています。
それはさておき、辛口のレビューが目立つのが、変速機能についてです。
クランクは全体的な価格からして、確かにもう少しレベルの高いものにできる印象ですし、リア7速も1速ないし2速分、不足しているイメージです。
しかし、これは賛否両論分かれるところで、街乗り専用と割り切れば、現行の21速もあれば十分というレビューもあります。
ブレーキに対する高評価のレビューが多い
ルイガノのrsr4は変速性能に辛口のレビューが多い一方で、2017年モデルから、ブレーキがシマノ製に変更された点は、高く評価されています。
rsr4のような10万円を切るスポーツ自転車は、ブレーキが真っ先に、コストダウンの標的にされがちです。
命を預かるブレーキの質が重視されない、おかしな傾向ですが、これが事実です。
2016年までは、よくコストダウンのためのブレーキと言われるメーカーの、キャリパーブレーキを採用していましたが、2017モデルよりシマノのロングアーチキャリパーが採用されています。
クロスバイクとはいえ、700cの大口径タイヤなわけですから、制動力の確かなシマノ製に変更されたのは、安心感が違います。
rsr4はルイガノとしては、クロスバイクのカテゴリーでありながら、フラットバーロードを強調したがっていますので、ブレーキにも一定の配慮をしたということだと思います。
ルイガノrsr1はどうか?
rsr4のご紹介をしてきましたが、ここではルイガノrsrシリーズのハイエンドモデルである【rsr1】をご紹介します。
rsr4のところで、ルイガノが「フラットバーロード」を強調していると言いましたが、これは正にフラットバーロードそのものと言えるものです。
まずは重量の8.6kgは、rsr4よりも1.5kg以上軽くなっています。
フレームの素材は同じなので、パーツの重量差ということになりますが、シマノ・105のフルコンポなのが、大きな差となっています。
あとは重量面のアドバンテージは、さほどないですが、11速のロードバイク用のホイールを履いている点が見逃せないですね。
シマノの最下位グレードのホイールですが、通称「鉄下駄」とは一線を画す、高評価レビューが多いホイールです。
サイズが380mmからあるのが、女性にも嬉しい設定になっています。
価格は¥155,000ですが、ロードバイクを購入することを考えれば、悪くないコスパです。
ちなみに、ほとんど同じスペックでドロップハンドルを装着しているのが、ロードバイクカテゴリーの【CTR COMP】になりますので、ハンドル形状でどちらかを選ぶということになります。
ルイガノrsr4のライバル
最後に、ルイガノ以外のメーカーのクロスバイクも確認しておきましょう。
【スペシャライズド:SIRRUS(シラス)】
参考価格:¥59,000
スペシャライズドが誇る、大人気クロスバイクがシラスです。
スペックは、rsr4と大差ありませんが、リア8速なのとタイヤが太めの32cで、それに伴ってVブレーキが装備されています。
細いタイヤに不安がある人や、悪路を頻繁に走ることがあるなら、シラスが良いかもしれません。
【ビアンキ:ROMA4(ローマ4)】
参考価格:¥70,000
同じビアンキだとカメレオンテ1と迷うのですが、rsr4との比較レビューが多いので、ライバルとしてはこちらかなと思います。
フロントフォークがアルミなので、若干rsr4が優位かなという感じですが、クロモリかと思わせる細身のチューブでスタイリッシュな仕上がりです。
個人的な好みもありますが、見た目にはローマ4を選びたいですね。
【ジオス:MISTRAL(ミストラル)】
参考価格:¥51,000
主観ですが、クロスバイクと言えば、私は真っ先にミストラルを思い出します。
グレードは高くないですが、この価格でコンポをほぼシマノ製で統一しているのは、価値が高いです。
スポーツ自転車の最初の1台としては、もってこいのコスパの高さです。
rsr4は辛口レビューも仕方ないか!
今回はルイガノのrsr4を取り上げました。
個人的には、可もなく不可もなくが本音です。
カーボンフォークやシマノ製のブレーキは評価したいですが、それ以外にはrsr4を選ぶ決め手が見つかりませんでした。
それならグレードが大分違いますが、rsr1なら自信を持っておすすめできますね。