ツールドフランスや、他の自転車ロードレースなどを観ていて、ふと、トイレはどうしているのか疑問に思うことはありませんか?
自転車ロードレースは、4時間~5時間走ることも普通ですから、その間にトイレに行きたくなったらどうするのでしょうか。
今回は、ロードレースのトイレ事情について書いていきます。
自転車ロードレースは面白い!
サイクリストのみなさんの中には、熱くロマンにあふれたロードレースを生で観ることを楽しみにしているという人も多いのではないでしょうか。
そのために、有料チャンネルに登録した人もいるかもしれません。
ロードレースの面白さにハマると、自転車好きではない人にも、おすすめしたくなりますよね。
海外のレースでは、異国の美しい風景を堪能できますし、他のスポーツに比べてリラックスして観られます。
また、ロードレースは、競争相手を攻撃するとか出し抜くといった卑怯な行為がなく、観ていて気持ちがいいのも魅力です。
例えば、レース中に、トップを走っていた選手の自転車にトラブルがあったとします。
そうすると、その選手のためにスピードを落とし、待ってあげる様子が見られます。
もし、こんな時に「チャンス!」とばかりに加速してイチ抜けしようものならバッシングを受けてしまう、ロードレースはそんなスポーツなのです。
もちろん、レースの中で果敢に逃げに挑んでいる姿や、ゴールの迫力、人間ドラマなどは、ロードレースに詳しくなればなるほど楽しめます。
では、本題に移ります。
ロードレースの選手ですが、トイレは一体どうしているのでしょうか。
自転車ロードレースでのトイレタイム①
有料チャンネルの中継などで自転車ロードレースを観ていると、トイレの場面が映らないことが多いものです。
たまにちらっと映っても、カメラは切り替わってしまいますよね。
そのため、我慢できているのではないかと思っている人もいるかもしれません。
確かに、ロードレースはたくさん汗をかきます。
ですが、水分補給はしっかりとしていますし、気温が低いレースもあります。
ですので、実際にはレース中にトイレタイムを取っている選手が多いのです。
用を足す方法は、いくつかあります。
・集団で走っていて、ペースが落ち着いているときに声を掛け合ってする
男性選手は、「小」の場合、トイレが無くてもすばやく済ませることができますよね。
なので、合図を送りあってコース脇などで用を足す、トイレタイムがあります。
このトイレタイムは、レースがスローペースで動きがないときに取られ、その間に他の集団がアタックをかけるようなことは基本的にありません。
初めに書いた通り、抜け駆け、出し抜きはタブーとされているのです。
自転車ロードレースでのトイレタイム②
引き続き自転車ロードレースのトイレタイムのお話です。
他には、どんな方法で済ませているのでしょうか。
・走りながらする
ロードレースの展開によっては、自転車を降りることができず、やむなく走りながら用を足すこともあります。
この場合は、乗ったままでウェアをずらして、隣のチームメイトに後ろから押してもらって済ませるようです。
あまり衛生的とは言えませんが、ツールドフランスなどの歴史あるレースでも実際に行われています。
もちろん、道のど真ん中で堂々とするのではなく、端によってさりげなく、他の選手にかからないように注意しながらするとのことです。
●女子の場合はどうしているのか
女子のレースはほとんどの場合、男子のレースに比べて競技距離・時間が長くありません。
ですから、事前に済ませておけば走り切ることができる場合が多いようです。
しかし、雨の日や寒い日、冬場のシクロクロスなどでは、レース中にどうしても…という場合もあります。
そんな時にどうしているのかについては、あまり掘り下げない方が良さそうですね。
ロードレースの選手も愛用!ビブショーツはトイレが大変
ここまで、自転車ロードレース中のトイレ事情について書いてきましたが、レース前や後で、普通にトイレに行く時にも、サイクルウェアは大変なんです。
特に、ビブショーツ(短パンタイプのオーバーオールでピタピタに体に添うようなウェア)の場合は、肩紐を降ろすのに手間がかかります。
そのため、男性では、立ったままでジャージの前をまくりあげ、ビブショーツの腹部を下に押し下げてする人もいます。
しかし、実際にやってみると意外と大変で、ウェアが伸びてしまったり、服にかかってしまったりします。
ですので、ジャージを脱ぎ、ビブショーツの肩紐を外し、きちんと服を下まで下ろしてする方が衛生的です。
このように、レースで速く走るためだけにデザインされたようなビブショーツですが、プロのロードレース選手も愛用しています。
慣れるまでは恥ずかしいですが、着ると気持ちが引き締まる大切なアイテムなのです。
トイレの時は面倒だけどメリットも!おすすめビブショーツ
トイレタイムが面倒なビブショーツですが、着ると気合が入るものです。
普通のスパッツタイプだと、走っている途中でズレたり下がってきたりしてしまいますが、ビブショーツは肩紐が付いているのでしっかりフィットします。
そのため、衣服に邪魔されずに走り続けることができます。
また、腹部が締め付けられないようなデザインなので、呼吸が楽です。
参考までに、おすすめのビブショーツをピックアップしてみました。
・SANTIC(サンティック) ビブショーツ メンズ パッド付き
ビブショーツ初心者向けのウェアです。
値段が安く、基本的な性能も備えられており、厚めのパットによって乗り心地も良くなります。
こうしたパットが厚いタイプは、自転車ロードレース仕様とは言えませんが、長距離を走る際に比較的快適です。
・le coq sportif(ルコックスポルティフ) サイクリング ビブショーツ
値段は高めですが、考え抜かれた縫製技術で体にしっかりフィットします。
また、着心地がよく、耐久性にも優れています。
おすすめビブショーツ!クイック式はトイレが楽
引き続き、自転車ロードレースにおすすめのビブショーツのご紹介をしていきます。
・PEARL IZUMI(パールイズミ) T2933DNP コールドブラックレーサービブパンツ
他にもさまざまなウェアを販売しているパールイズミのビブショーツです。
特におすすめのポイントは、前に縫い目がないデザインです。
前にあるとペダリングの際に違和感を覚えてしまいがちな縫い目ですが、こちらは、邪魔にならないように考え抜かれた縫製の位置によって、脚の動きが妨げられません。
・シマノ ACCU3D ビブショーツ
こちらのビブショーツは、信頼できるシマノ製で、脚の筋肉をサポートし、太ももの筋肉の疲労軽減効果にこだわっています。
使われているパッドについても、レース用に薄手になっており、その分フィット感が高くペダリングもスムーズになるでしょう。
ですが、パッドが薄い分、慣れないうちは少し痛みを感じるかもしれません。
いくつかビブショーツをご紹介しましたが、トイレタイムの時に便利なクイック式のものもあります。
これは、上半身と下半身の間にチャックが取り付けられ、下だけ脱げるというアイテムです。
チャックも伸び縮みするものが多く違和感はありませんが、値段が高く、見た目も少々カッコ悪いのが難点です。
トイレタイムから見る選手同士の連携
自転車ロードレースでは、トイレを我慢しているわけではなく、集団で合図しあって行ったり、他のチームメンバーに協力してもらってしたりします。
そんな場面でも、連携プレーが垣間見えますね。
また、プロ選手も履いているビブショーツは、トイレの時は面倒ですが機能性が高いので、レースにはとても役に立つアイテムです。
これからロードレースに挑もうと思っている人は、おすすめしたビブショーツを参考にしてみてください。