ロードバイクを始めて購入される方も、そうでないかたも、忘れてはいけないのがロードバイクの定期的な点検です。
ママチャリとは違い、ロードバイクはこまめにパーツを交換したり、空気を入れたりメンテナンスをする必要があります。
手がかかりますが、好きな人にとっては、これが魅力だったりするわけです。
今回はロードバイクを購入後、自分で点検するポイントと簡単な方法について書いています。
ロードバイク購入後の点検は大切!
ショップで購入した場合は、納品の時、初回点検や定期点検について説明を受けたかと思いますが、ロードバイクの定期的な点検はとても大切です。
初回点検というのは、購入後1ヵ月から2ヵ月以内、または100km走行を目安に点検を受けることをいいます。
定期点検はそのショップによって異なりますし、どれくらい乗っているかによっても違いますが、だいたい初期点検の後、2ヶ月乗ったら持ち込むのが一般的です。
2回目の点検の後は3ヵ月後、その次は6ヵ月後、と続きますがそれ以降は半年に一度点検してもらうとよいでしょう。
また、ホームセンターなどで購入された場合は、点検や修理に詳しいスタッフがいる場合がありますので、そちらに持ち込んで見てもらいましょう。
ロードバイクはママチャリとは違い、部品のメンテナンス・交換がしやすいように作られており、一つ一つの部品のバランスがとても大切です。
そのバランスは、購入したばかりの新車の状態ではまだ安定しているとはいえず、走っている間に崩れてしまう恐れがあります。
その崩れに気が付かないで乗り続けると、ロードバイクが故障してしまい、無駄な修理費用がかかってしまいます。
また、定期点検を受けていないとメーカー保証も受けられません。
せっかく購入したロードバイクです。
大切に乗り続けるためにも、点検はしっかりしてあげましょう。
ロードバイクをネットで購入したときも点検を!
ロードバイクをショップやホームセンターなどではなくネットで購入される方も多いですね。
わざわざお店まで足を伸ばさず全て自宅で選べますから、忙しい方やネットに慣れている方にとっては抵抗のない方法でしょう。
なんといっても価格の安さが魅力です。
ただ、中には悪質な詐欺サイトもありますし、海外ネット通販サイトで購入されるとアフターケアが大変な場合がありますので、慎重に購入するサイトを選びましょう。
ネット通販でロードバイクを買った場合でも、修理の専門家がいるショップに持ち込むことはできます。
渋い顔をされるのではないかと不安に思われるかもしれませんが、点検を確実に行い、安全に乗り続けるという意味でも専門スタッフに見てもらうのが一番おすすめです。
ですが、最終的には自分ですべて面倒を見ることを目指している方も多いでしょう。
修理や部品交換に精通するベテランたちの背中を見て憧れ、自分もそうなりたいと思っているビギナーの方のために、次の項からはロードバイクの簡単な点検・メンテナンス方法についてご説明していきます。
購入後、1週間・1ヵ月・半年後という周期で見ていきましょう。
ロードバイク購入後1週間の点検ポイント
ロードバイクを購入後1週間たった時のチェックポイントです。
初回点検の時にショップに持ち込む予定の方も点検方法は学んでおくといいでしょう。
まずはワイヤーの伸びを見ます。
ワイヤーが伸びてしまうと、ブレーキ操作や変速の動作が正常に機能しなくなってしまいます。
このワイヤーはアジャスターを回すことによって調整することができます。
ブレーキが効きにくいときや変速しにくいときはワイヤーを張り、逆にブレーキが効きすぎるときや変速しすぎてしまうときには、緩めます。
調整方法ですが、ワイヤーを張りたいときには反時計回りに回し、緩めたいときは時計回りに回すようにしましょう。
次はチェーンです。
チェーンがひどく汚れていると異音が発生したりパーツの寿命を縮めてしまいます。
また、変速性能も落ちてきます。
汚れてしまったチェーンはこまめに布で拭き、注油しましょう。
チェーン洗浄専用のツールも売られていますので、使用するとよりキレイにすることができます。
また、空気圧の確認も重要です。
ロードバイクなどスポーツ自転車の空気は抜けやすく毎回乗る前にしっかり確認しましょう。
空気圧が低いとパンクのリスクが増えますし、走行性能も落ちてしまいます。
空気を入れるときは、それぞれの空気注入口(バルブ)に対応したポンプを選ぶようにしましょう。
また、ハンドル周りのガタつきの確認も忘れずに行ってください。
これはハンドルを持ち上げて、地面に落とすことでチェックすることができます。
ネジ、ボルトの緩みやロードバイクのバランスの崩れによっておこるガタつきは、大事故の原因になりますので気をつけましょう。
こうした点検は、なるべく毎週行うことをおすすめします。
ロードバイク購入後1ヵ月!汚れを落とすケミカルの種類
ロードバイクを購入後1ヵ月、愛車にも慣れ、楽しくなってくるころだと思います。
このころから初回点検を受ける方も多いでしょう。
さきほどの点検方法を毎週行っていれば問題ないとは思いますが、1ヵ月も乗り込むと恐らくあちこちの汚れが目立つようになってくると思います。
特に汚れやすいのはハンドルやギア周りです。
スムーズな走行性能を保ち、パーツやフレームが劣化するのを防ぐためにもロードバイクをピカピカにしてあげましょう。
そのためには自転車整備用のケミカルを使いますが、ケミカルにはグリスやオイルなどさまざまな種類があります。
それぞれ適した場所、使い方がありますので簡単にご説明します。
・オイル
万能オイル、浸透性オイル、チェーンオイルがあります。
万能オイルはいろんな場所に使え、一つあると便利です。
スプレータイプが使いやすいので、おすすめです。
また、浸透性オイルは粘度が低く、ネジを緩めるときや錆びを防ぐために用います。
チェーンオイルはチェーンの潤滑をスムーズにするオイルで水濡れや高負荷にも耐えられます。
・グリス
高速回転するベアリングや固着しないよう気をつけるべき場所に使います。
・洗浄剤
自転車に付いた汚れだけではなく、オイルやグリスを除去できるケミカルです。
ノンシリコンで滑りにくく、タイヤやブレーキやリムに使えるものもあります。
・ワックス
フレームをピカピカにし、汚れからガードしてくれます。
ロードバイクの簡単な洗車方法
では、ロードバイク購入後、点検と合わせて行う洗車の方法について書いていきます。
使用するのは、WAKO’S(ワコーズ)ケミカルの「フォーミングマルチクリーナー」です。
この製品を使えば水なしでできるので、ロードバイクを傷めることもありませんし、簡単にできます。
作業が室内でできるのも嬉しいポイントです。
まず、床に段ボールやシートを敷いてください。
そして、フォーミングマルチクリーナーを汚れが気になるところに吹きかけ、布で拭くだけです。
ノンシリコンタイプなので、タイヤやリム等にも使えます。
ホイールのリムはシューの削りかすや油分がつきやすく、黒ずんでくると制動力が落ちていってしまいますので定期的に点検し、洗浄してあげましょう。
フォーミングマルチクリーナーを吹きかけて布で拭きあげると、黒ずみが取れてタイヤの文字もくっきり浮かび上がり、また気持ちよく乗ることができます。
また、ブレーキの汚れを落とすのも忘れてはいけません。
特に雨の後はブレーキシューに油分がつき、制動力が落ちるだけでなく劣化も早まります。
念入りに洗ってあげましょう。
細かいパーツがあり洗浄しにくいハブの周りは、拭きあげるときは丁寧に行いましょう。
ブラケット、バーテープ、サドル、ペダルにも同じようにクリーナーを吹きかけ油分や汚れを落としましょう。
フレームもピカピカにしてあげましょう。
ただ、この「フォーミングマルチクリーナー」はどこにでも使える反面、オイルの頑固な汚れは落とせないので、そうした汚れにはチェーンクリーナーを使いましょう。
ロードバイク購入後半年の点検・メンテナンス
ロードバイクを購入後半年がたつと、すっかり愛車が体に馴染んだころだと思います。
ここで必要な点検・メンテナンス方法についてご紹介します。
まず、タイヤが摩耗していないの点検です。
ロードバイクを乗り込んでいくほどタイヤはすり減り、グリップ力が落ちパンクのリスクも高まります。
タイヤを確認して白い糸状のものが見えたり、トレッド面のパターンが消えていないかチェックしましょう。
また、タイヤのサイドが裂けていないかもよく確認してください。
タイヤのサイドは小石や紫外線で傷みやすいので、定期的に点検することは非常に大切です。
できれば乗車後、毎回見てあげましょう。
また、タイヤを正面から見てタイヤが平らになっているかどうかも交換の目安になります。
劣化に気が付いたらすぐに交換しましょう。
さらにねじ・ボルトの緩みのチェックも行いましょう。
シートポスト、ステム、ハンドル、ブレーキ、ワイヤーをチェックします。
ホイールの振れ確認も行いましょう。
自転車を持ち上げホイールを回転させたときのずれを振れといいますが、放っておくとひどくなり、走行性能が落ちてしまいます。
早めに発見することが必要ですのでこまめに確認しましょう。
また、チェーン、ブレーキシュー、バーテープ、グリップ、各種ワイヤーといった消耗品の点検も行いましょう。
どのくらい消耗したか確認し、交換する必要があるかきちんと確認してください。
ロードバイクは点検して気持ちよく乗り続けよう
ロードバイク購入後の点検方法についてご説明しました。
ショップやホームセンターに持ち込んで依頼するのが安心ですが、機械に慣れている方、ロードバイクをいろいろといじるのが好きな方はぜひ自分でメンテナンスしてあげてください。
簡単な洗浄方法もご紹介しましたが、自分でやるようになるとさまざまなこだわりを持つようになるかと思います。
自分の方法で、愛車をピカピカにしてあげてください。
また、できれば乗るたびに各パーツの点検をしたり、ちょっとした異常を放置しないようにすることがロードバイクを長持ちさせることにつながります。