ロードバイクのシューズ選びは大切です。
s-worksはスタイリッシュさやフィット感が魅力で多くの人から選ばれていますが「s-works6」の発売の際には、かかとが細すぎて履けないなどといった評判もありました。
履いていて痛いと感じるシューズでは、どんなに高機能でも意味がありません。
初めてビンディングシューズを選ぶ人のために、シューズ選びの基本から書いていきます。
s-worksのシューズが気になる!「痛い」という評判も?
s-worksロードシューズはSpecialized(スペシャライズド)から出ている人気の自転車シューズです。
特に人気なのは何と言っても「s-works6ロードシューズ」です。
このシューズは、公式サイトの説明によると「爆発的なスピード」と「極上の快適性」を生む高品質なシューズとのことで、見るからにフィット感が良さそうです。
また、フィットするだけではなく、足とペダルの繋がりも安定しています。
そのため、高い出力効率が期待でき、ペダルへしっかりパワーが伝わる、ということになります。
また、最新の「PadLockヒール」は、革新的に軽く強い素材との組み合わせによって、さらにぴったりなじむフィット感を追求しました。
調節能力も高く、より多くの人にぴったり合わせることができるよう工夫されています。
こんなs-works6ロードシューズですが、「合わない、痛い」という声もちらほら聞かれます。
ビンディングシューズはどんなものを選べば良いのか、基本に戻って少し考えてみましょう。
間違えないで!ビンディングシューズの種類
痛い痛くないの前に基本中の基本ですが、ビンディングシューズはペダルの種類と合わせて選びましょう。
ロードバイク用とマウンテンバイク用のペダルのどちらを使うかによって、取付けられるシューズが変わってきます。
この二つは、クリートの大きさやネジ穴が違いますので、同じメーカーのものでもロード用とマウンテンバイク用との間に互換性はありません。
s-worksにもどちらのタイプもありますので、一度見比べてみると良いかもしれません。
ロード用ビンディングシューズと、マウンテンバイク用ビンディングシューズの特徴を簡単にまとめてみました。
〇ロード用ビンディングシューズ
ペダルへの伝達効率、安定感が良いシューズです。
ただし、着脱が難しく、底が固くむき出しの金具もカチカチ鳴ってしまい歩きにくいので、観光やボタリングには向いていないでしょう。
●マウンテンバイク用ビンディングシューズ
着脱が簡単で、靴底も柔らかく歩きやすいのが特徴です。
金具が靴底の内側に入り込んでいるので、普通のスニーカーに近いデザインです。
しかし、パワーが効率良くペダルに伝わらない上に、外れやすいので注意が必要です。
ビンディングシューズの留め具のタイプ!s-worksはダイヤル式
では次に、ビンディングシューズの留め具のタイプについてご説明します。
留め具は、大まかに分けて4種類あります。
・ベルクロタイプ
ベルクロで留めるだけのシューズなので固定力が弱く、激しいペダリングで緩んできてしまうことがあります。
ただ、他のタイプと比べると少し安いので、予算があまり無いという人は選びやすいでしょう。
・シューレースタイプ
スニーカーのように紐で調節するタイプです。
脱ぎ履きは大変ですがフィッティングしやすく、軽いタイプが多いです。
デザイン性も高く、おしゃれにこだわる人にもおすすめです。
・ラチェットタイプ
足の甲をベルクロで締め、足首もラチェット式のバックルで調節できます。
調整しやすく固定力もあるため、多くの人が使っています。
・ダイヤルタイプ
ダイヤルでワイヤーを巻いて締め付け調整を行うタイプです。
見た目がスタイリッシュで、調整も細かくでき、フィット感も抜群です。
ダイヤル1個タイプは調整が効きにくいですが軽量で、2個タイプは足全体の調整ができフィット感が高いのがメリットです。
s-worksの人気シューズもこのタイプです。
☆値段やデザインなど、自分に合ったものを選びましょう。
どんなタイプであっても、つま先やかかとが自分に合ったものでないと、痛いと感じてしまうのでしっかりフィッティングしましょう。
履いて痛いものはダメ!ビンディングシューズの選び方
次に、初心者がビンディングシューズを選ぶ時に気を付けたいポイントについて見ていきましょう。
〇足にフィットし、履いた時や漕いで力が加わった時に痛いと感じないものを選ぶ
購入するときに試着すると思いますが、ただ履いただけの状態では窮屈さに気が付かない場合があります。
ですから可能であれば、歩いたり動かしてみたりして確認しましょう。
また、ショップで店員さんに見てもらうのもおすすめです。
特に「s-works6ロードシューズ」のような特殊性が高いシューズの場合は、しっかり専門家のアドバイスを聞いて選んだ方が賢い買い物ができるでしょう。
〇歩きやすいものを選ぶのもよし
スポーツ自転車をどのような用途で使うのかがまだはっきりしていないうちは、本格的なレース向きのシューズより、ソールは柔らかく歩きやすいものが良いでしょう。
観光目的でまったり乗るようになったときにそのほうが歩きやすくて楽です。
〇クリートがはまっていない状態でも足が滑らずに漕ぎ出せるものを選ぶ
ビンディングペダルの中には、クリートがはまっていないときにペダルを漕ぐと滑ってしまい危ないものもあります。
フラットペダル型なら、スタートする時にクリートがはまっていなくても、足が滑らず漕ぎ出せるので安心です。
〇片面ペダルのものを選べば普通の靴でも快適にペダリングできる
普通の靴で両面ペダルを漕ぐのは、思っている以上に漕ぎにくいものです。
ですので、スポーツ自転車を通勤や通学にも使うという人は、片面ペダルにするのがおすすめです。
痛いのを我慢しないで!SIDIのワイドタイプはゆったり
s-worksのロードシューズのようなフィット感を重視しているビンディングシューズの場合、履いていて痛い、と感じる人も少なくありません。
特に、足が幅広甲高の人の場合は、無理してシューズの中に足を詰め込まなくては履けない、ということもあるでしょう。
大きめのサイズを選んでベルクロで調節しても、締め付け過ぎて足先が痺れてくることがあります。
そこで、ワイドタイプのビンディングシューズをご紹介しますので参考にしてみてください。
●SIDI「ROAD MEGA」
SIDIから、ワイドタイプとしてラインナップされているのは「ERGO4」と「GENIUS 5 FIT」がありますが、今回は「GENIUS 5 FIT」をご紹介します。
一目見て、他のビンディングシューズとの形の違いが分かるかと思います。
甲の部分がしっかりと横へ張り出していて、甲高幅広の足の人でも余裕を持って履けるサイズ感です。
さらにソールは柔らかく、ペダリング時に心地良くフィットします。
そして、クリートの交換時に、今までの装着位置と同じにするために役立つ「メモリー機能」があります。
説明書も丁寧に書かれているので、初めてこうした機能を使う人も安心です。
SIDIのシューズは見た目もカッコ良いので、おすすめですよ。
本当に「痛い」?s-worksにもワイドタイプはある
SIDIのビンディングシューズをご紹介しましたが、やはりs-worksのシューズが気になりますよね。
s-worksならではのフィット感や軽さは格別です。
素材のしなやかさ、計算し尽くされたダイヤル、足の裏の土踏まずを包み込む形状などもs-worksのロードシューズの魅力です。
ロードバイクでレースに出るようになってくると、シューズにもこだわりたくなるものです。
実際、プロの選手の足元を見ていると、ダイヤル式で足の形にフィットしたシューズを履いている人が多いです。
何より、ロードバイクのアイテムをSPECIALIZEDの製品で揃えている一部のファンにとっては、s-worksを候補から外すのは残念ですよね。
s-worksのシューズには確かに履いていて「痛い」という評判もありましたが、たくさんのモデルがあり、余裕を持って履けるシューズもあります。
また、かかとが細く履けなかった「s-works6」にも、今はワイドモデルがあります。
試しに履いてみるのも良いかもしれません。
ちなみに、女性向けにも可愛いカラーリングのシューズがあります。
より速く、よりこだわってビンディングシューズを選びたい、そんな方は是非、ショップに足を運んで実際に履いてみてください。
ビンディングシューズの基本の選び方とs-workの魅力
ビンディングシューズ初心者で、s-workのシューズが気になっている人のために役立つ情報を書いてきましたが、参考になりましたか?
まずは、ビンディングシューズにもさまざまな種類があることを知っておきましょう。
s-workロードシューズはその中でも本格的なレーサー向けのシューズでワイドタイプもありますので、購入する前に一度履いてみるのはいかがでしょうか。