ロードバイクに乗っているみなさんは、しっかりとヘルメットを被っていますか?
初めてロードバイクヘルメットを買う方はどんなものがいいのか、日本製のものがいいのか、など色々迷いますよね。
今回は、どんなものを選ぶべきか、どんなサイズを選べばいいかなど、徹底的にご紹介します!
ロードバイクヘルメットは必ず被ろう!
人間の頭部の重さは、体重の8%~13%と言われています。
その上、頭部は一番高い位置にあるので高い場所に重りが乗っているという状態です。
そのため、転倒した場合、遠心力によって頭を地面に持っていかれやすいです。
自転車事故で死亡した例を見ると、頭部への衝撃が死の要因となっていることが大半です。
命こそ取り留めたものの頭部への損傷を負ったという方も多いのです。
ということは、自転車に乗る時に一番守るべき場所は頭部ということですよね。
特に、ロードバイクなどの自転車の場合は、とてもスピードが出ます。
そのため、落車した時の衝撃が大きく特にリスクが高まります。
落車した状況にもよりますが、想像している以上に頭部へ強い衝撃を受けることがあるのです。
また、落車によってガードレールに頭部を打つといった可能性もあるのです。
ヘルメットの着用は、13歳未満、それ以上は地域によって努力義務という場合もありますが、ロードバイクに乗る人こそロードバイクヘルメットを必ず被るべきなのです。
しかし、いざヘルメットを買おう!と思っても、「日本製のものが良いのか?海外製はだめなのか?」とわからないことが多いでしょう。
そこで、今回はロードバイクヘルメットの選び方など、徹底的にご紹介していきます!
日本製でも、海外製でもフィット感を優先しよう①
ロードバイクヘルメットを選ぶにあたって、日本製であっても海外製であっても、まずはデザインより自分の頭に合っているかを優先しましょう。
デザインを重視してはいけないという訳ではなく「自分の顔の形や頭部の形に合ったもの」という点を念頭に置いた上でデザインも好みなものを選ぶのがいいです。
ある研究では、96%ものライダーが不適切なサイズのヘルメットを着用していると言われています。
不適切なサイズのヘルメットの場合であると、頭部を守る効果がとても低くなります。
それも、危険性がほぼ2倍になるとも言われているのです。
サイズが適切であることが重要で、個々にあった緩衝パッドによってサイズを調整できるものがあります。
ヘルメットは、ナイロンのストラップで頭部に固定しますが、そのストラップもライダーに合わせて調整しなければなりません。
また、眉毛とつばの間には指が2本だけ入る深さまで被る必要があります。
ストラップは、下顎の奥の喉に当たる部分にしっかりと頭にヘルメットが固定されるよう着用しましょう。
ストラップと喉の間は、指がギリギリ入る程度にしておくことも大切です。
日本製でも、海外製でもフィット感を優先しよう②
日本製でも、海外製でも、フィット感を優先しようと言いましたが、どのようにサイズを選んだらいいのでしょうか。
①自分に合いそうなのもを選ぶ
まずは、自分はこれくらいだなと思うサイズのものを選びましょう。
そして、ストラップの留め具を外します。
後頭部にアジャスターが付いている場合は、それも緩めましょう。
②被ってみる
被ったらヘルメットの先端が眉毛のすぐ上にくるよう、角度と位置を調整します。
ヘルメットの前側を押さえつつ、アジャスターを締めます。
●適したサイズの場合
適したサイズを着用した場合は、緩すぎず、窮屈さや痛みを感じる部分がありません。
そして、自然に被ることができ、頭頂部までしっかりと被ることができます。
アジャスターを締めると、さらにフィット感が増します。
●不適切なサイズの場合
明らかに小さい、どこかに当たっている感覚がある、こめかみが締め付けられる、頭頂部までヘルメットが被れていないという場合は不適切なサイズです。
また、明らかに大きかったり、アジャスターだけでヘルメットが取り付けられている、左右に大きくぐらつく、頭頂部だけがヘルメットに接触しているという場合も不適切なサイズでしょう。
しっかりと自分に合ったロードバイクヘルメットを選ぶことが大切です。
日本製と海外製の安全性に違いはあるの?
自転車専門店や、ネットショップにはさまざまなロードバイクヘルメットがあるので、初心者の場合だと、どれを買ったらいいのかわからないという方も多いでしょう。
まず、サイクリングヘルメットの安全基準というものがあります。
●アメリカ安全基準
アメリカ合衆国政府が設定したサイクリングヘルメットの安全基準です。
テスト基準が低く任意規格です。
●EU安全基準
CE EN-1078 – EU が設定したサイクリングヘルメットの安全基準です。
●JCF公認ヘルメット
ヘルメットのモデル名の横に表示されているものは、日本自転車競技連盟公認のヘルメットです。
実際には、日本製でも海外製でも「安全性」には大きな差はありません。
しかし、モデルが上がるにつれ、軽量でフィット感に優れたものになると考えておくといいでしょう。
また、頭の形は人それぞれなので、できればサイズを選ぶ時は実際に着用してみた方がいいです。
自分の頭にフィットしているか、していないかは被った感覚でわかるはずです。
もちろん、サイズだけではなく、デザインも気に入るものを選びましょう。
お気に入りのものでないと、使わなくなってしまうなんてこともあります。
日本製のロードバイクヘルメットはアジア人向け?
欧米人と日本人の頭の形状は大きく異なります。
そのため、頭に合うヘルメットの形が違うということです。
その点を考えると、日本製のものがいいというより、日本のメーカーが設計開発している商品がいいでしょう。
日本の有名メーカー、シマノが発売しているkarmorというロードバイクヘルメットは、約4万人のアジア人の頭の形状をリサーチし、設計・開発した商品です。
欧米人と比べると、前後が短く横幅が広いアジア人の特徴を踏まえ、日本人の頭にフィットしやすいよう設計されています。
逆に、欧米人に適したものはkarmorから発売されていません。
また、ヘルメットを着用した時にキノコのような見た目になってしまうということがありますが、karmorの場合はそんな悩みを解消しています。
強化発泡スチロールの強度を調整し、サイドをスマートにするという工夫が施されています。
ヘルメットなので、キノコのような見た目になってしまうのは当たり前かもしれませんが、できれば改善されていてかっこいいものの方がいいですよね。
海外メーカーでおすすめのロードバイクヘルメットは?
日本製や、日本のメーカーのロードバイクヘルメットがいいと思っても、やはり頭の形状はさまざまです。
日本人でも、アジア人向けの形状になんとなくフィットしないという方もいるでしょう。
そんな人は、GIROのヘルメットはどうでしょうか。
GIROは、アメリカのカリフォルニアで生まれたおしゃれなメーカーです。
多くのプロ選手も愛用してることで有名です。
先ほどご説明したように、海外メーカーのものはアジア人の頭の形状を視野に入れて作られていません。
そのため、自分の頭のサイズより大きめなものを選ばなくてはならない、なんてこともしばしばあります。
しかし、GIROのヘルメットは自分の頭のサイズに合ったものでも被ることができるので、他の海外メーカーと比べると被りやすいでしょう。
アジア人向けのものがなんとなくフィットしないという方は、一度試しに被ってみてはいかがでしょうか。
また、頭が大きめなライダー向けのワイドフィットのシリーズもあるので、日本のメーカーではきついという方にはおすすめです。
さらに通気性にも優れているので、頭が蒸れるのが気になるという方にも持ってこいでしょう。
また、同じくアメリカのメーカーのBELLもおすすめです。
こちらは、見た目以上に軽量です。
細かいサイズの調整で、フィットさせることができます。
大型自転車店などでも取り扱っているので、チェックしてみてください。
正しいサイズのロードバイクヘルメットを被ろう
今回は、ロードバイクヘルメットのアレコレについて詳しくご紹介しましたが、役に立つ情報はありましたか?
ヘルメットは、正しいサイズのものを、正しい着用方法をしなければ本来の役目を果たしません。
しっかりと適したものを選び、万が一に備えましょう。