食の欧米化や生活スタイルの変化で、日本人の平均身長は昔と比べて高くなりましたね。
女性でも足が長く、高身長の方も増えました。
ですが、世界と比べると、まだまだ低いほうです。
この記事では、世界でも身長が高い方が多いオランダについてご紹介していきます。
なんと、女性で身長170cmが普通だというから驚きです。
日本人の平均身長!海外と比較して
日本人男性の平均身長は約171cmで、日本人女性の平均身長は158cmです。
昔と比べて高くなりましたが、ここ最近、大きな変化はありません。
では、世界の平均身長はどうなのでしょうか。
身長が高い国として知られているのは、オランダ・モンテネグロ・デンマーク・セルビアなどです。
ヨーロッパが上位を占めているのです。
オランダの平均身長は、男性で184cm、女性で171cmです。
日本で女性が身長170cmを超えると高いほうですが、オランダでは普通なのです。
なぜ、オランダなどヨーロッパの国々で身長が高いのかについては、さまざまな説があります。
考えられているのは、日射量が少ないため「寒い地域の動物の方が体が大きくなる」という”ベルクマンの法則”説です。
また、酪農国であるため、乳製品を日常的にたくさん食べているという説や、民主化が進み、庶民も栄養を取るようになったからという説もあります。
中には、ヨーロッパでは昔、家畜が食べる草に成長ホルモン剤を混ぜていて、その肉を食べていたからという説もあるようです。
これに関しては少し不安になる説ですが、現在は成長ホルモン剤は禁じられているようです。
オランダの豆知識!身長が普通より高い人を助けるクラブ!
ではオランダについて、あまり知られていない豆知識をご紹介していきます。
オランダは国土の26%が海抜下にあります。
その中で、一番低い地面は海抜マイナス6.76mにもなるとのことです。
平均身長は世界一高いオランダ人が、海抜よりも世界一低い国に住んでいるのです。
この事実は、ブラックジョークを好むイギリス人のネタになっているようです。
また、普通の身長よりも高い人々を守るクラブがあります。
オランダでも、平均身長よりも高いと生活に支障がでることがあります。
彼らを助けるクラブが、「Klub Lange Mensen」です。
1958年に設立されたこのクラブでは、身長が高すぎる人々を国全体で守り、障害を取り除く取り組みをしています。
「Klub Lange Mensen」の入会の基準は男性190cm、女性180cmで、会員数は約1000人いるそうです。
その活動内容は幅広く、クラブに関するマガジンを発行したり、関連イベントも行われています。
また、このクラブに所属している高身長なメンバーは、服や家庭用品など割引価格で買えるという嬉しい特典があります。
次は高身長なオランダ人女性が好む、ファッションについてご紹介します。
オランダ人女性は、イベントやパーティーでは華やかなドレスを着ますが、日常生活の中でスカートをあまり履きません。
スカートよりも、パンツスタイルが多いのです。
ですが、おしゃれに気を使っていないわけではなく、その美脚とヒップのラインを際立たせるスキニーをかっこよく履きこなしている方が多いです。
オランダでは、カジュアルかつスタイリッシュなダークカラーを基本としたスタイルが人気です。
高身長で媚びないスタイル、憧れますね。
身長が高いことにお悩みの日本人女子は、オランダのファッションを真似してみるといいかもしれません。
高身長の国・オランダは自転車大国
オランダを語るうえで忘れてはいけないのが、身長の高さだけでなく、自転車大国だということです。
オランダは、その平坦な地形により、昔から自転車が普及し愛用されてきました。
便利でエコな自転車の環境整備は、ヨーロッパの中でもいち早く取り組まれました。
あちこちにある自転車専用道路では、自転車が優先的に走れるような整備が行き届いており、自転車が乗りやすいよう工夫されています。
例えば、自転車専用路は色で区別されて分かりやすく、自転車ルートの地図も設置されています。
これらを活用することで、迷うことなく進めて、とても便利です。
また日本ではなかなか難しいことですが、自転車専用道もあり、2台で並んで走れます。
2003年には「OV-fiets」と呼ばれる、鉄道会社が運営するレンタサイクルが始まり、その会員は10万人以上です。
オランダにおける自転車の需要の高さが、はっきりと分かる数字でしょう。
自転車はバス停や駅などの場所で、いつでも借りることができ、24時間3.15ユーロで、250以上もの場所で借りることができます。
駐輪場近くには、修理場が設置されていることも多いのが特徴です。
急なパンクなど、近くにお店がないと立ち往生してしまいますが、こうした修理場でメンテナンスをしてもらえるので、安心して自転車に乗ることができます。
日本では、ここまでのサービスは普通はありませんので、オランダが自転車大国である理由が垣間見えます。
オランダで自転車移動が普通になった流れ
オランダが、自転車大国になった歴史を紐解いてみたいと思います。
第二次世界大戦の前、オランダでの移動手段といえば、普通は自転車でした。
しかし1950年代に入ると車が広く普及するようになり、道路には車があふれかえり、自転車に乗る人は減っていきました。
車が多くなると便利な反面、交通事故が増え、車にはねられて亡くなる方も増えました。
その被害者は子どもが多く、子どもを守るための安全な自転車環境を求める声が上がり、社会問題にもなりました。
さらに、1970年代に入ると石油危機が起こり、産油国が西ヨーロッパへの石油の輸出を止めたため、車を乗り続けることができなくなる人もいました。
こうした問題が起こり、再び自転車に注目が集まり、国も整備に力を入れるようになり、都市開発が行われていきました。
オランダはヨーロッパの中でも、自転車用のインフラ整備への取り組みは進んでおり、独自に環境整備を整えていったと言ってもいいでしょう。
こうした取り組みの中で、巨大な自転車専用道路のネットワークも作られました。
この専用道路は標識で、はっきりと自転車用であることが示され、きれいに舗装されています。
また道幅も広く、追い越しも楽にできます。
オランダで高いのは身長だけでなく、国全体の自転車に対する意識なのかもしれません。
オランダでは子供がマイ自転車を持つのが普通
オランダでは赤ん坊のころから、自転車に親しんでいます。
オランダの乳児や幼児は赤ちゃん専用シートか、積荷かごのある自転車に乗せられて移動します。
これらのシートは、寒さや虫などの外敵から赤ちゃんを守る風よけがついており、日本で普通使われているチャイルドシートより、快適に乗せられるように配慮されています。
自転車に対する意識が高いオランダでは、赤ちゃんを安全に乗せるために、高額でも質の良いシートを選びます。
そんな環境の中で育つのですから、子供が自転車好きになるのも自然なことです。
オランダでは、子供用のスポーツ自転車を買う家庭も多く、子供たちは、小さいころから愛車に夢中になっています。
また、学校でも自転車に慣れるよう、十分な教育を受けます。
子供たちの身長がすくすくと伸びるのも、オランダ人がしっかり子供を危険から守って育てるからかもしれません。
また学校の中には、90%の生徒が自転車で登校しているところもあります。
オランダでは18歳になるまで車を運転できないため、自転車が子供たちの足となり、活躍しているのです。
身長を伸ばす・高く見せるために
身長が普通より低いと、高い人に憧れるかもしれません。
そんな方に、耳よりの情報です。
身長を伸びるかもしれない方法があるんです。
効果がありそうなものを、いくつかご紹介していきますね。
まず、成長期で伸び盛りのお子さんは、どのようなことに気を付けたら良いのでしょうか。
やはり、大切なのは健康的な生活習慣です。
十分な睡眠をとり、栄養たっぷりの食事を摂ること、運動することも大切ですね。
特に、良質な睡眠が身長を伸ばす鍵です。
夜の10時から午前2時までは、成長ホルモンがたくさん出るゴールデンタイムといわれています。
スマホやゲームなどで夜更かしをせず、十分に体を休ませましょう。
またオランダ人が背が高い理由についての考察で触れたように、乳製品をとることが身長を伸ばすのに欠かせません。
中でも、オランダで好まれるのはチーズです。
チーズは栄養価が高いので、毎日少しずつ食べるのがおすすめです。
さて、成長期が過ぎた大人になると身長は伸ばせませんよね。
ですが、少しでも高く、スタイル良く見せるためにできることはあります。
まずストレッチです。
ストレッチすることで姿勢が改善され、身長が高く見えるようになるのです。
有名なのが、ぶら下がりストレッチでしょう。
鉄棒などにぶら下がって上半身を伸ばすストレッチですが、ぶら下がるところがない場合は、背伸びでも効果が期待できます。
また、猫背を直すことによって身長を高く見せることができます。
肩甲骨のストレッチや、背筋・腹筋を鍛える運動をすることによって、姿勢が変わります。
高身長・自転車の国オランダのことを知ろう!
オランダについて、その身長の高さと自転車に対する意識の高さについて見ていきましたが、興味を持っていただけたでしょうか。
身長が普通より高い人のためのクラブもあるのですね。
確かに2メートル近い身長だと着る服にも困りますし、いろいろと大変かもしれません。
またオランダは自転車に乗る人が多いことでも有名ですが、その背景には、自転車が走りやすいよう国をあげて環境整備・子供への教育に取り組まれていることがあります。
自転車が安全に走りやすいように工夫されているのですね。