女ひとり旅...なんて聞くと、危ないように思いますよね。
でも、最近の女性は強いんです。
女ひとり旅なんて普通!と考えるアクティブな女性が増えた中で、なんと自転車で日本一周してしまった方までいらっしゃいます。
その経験を本にして出版されていますが、自転車でひとり旅を計画している方にとって、とても参考になる内容になっています。
自転車で日本一周、少し現実的に考えてみました。
自転車で女ひとり旅は危険!?気を付けるべきこと
自転車で女ひとり旅、なんて聞くと、たいていの方は心配されるでしょう。
いくら強くなったとはいえ、女性は力が弱く犯罪の対象になりやすいのも事実です。
ましてや、ひとり旅は、男性だって危険なのです。
もし自転車で女ひとり旅を計画されているなら、心構えをしっかりしておくことが重要です。
夜は、なるべく宿に泊まり出歩かないようにして、人通りの少ない道は、なるべく走らようにしましょう。
また、旅の前にコースの計画を入念に練りましょう。
右往左往して、危険な場所に迷い込むのは、避けなければいけません。
また、盗難対策を忘れてはいけません。
荷物は自分の目の届く範囲に持っておくこと、お金やクレジットカードは分散させること、バッグに鍵をつけるなど、さまざまな方法で盗まれないように工夫しましょう。
それでも、もし脅されたりしたら命より大切なものはありませんので、抵抗せず素直に差し出す覚悟を決めておきましょう。
また下心がありそうな人には、ついて行かないようにすることや、肌の露出を避ける、キレイすぎる服より地味で動きやすい服を着るなど、警戒心を高めておくことが重要です。
自転車が好きで、いつか日本一周を夢見ている方は、周りの人を心配させるということを念頭に置いておかなければいけません。
出発する前に家族や友達に相談し、旅の途中でも現在位置を定期的に連絡するようにしましょう。
「女チャリダーふれあい日本一周ひとり旅」を読んで①
自転車で日本一周を考えている女性の方に、ぜひ読んでいただきたいのが、「女チャリダーふれあい日本一周ひとり旅」という本です。
実際の経験をもとに書いたエッセイで、女ひとり旅ならではの楽しみや苦労について読みやすくまとめられています。
分厚い本ですが、文体も堅苦しくなく、写真が多いので楽しく読める一冊です。
なかには、自転車と関係のない内容の記事もありますが、読破したら旅に出たくなるかもしれません。
著者の方は、学生時代は陸上、社会人になったらトライアスロンに熱中していたというスポーツマンで体力があり、日本一周もたくましく達成してしまいました。
彼女は自転車のパンク修理を手際よくこなし、道の駅・公園で野宿しながら旅を続けました。
日本一周にかかった日数はサブタイトルにもありますが、700日でした。
2年以上もの旅だったのですから、並みの根性ではありません。
コースは、故郷岡山から四国、中国、九州から沖縄、離島にも立ち寄り、与那国島まで訪れました。
そして九州へ行き、日本海沿いを走って北海道まで北上し、日本最北端の宗谷岬に到達すると、太平洋に沿って南へ走り岡山へ戻りました。
本格的なコースで、確かに日本一周を成し遂げたということですね。
「女チャリダーふれあい日本一周ひとり旅」を読んで②
引き続き、「女チャリダーふれあい日本一周ひとり旅」のご紹介をしていきます。
この本の魅力は、所々にあたたかい人情を感じるエピソードが書かれているところです。
親切な通りすがりのおじさんに道案内をしてもらったり、食事を分けてもらったりしながら、旅を進めていくのです。
女性ならではの細やかで感情豊かな表現で、その様子について書かれているのですが、読んでいると胸があったかくなり、思わずホロリとしてしまいます。
内容をここで深くお伝えするわけにはいきませんが、人によって心の琴線に触れる場面は違うでしょう。
もしかすると、著者の人柄が運を呼び寄せているのかもしれませんが、旅をしている人に無償の手助けができる人がいるということは、同じ日本人同士ですが嬉しくなりますね。
たしかに自転車での女ひとり旅は危険ですが、ひとりだからこそ、見えてくるものがあるのかもしれません。
自転車での女ひとり旅でどこに泊まる?野宿以外の選択肢
自転車で女ひとり旅をするとき、一番悩むのが夜寝る場所の確保だと思います。
「女チャリダーふれあい日本一周ひとり旅」の著者は野宿もしていましたが、天候に恵まれないと難しいですし、何より危ないです。
日本一周ともなると、野宿をする覚悟で行かなければいけませんが、そこまでビッグなプランでないなら、宿泊地は考えておきましょう。
おすすめは、やはりちゃんとしたサービスが行き届いたホテルや旅館です。
体をきれいに洗ったり、ふかふかのベッドや布団で寝たり、体を労わりながら旅を続けたほうが、自転車で走った疲れを癒せます。
ですが、予算や旅の期間の関係で、きちんとした宿に泊まれないときは、あまりおすすめはしませんが、ネットカフェという手もあります。
ネットカフェはスマホの充電もでき、ジュースや軽食も食べられて、野宿よりは安全です。
また、映画や漫画を楽しめてパソコンも使えますし、飽きることはありません。
とくに、有料シャワーがある場所も多いのが女性には嬉しいですね。
気になる料金ですが、12時間滞在する2000円ほどです。
初めて利用する場合、入会金で400円ほどかかりますが、ホテルよりは安く済みます。
女性なら清潔さを求めたい!女ひとり旅は素泊まりがおすすめ
自転車で女ひとり旅をするとき、もう少しお金をかけても大丈夫という方に、おすすめの宿泊方法はホテルなどの素泊まりを活用することです。
素泊まりとは、食事無しの宿泊プランのことです。
中には、2,000円で宿泊できる格安の素泊まりプランを用意している宿泊施設もあります。
泊まるだけといっても、食事が出てこないだけで、その他のサービスを受けることはできます。
大浴場やアメニティなどのサービスも付いているのが大半です。
ただ食事が付かないだけなので、大変お得なプランなのです。
素泊まりを提供しているのは、ホテル・旅館・ペンション・貸別荘などです。
その中では、やはり、ホテルや旅館などが他のお客さんも多く、サービス豊富で安全です。
ですが、ペンションや貸別荘を利用することで、より非日常が味わえて良いかもしれません。
地方のペンションでは近くに食事処がなかったり、あっても営業時間が短い場合があります。
食べものは買える時に買っておきましょう。
貸別荘では、食材を持ち込んで自炊ができるところが多いので便利です。
食費をどう抑えるかは、自転車でのひとり旅で考えなければいけないポイントですね。
さて次の項では、日本一周にあると便利なものについて書いていきます。
自転車で日本一周する時に持っていくもの
最後になりますが、自転車で日本一周を現実的に考えている女性の方のために、あると便利な持ち物についてご説明していきます。
まず基本的な持ち物です。
運転免許証・保険証などの本人確認ができるものは、必ず持っていきましょう。
他には、タオルや歯ブラシ、ボトルゲージ、寒さをしのぐ服、最低限の化粧品や日焼け止め、化粧落としは持っていきたいですね。
替えの靴も必要です。
また、テント、寝袋、マットなど野宿に必要な寝具ですが、こうしたかさばる荷物を積み込むのに便利なのはランドナーと呼ばれる自転車です。
ランドナーはタイヤが太く、パンクや衝撃にも強い頑丈な自転車です。
もちろん、クロスバイクにキャリアを付けることによって、荷物を多く積み込むことは可能ですが、よりタフな自転車で出発したいならランドナーがおすすめです。
また、携帯電話や充電器、空気入れ、替えのチューブは必須です。
できれば、替えのチェーンも持っていきたいところですが、なるべく軽くしたい方は何かあったら途中のお店に立ち寄りましょう。
工具も最小限持っていきましょう。
また、あると便利なのがサングラス、薬です。
こちらはあっても荷物にはなりませんし、自転車の旅は自分の体が資本になりますので、ぜひ持っていきましょう。
防犯ブザーも携帯しておくと、少しは安心です。
女ひとり旅は、甘い考えで出発することはできません。
危機意識を高め、日頃から度胸と体力を磨いておきましょう。
女性が自転車で旅をするときの心構えと宿泊方法
女ひとり旅には危険がつきもので、まして日本一周ともなると相当な覚悟が必要です。
もしどうしても行きたいという方は、自転車のトレーニングを行って、日ごろから体力をつけ、パンク修理に加えて自転車のメンテナンスに慣れておきましょう。
また、何回かひとり旅を経験しておくのもいいでしょう。
夜は野宿では危ないと感じたら、ネットカフェやホテルなどの素泊まりがあります
ですが、個人的には、女性の日本一周ひとり旅はおすすめできません。
並外れた強運と体力、判断力が求められることです。
それでもやっぱり自分自身を試したいという方は、入念に計画・準備をされていってください。