bb30は雨に弱い!異音が発生したらオーバーホールで改善!

bb30はbb規格の1つで、キャノンデールが推し進めている規格です。

bb30の名前は使われているクランク軸の直径が30mmから来ており、通常の24mmより太くなっています。

クランク軸の直径が太くなったことで剛性が高まっているのですが、通常のbbとは互換性がありません。

そしてbb30でよく言われている問題点があって、異音が発生することがあります。

bb30の異音の理由はグリスの流出

bb30で異音が発生する最大の原因は耐久性です。

耐久性を消耗してしまう最大の原因は雨や泥になります。

つまりbb30は防塵防滴性能が高くないのです。

雨の日に乗ってしまうと、bb30の中に雨が入ることになり、異音の原因になってしまいます。

それも雨天での走行を1度しただけでも異音が発生することがあるくらいです。

異音の発生に気づかなかったり、異音がしているというのにそのまま走行を続けていたりしていると異音が大きくなりますし、トルクをかけたときだけでなくペダルが回るだけで異音が発生するようになります。

また異音は、ベアリングだけでなくシャフトからも発生するので、メンテナンスする場合はシャフトを抜いてグリスアップしていかなければなりません。

bb30を使い続けるなら異音対策は不可欠

bb30を使い続けるのであれば、異音対策を覚えておきましょう。

まず簡単な異音対策としてはOリングの挿入が考えられます。

bbとクランクの隙間にOリングを入れておくことで防塵防滴性能を高めることができます。

しかしながらOリングはすでに装着されているので、異音対策としてはいまいちかもしれません。

少しはマシになるという認識でOリングを使っていきましょう。

異音対策としてかなり有効なのは雨の日に自転車を使わないことです。

急な雨でもbb30に悪影響を与えてしまうのでロングライドを控えたり、天気予報をしっかりと確認したり、雨に降られないように工夫しましょう。

雨にさえ降られなければbb30といえど、異音が発生することもなく普通に使えるはずです。

ロングライドで雨に降られてしまうという人であれば、bb30をメンテナンスできるようになりましょう。

メンテナンスできるというのは最大の異音対策となります。

異音の原因はグリス不足によることなので、オーバーホールさえできれば異音が発生してもメンテナンスで改善できるようになります。

bb30の異音対策の1つはアダプター

bb30の異音対策としてはメンテナンスが1番です。

少しでも雨に降られれば、オーバーホールしてしっかりとグリスアップすれば異音は発生しないでしょう。

雨に弱いというのはbb30の宿命であって、bb30を使用している限りは、雨を避けていくしかありませんし、異音と付き合っていかなければなりません。

しかし少しの雨でオーバーホールする必要が出てきたり、頻繁に異音が発生するというのは嫌だったりする場合はbb30を諦めて他のbb規格を使用しましょう。

しかしbb30は圧入式なので着脱に適しているものではありません。

安易に力を加えてしまってフレームを歪ませてしまうということもありえるので、bb30は装着したままにしておくのが良いでしょう。

幸いなことにbb30のクランク軸の直径は30mmであり、通常のクランク軸は24mmで、その隙間を埋めるようなアダプターを入れれば普通の規格のBBとして運用することができるようになります。

クランク軸の直径が変わるのでクランクも交換しなければならないのですが、アダプターを使ってクランクを交換してしまえば異音が発生することが少なくなります。

bb30のメンテナンスはクランクを外すことから

bb30を使い続ける場合は、異音が発生してもメンテナンスで改善できるようにbb30の分解方法を知っておくべきでしょう。

bb30を分解するは、まずは左クランクを外すところから始めます。

bb30の場合は、通常のクランクとは異なるので、クランクを固定するボルトがありません。

左クランクの軸にアーレンキーを挿し込んでから回すだけで緩めることができて、さらに回していけば左クランクを外すことができます。

それから、次は右のクランクを外すわけですが、ゴム製のハンマーを用意してください。

左側からゴム製のハンマーで叩くことでクランク軸を抜き取ることができます。

使うハンマーは必ずゴム製のものにしましょう。

金属製のハンマーでは軸やフレームに傷がついてしまいますし、木製のハンマーではハンマー側がへこんでしまうので、ゴム製のハンマーがもっとも適してます。

ハンマーで軽く叩いてもクランク軸は抜けないでしょうから、様子を見ながら強く叩いていきましょう。

以上のように、左クランクを外してから、ハンマーで叩いてクランク軸を取ることで、bb30をメンテナンスできるようになります。

クランクを外すときの注意点とbb30の分解

bb30の異音を改善しようとクランクを外すわけですが、クランクを外すときに注意点があります。

1つ目は汚泥が出てくることです。

雨に振られてしまったことで雨水がbb内に溜まっていることがあるので、床を汚さないように何か敷いておきましょう。

2つ目は右クランクとチェーンリングが落下してしまうことです。

ハンマーでクランク軸を外す段階で、クランク軸が外れると同時に右クランクが落下してしまいます。

地面に落下するとクランクやチェーンリングに傷がついたりへこんだりしてしまうのでやはり何か敷いておくと良いでしょう。

以上のように、汚泥とクランクの落下緩衝が必要であることから、汚れても大丈夫な布やウエスを敷いておきましょう。

そしてクランクを外すと、ベアリングが見えてきます。

ベアリングは樹脂製のシールでカバーされているのですが、そのシールは割れやすいので慎重に取ってください。

またシールとベアリングの隙間が少ないので、カッターやマイナスドライバーを使って丁寧に剥がしていきましょう。

bb30の洗浄と組み立て

異音対策であっても、bb30の洗浄でベアリング本体をフレームから取り外す必要性はないと思います。

bb30の場合はベアリングが強く圧入されているので取るのも一苦労ですし、まっすぐ装着することも難しいので、基本的にベアリングを取ることはおすすめしません。

フレームにベアリングを残したままで、掃除していきましょう。

掃除はディグリーザーを使っても良いですが、ウエスで拭くだけでも十分でしょう。

それよりも重要になるのがグリスアップです。

ベアリングにたっぷり塗って、それからクランク軸(シャフト)にもたっぷり塗りましょう。

ベアンリグとクランクの軸を十分にグリスアップすることで異音が鳴らなくなります。

それからシールをベアリングに付けることを忘れず、組み立てていきましょう。

また、シール、クランク軸(右クランク)、左クランクと組み立てていく中で、Oリングの装着も忘れないようにしましょう。

ベアリングのシールとOリングは忘れやすいのでよく注意しながら組み立てていきましょう。

メリットに注目してbb30を使い続ける

異音が発生しやすいbb30の運用では、異音対策は必要不可欠です。

それでもbb30の清掃とグリスアップは慣れてしまえば30分くらいです。

それにメンテナンスすることは高い性能を維持できることだと言い換えることもできます。

そのように異音が発生するデメリットに注目することも良いのですが、不可欠なメンテナンスによる性能維持というbb30のメリットに注目して、bb30と上手く付き合っていきましょう。