シュワルベのタイヤは、ツーリングタイヤとして有名です。
その、耐久性に優れた、シュワルベのマラソンタイヤは、世界一のクオリティと言われ、数多くの生産量を誇っています。
今回は、そんなシュワルベのマラソンシリーズ、それぞれの評価をみていきましょう。
世界一の耐久性!シュワルベのマラソンシリーズ誕生のきっかけ
世界一の耐久性とその生産量を誇る、シュワルベのマラソンタイヤの始まりに大きく関係しているのが、ウォルフガング・ライフェという人物です。
ウォルフガング・ライフェが1981年に、信頼できるタイヤを探す目的で、世界自転車旅を計画しました。
その旅で、シュワルベ社がウォルフガング・ライフェをサポートしたことで、開業が始まりました。
ウォルフガング・ライフェの世界自転車旅は、実に4年もの年月をかけて行われたのです。
その距離、約73000km以上にも及ぶ長旅の末、世界一の耐久性を持つと言われる「マラソン(Marathon)」が誕生したとされています。
その後、「マラソン」は何度もマイナーチェンジを繰り返し、現在では、シュワルベ社を代表するロングセラーモデルになっています。
そして、この「マラソン」に、更なる性能を持たせたものも色々と誕生しています。
では、早速、マラソンシリーズの特徴と評価をみていきましょう。
シュワルベのマラソンシリーズ!それぞれの特徴と評価は?
シュワルベ社のマラソンタイヤのシリーズはマラソンを含め、全部で6種類です。
それぞれの特徴と評価をご紹介していきます。
○マラソン
1981年に発売されて以来、 ロングセラーモデルとなっているのがマラソンです。
マラソンの誕生により、シュワルベタイヤは高耐久、長寿命の高い評価を受け、注目されることになりました。
高耐久、長寿命の理由は、3mmもの厚い耐パンクベルト「グリーンガード」や、 耐摩耗性・耐候性に優れたゴムにあります。
これらを採用することで、長期間の使用でも高い性能を維持することができたのです。
○マラソンプラス
マラソンが耐パンクベルト3mmなのに対し、マラソンプラスは、より耐久性を重視し、厚さ5mmもの耐パンクベルトを採用しています。
こちらもシュワルベを代表するロングセラーモデルになっていて、最も重視される耐久性が高く評価されています。
そのため、世界一周などの長距離旅で、多くの人が使用する定番タイヤになっています。
オンロード用として、開発されたマラソンシリーズ!その評価は?
次にご紹介するのは、オンロード用として開発された、シュワルベのマラソンシリーズです。
○マラソンレーサー
オンロード用に特化したモデルの1つが、マラソンレーサーです。
このタイヤは、「レースガード」を採用し、マラソンシリーズの中で最も軽量なモデルになります。
スピードグリップコンパウンドによる、転がりの軽さとスムーズな走り心地は、オンロード(アスファルトで舗装された道)を走る上で最適です。
程よい振動吸収性が、快適な走行感を与えてくれるでしょう。
ワイヤービードでのラインナップで、価格帯もリーズナブルなことから、人気があるタイヤです。
○マラソンスプリーム
マラソンシリーズのトップモデルとなるのが、このスプリームです。
最高峰の名を持つ、マラソンスプリームの耐パンクベルトには「Vガード」、また回転抵抗が低いとされる「ワンスタートリプルコンパウンド」を採用しています。
マラソンシリーズの中で、転がり抵抗が最も少なく、強いグリップ力も備わっているのが、スプリームです。
路面状況の変化にも対応できる、性能・品質共に優れたタイヤと高い評価を得ています。
マラソンシリーズのオフロード用タイヤ!その評価は?
では次に、オフロード用のタイヤについてみてみましょう。
○マラソンクロス
シュワルベのマラソンシリーズの中で、オフロード用に誕生したタイヤが、マラソンクロスです。
ゴツい見た目はいかにも丈夫で、耐久性にも優れています。
耐久性だけでなく、軽さとのバランスも両立していることから、オフロード用タイヤとして人気があります。
○マラソンモンディアル
このモンディアルとはフランス語で「世界」という意味です。
マラソンモンディアルは「世界のタイヤ」と意味を込めて作られたタイヤなのです。
このタイヤの元となったのが、高い評価と人気を誇ったタイヤ、「マラソンクロス」です。
マラソンモンディアルは、マラソンクロスの良さを受け継ぎ、更なる進化を遂げました。
マラソンモンディアルに採用されている「トラベルスターコンパウンド」と「ダブルディフェンス(Vガード+スネークスキン)」は、マラソンクロスよりも更に、耐久性・耐パンク性が向上しました。
マラソンクロスよりも、耐久性に優れているマラソンモンディアルは、濡れている路面でも滑りにくいので、オフロードの山道や、荒れた路面でも問題なく走れます。
また他にも、通勤通学などの日常での使用、そしてツーリングまで幅広く活用することができます。
オンロード、オフロード、どちらにも使えるので、色々なシーンに使いたい方におすすめのタイヤです。
高評価のシュワルベのマラソンシリーズ、デメリットは!?
タイヤメーカーシュワルベのマラソンシリーズは、その耐久性の高さや走行バランスで、沢山の方から高い評価を得ていることが分かりましたね。
しかし、高評価の裏で、いくつか注意する点も存在するので、ご紹介していきます。
○硬いマラソンタイヤ
マラソンタイヤの中でも、特に硬いと言われるのが、マラソンプラスです。
冬にもなると、寒さから恐ろしいほど硬くなります。
タイヤを着脱する際に使用する、タイヤレバーでも、安価なものを使っていると簡単にタイヤに負け、壊れてしまうほどの硬さです。
そのため、パンクなどのトラブルが起きた場合、非常に大変で根気がいる作業となるのは間違いないでしょう。
○耐久性に優れている分、重いタイヤ
マラソンシリーズは、高耐久を目的としています。
耐久性に優れている分、重量は重くなりがちです。
大きいサイズともなればタイヤ1本で、約1kgもの重さになります。
マラソンは、高耐久として、長距離ツーリングにも愛用されるタイヤです。
長距離ともなれば、それ以上に荷物を積むことにもなりますから、自転車の重量はかなりの重さになるでしょう。
シュワルベのマラソンでもパンクする!?
高い耐久性を誇り、長寿命タイヤとしても評価の高いシュワルベシリーズですが、まれに寿命を迎えていないにも関わらず、パンクをしてしまうことがあるとも言われています。
○マラソンタイヤに使用されるワイヤーに注意
シュワルベのマラソン、マラソンプラスシリーズは「クリンチャータイヤ」と呼ばれるタイヤを使っています。
クリンチャータイヤに使用されているビードは2種類存在します。
1つが「ケブラービード」と呼ばれるもので、これを簡単に説明すると、強力な繊維素材で成形されたものです。
繊維素材であるため軽く、折りたたむことができます。
一方、シュワルベのマラソンタイヤに使用されているのが、「ワイヤービード」です。
このワイヤービードは、硬い鉄でできているため、折りたたむことは不可能です。
そして、このワイヤービードは硬いことから、タイヤからワイヤーが飛び出てしまうことがあるのです。
シュワルベのマラソンシリーズは、高耐久として、高い評価を得ていますが、重い荷物を積むことになると、それだけタイヤに負荷をかけることになります。
そのため、ビートの部分が思いのほかダメージを受けやすく、ワイヤーが突き出たり、裂けてしまう可能性があります。
このように、シュワルベのタイヤでもパンクしてしまうことは考えられるので、旅が長期に渡る場合は、予備のスペアタイヤを用意しておくと良いでしょう。
シュワルベのマラソンタイヤは高い耐久性を持つタイヤ
世界的にも、シュワルベのタイヤは有名で、多くの方に愛用されています。
特に、耐久性の高さから、長期の旅には欠かせないタイヤと言えるでしょう。
ただ、いくら丈夫で耐久性があるからといって、必ずしもパンクしないとは限りません。
長期の旅に出る際は、必ずスペアタイヤも用意しておきましょう。