自転車の後輪ブレーキが原因の音鳴りの改善方法とは!?

アスファルトにすれるタイヤの音はなめらかで、通り過ぎてく風の音は耳に心地よく、順調よく漕ぎだしたロードバイク。

じんわり体が温まってきた矢先、自転車からの音鳴りに気付いた時のあの嫌な気分って本当ないですよね。

クランク?
それとも後輪ブレーキ?

音鳴りの原因と対処方法についてまとめました。

自転車からの音鳴りのよくある原因は

自転車の音鳴りの原因は、実は色々考えられます。
では、どのような原因があるのでしょうか?

まず、ペダリング時に音がする場合は、クランクが原因の場合が考えられます。

また、シートポストが原因の場合もあり、この場合はシッティングとダンシング(立ち漕ぎ)をして確認することが可能です。

また、ギアチェンジの際に起こる音鳴りも考えられます。

色々な音鳴りの原因追究は、ご自身の耳を使って確認するしかありません。
漕ぎながら原因が分からなかった場合は、自転車を停めて、タイヤを回して確認してみてください。

どういった状態だと音鳴りするのか?
また、どこから音鳴りしているのかを、まず確認してみましょう。

よくある音鳴りの原因、実は後輪ブレーキが原因だったってことがよくあります。
では、後輪ブレーキだった場合は、どのような対処方法があるのでしょうか。

後輪ブレーキの音鳴りが原因

自転車には前後ブレーキがありますが、後輪ブレーキを主に使う人って多いですよね。

たかがブレーキ、されどブレーキで、ブレーキングは、ハンドリングやペダリングよりも難しいものです。
また、一番重要だと言われています。

前ブレーキをかけることで起こりやす事故は、勢いよくブレーキしたことによって、タイヤがロックされて、つんのめりして転倒してしまうということが起こります。

この事故を防ぐために

「ロックする直前にブレーキを緩める」
「ポンピングブレーキでスピードを徐々に落とす」
「腰を低く後ろに引いて体重の重心を後ろに下げる」

などをすれば防ぐことができます。
練習さえすれば転倒するということは起こりにくい技術です。

しかし、なかなか難しくできてない方も多いしょう。

また、前輪ではなく、後輪ブレーキがロックされたらどうでしょうか。

もし、後輪がロックした場合は、スリップダウンします。
しかし、自転車が直立の場合は、前輪のロックよりは、制御不能にはなりにくいです。

このようにブレーキングの技術はブレーキをする上でとても大切なものになってきます。

しかし、実際にブレーキをかけるのはブレーキシューです。

その要であるブレーキシューが、後輪ブレーキの音鳴りの原因の多くです。

この原因の詳細は、

「度重なる摩擦により、ブレーキシューが擦り減って、そのカスが溜まっている場合」
「ブレーキシューに何かの異物が挟まっている場合」
「何かの衝撃により、ホイールが当たっている場合」

などが考えられます。

たとえ、ブレーキの技術を持っていても音鳴りがしていたら、少し残念です。
この音鳴り、気になることでしょうからメンテナンスをして、軽減しましょう。

後輪ブレーキのメンテナンス方法

では実際、その原因を取り除くためには、どのようなメンテナンス方法があるのでしょうか。
六角レンチを準備してとりかかりましょう。

まず、ブレーキシューに黒いカスが溜まっていないかを確認しましょう。

もし、溜まっているのが目視できたら、綺麗に取り除く必要があります。
ウエスなどできれいに拭きとりましょう。

ここで油分が混ざると、ブレーキが効きにくくなるので充分注意してください。

カスをきれいに取り除いても音鳴りするようなら、次はブレーキシューの側面に異物が挟まっていないかを確認します。

もし、小石などが挟まっているようだと、それが原因だったということも考えられますので、丁寧に取り除いてください。

それでも自転車の音鳴りが治まらないようなら、後輪ブレーキの位置とホイールの隙間を確認しましょう。

もし左右の隙間が均等でなければ、歪みが原因だったということも考えられます。
そこで、ブレーキシューの隙間を均等にしましょう。

それでもまだ音鳴りがするようだと、次はブレーキシューを交換してみてください。

ブレーキシューは、摩擦により擦り減る消耗品のため、側面に凹凸がなくなっているようなら替え時です。

ブレーキシューは比較的簡単に交換できるパーツですが、先にも述べたように、命に関わる重要なパーツでもあります。

もし不安な方は、自転車屋さんに持ちこむのが一番早く間違いのない方法です。

後輪ブレーキを自転車屋でみてもらおう

音鳴りの原因が後輪ブレーキであることが判明したけど、その後ご自身でメンテナンスができない方もいるでしょう。

また、そもそも音鳴りの原因が追究できなかった方もいると思いますが、このようなときは迷わず自転車屋さんに持ち込みましょう。

自転車を購入した自転車屋さんだと、より一層の安心感と、他に不具合がないかも同時にみてくれる場合があるので特におすすめです。

それ以外のお店でも、スポーツバイクを取り扱うお店なら、問題なくみてもらえます。

おすすめは、後輪ブレーキが原因と思っていても違う場合もあるので、プロにみてもらう時は、「音鳴りがするのでみてもらいたい。」といった具合に、自転車全体をみてもらうようにするといいでしょう。

後輪ブレーキ以外が原因ってことも充分ありえますので、しっかりみてもらうことをおすすめします。

また、運悪く「自転車屋さんでは音鳴りしない。」なんてことも起きます。

その際は、「後輪ブレーキから音鳴りしている」、もしくは「どの辺りから、どのような動作の時に音鳴りがするのか」を合わせて説明すると、詳しく解明してもらえるでしょう。

他の音鳴りの原因と解消法

音鳴りが、後輪ブレーキ以外の場合でも、自分でメンテナンスし調整することは可能です。

ここでは、最初に挙げたペダリングの際に音鳴りする原因についてもう少し詳しくご説明していきます。

まず、クランクの場合です。

この場合は、ねじの緩みやグリスが不足していることが原因のことが多いです。
そのため、ねじを締めて、グリスアップすることで解消できます。

次に、シートポストが原因の場合です。

シーポストも、ネジの緩みが原因のことが多いです。
そのため、サドルを締め直すなどすることで、簡単に解決できます。

そして、ギアチェンジの際の音鳴りの場合です。

ギアチェンジのときに音鳴りする原因は、チェーンが汚れていることで鳴ることが多いです。
そのためチェーンのクリーンアップをしましょう。

まず、チェーンの汚れを、専用のクリーナーで落とします。
クリーナーは自転車屋さんはもちろん、ホームセンターでも簡単にお買い求め頂けます。

しっかりと汚れと油を落とすことができたら、次はしっかりと注油しましょう。
注油が終わったら、余分な脂を拭きとって完了です。

このチェーンのクリーンアップで音鳴りが軽減できるのではないでしょうか。
さらに軽い走り心地になるかと思います。

それでも音鳴りがする場合は、変速機のトラブルの可能性もあるので、自転車屋さんのプロにみてもらうことをおすすめします。

すぐに実践!自転車乗車前点検のすすめ

自転車は、車のように車検が法律で決められていないので、放置しがちです。

しかし、実は危険と隣り合わせの乗り物であることに違いはありません。

特にブレーキはしっかりと反応しないことがあると大変です。

自転車に乗る前に、ご自身の自転車をチェックしましょう。

まず、特に重要なブレーキ。
この前輪ブレーキと後輪ブレーキがホイールに当たってないでしょうか。

当たっている場合は、いざという時に効かなくなることもあるので、しっかりと左右均等に隙間ができるようにしましょう。

また、ホイールの確認もしておく必要があります。

クイックレバーの位置や緩みがないかを確認しましょう。

また、自転車を少し持ちあげ、落して、変な音鳴りがしないかもチェックしましょう。

他にハンドル・クランク・サドルのがたつきがないかも確認します。

この工程は、慣れれば全部で5分もかからないでしょう。

毎回乗車する前に確認することで、重要なトラブルをいち早く見付ける事ができます。

安心してサイクリングが楽しむためには、ご自身で確認しておくことが大切です。

メンテナンスの重要性

いかがだったでしょうか?
普段何気なく乗っている自転車ですが、何か不具合が生じると大きな事故につながることも事実です。

自分の命を守る為にも、また、その周りの方を巻き込まない為にも、普段から自転車の定期的なメンテナンスを心がけておくようにしましょう。

自分でできるようになると、何かトラブルがあった場合でもすぐに対応できるでしょう。
もし、ご自身でメンテナンスができない人は、自転車屋さんに持ち込みましょう。

ショップによっては、自転車点検を行っている所もありますので、利用しましょう。