自転車の中でも最速といわれている、ロードバイクの平均時速は25kmから30kmといわれています。
しかし、レースを走るプロの選手は平均時速を40kmを越える選手もいます。
なぜプロの選手はそこまでのスピードを出せるのでしょうか。
また、ロードバイクに乗っていると、レース出場を考えたことありませんか?
レースは誰でも出場することが出来るのです。
レース出場のための、能力の目安をご紹介します。
自転車のプロ選手の凄さについて
自転車選手の身体は一般人とは比べ物にならないほど、身体能力は高いです。
ツール・ド・フランスという、有名なレースでは、23日間にわたって、合計約3500kmを走る過酷なレースです。
過酷なレースに出場するため、プロの選手は、1日200km前後の距離をほぼ毎日走るというトレーニングを行っています。
プロ選手の身体能力の凄さは、過酷なトレーニングの積み重ねにあります。
そんなプロ自転車選手の凄さについてお話していきましょう。
プロの選手が出場するレースでは、1回のレースで6000から7000キロカロリーも消費すると言われています。
一般的に最大で2000から2500キロカロリー程度が、体内に貯めて置けるカロリーと言われています。
そこで、足りない3500から4000キロカロリーは、補給食を食べ補うことになります。
毎日激しいトレーニングをしながら、6000から7000キロカロリーほどの食べ物を食べなくてはならないのです。
大量の食べ物を取るために、胃や腸の負担は大きいものです。
自転車選手は、結果的に胃腸がとても強くなります。
プロの選手は、身体能力だけでなく、胃腸の強さも必要になってくるのです。
では次に、プロの選手が平均時速40kmを出すことの凄さについてご紹介していきましょう。
自転車のプロ選手なら平均時速40kmを越える!?
一般ライダーが、時速40kmほどのスピードを出すことは、出来るのでしょうか。
たとえば坂道など、スピードが出る場面でしたら、一般の方でも自転車で時速40kmを出すことは出来るかもしれません。
しかし、プロの選手は、平均時速で40kmを越えます。
この平均というのは、長時間走り続ける過酷なレースの中で、更に山あり谷ありのコースを含めた平均時速が40kmということです。
レース中、平地になると、平均時速60km出す選手もいます。
本格的な戦いの始まった最後の山岳では、勾配6〜7%の斜面を平均時速24kmものスピードで登ります。
レース終盤である山岳ほどきついものはありません。
一般の方なら、万全の状態でも時速24kmのスピードでを保つことは難しいでしょう。
山岳を越えたあと、下り坂の平均時速は65kmも出しています。
選手の中には、最速時速120kmにも達する選手もいます。
一般人の理解を越えた速さで、レースは展開されていくのです。
実際レースの平均時速を見てみると、40kmを越えるものがほとんど
自転車ロードレースを走るプロの選手の平均時速をまとめてみました。
○世界的にも有名な、ツール・ド・フランスでの平均速度
23日間の日程で行われるロードレース、距離にして約3500kmのツール・ド・フランスの平均時速は約40.04kmです。
○パリからルーベでの平均速度
ワンデーレース(1日)で距離約260kmを走るロードレースの平均時速は約42.16kmです。
○パリからツールでの平均速度
同じく1日で走る、ワンデーレースでパリからツールまでのロードレースです。
距離は約250kmで、平均時速は約45.3kmにもなります。
○ジロ・デ・イタリアでの平均速度
ジロ・デ・イタリアでのレースは約3週間かけて行われるロードレースです。
距離は2400~3800kmほど。
平均時速は約39.05kmです。
○ブエルタ・ア・エスパーニャでの平均速度
ブエルタ・ア・エスパーニャは、スペインで3週間以上にもかけ長期で行われるロードレースです。
距離は約3200kmで、平均時速は約38.91kmです。
短期レースと長期レースの平均時速を比べてみると、やはり長期にわたって行われるレースの平均時速は落ちますが、それでも平均時速40kmに近い数字を出しています。
時速40kmは出せなくても、自転車レースに出場することは出来る?
実際、平均時速40kmを維持することは非常に難しいです。
平均時速40kmは、トップ選手がなせる技術でしょう。
自転車ロードレースは国内でも様々な場所で開催されています。
また、ロードレースはカテゴリーが分かれているので、自分の実力に合わせて出場することが出来ます。
ここでは、レースに出場するための目安となる、能力についてお話していきましょう。
自分の体力がロードバイクでどの程度あるのか知る必要があります。
出来れば、1時間停まることなく平坦で走れる場所がいいのですが、あまりこのような条件を探すのは難しいので、あくまで目安と思ってください。
平地で、平均速度32キロ以上で走れる程度の走力があるとレースでも安心です。
また、ロードレースではスタート直後から、ハイペースを出すことが多いです。
ここでついていけないと、置いていかれることになります。
そのため、レースには短時間で高出力を出せる力が必要になります。
だいたいの目安ですが、平地で風が無い状況で、時速40km以上を1分は出せると、よりレースを楽しめると思います。
自転車ロードレースに出場するには、ある程度トレーニングが必要
よく一般ライダーが目指す、自転車ロードバイクの時速は30kmと耳にすることがあります。
先ほどお話した、レース出場するための平均時速は32kmといいましたが、平均時速30kmの壁は意外にも大きいのです。
平地に時速40kmを1分保つことも、困難でしょう。
ロードバイクに走り慣れた方でも平均時速30kmの維持は難しいといわれています。
ロードレースに出場するためには、ある程度のトレーニングが必要になります。
では、ロードレースに出場するため、どのようなトレーニングをすれば、早く走ることが出来るのでしょうか。
ロードバイク初心者がまず身に付けるべきベースとなるのが、脚力です。
全く運動をしてない人と、日頃スポーツに取り組ん出来た人では、ロードバイクの同じ初心者でも、筋力や心肺能力が異なってきますよね。
そのため、最初であれば基礎の能力を上げる必要があります。
ロードレースに出場するために始めることは、まず30kmを走れるようになりましょう。
ロードバイクに慣れれば、30kmは簡単に走ることが出来ます。
自転車ロードバイクで早くなるための練習法
自転車ロードバイクである程度の距離走れるようになったら、レースに出場するために本格的にトレーニングをしていきましょう。
ロードバイクで距離を走るだけでは本当のトレーニングにはなりません。
無理なく練習出来るおすすめのトレーニング方法をご紹介します。
○5分間全力で頑張ってみる
ロードバイクで練習するのに5分間だけ、全速力で自分を追い込んでみてください。
5分というと短いと感じるかもしれませんが、全力で行う5分間はとてもきついものです。
もちろん、ロードバイクでキツい山をゆっくりでも登ることでもトレーニングになります。
こういった山道を利用し、上り下りを繰り返すトレーニングを「リピートヒルクライム」といいます。
坂道での能力と高めることで、平地にも強くなります。
ロードレースの実践的トレーニングとして非常に有効なものです。
有効なヒルクライムでのトレーニングですが、無理をするとひざを痛めたりする可能性もあるので、無理なくトレーニングを行ってくださいね。
日々トレーニングを積み重ねることで、時速40kmに近づくことも夢ではありませんよ。
レース出場のために必要なトレーニング
ロードバイクに乗っていると、レースに出場したい、そんな願望が芽生えてきませんか?
実際、ロードレースは誰でも出場することが出来、各地で開催されています。
ロードレースに出場するためには、プロの選手ほどのトレーニングは必要はありませんが、ある程度の能力が必要になります。
トレーニングを積んで、レースに出場してみてはいかがでしょうか。