ロードバイクのギアを、正しく使えていますか?
フロント変速も上手く使いこなしたいものですよね。
また、ロードバイクをより効率よく走りたい方もいると思います。
そのような方はアウタートップで走る練習方法が効果的です。
また、変速時に音が気になる時の調整方法についても教えちゃいます。
ロードバイクのギア!インナーロー・アウタートップって?
ロードバイクにはフロントとリアにそれぞれギアが付いています。
このうちフロントのギアは基本的に2枚であることが多く、外側の大きなギアは「アウター」、内側の小さいギアは「インナー」と呼ばれています。
また、リアのギアで一番外側の小さいギアを「トップ」、一番内側の大きいギアを「ロー」と呼んだりします。
上り坂ではペダルを軽くするために、フロントギアをインナーに切り替えることで軽くすることが出来ます。
さらに、リアを最も大きいローに入れておけばさらに軽くなります。
この状態を「インナーロー」と言います。
これとは逆に、下り坂でペダルの回転率が高い場合は、フロントギアをアウターに切り替えることでペダルに重さを加えられます。
さらに、リアも先程とは反対に、今度は最も小さいギアのトップに入れることで更に重くすることが出来ます。
こちらを「アウタートップ」と言います。
ロードバイクの乗り手は、アウターを53丁、インナーを39丁に設定することが多いのですが、これはプロが扱う組み合わせでもあるので、乗り慣れていない初心者が使うと重すぎると感じてしまうため、誰でも使えるようにアウターが50丁、インナーが34丁で使うことが出来るクランクを用いることも増えてきています。
ロードバイクのインナーアウターの使い方!効率の良い方法
ロードバイクのギアを切り替えず、平地や坂道、風向きなども関係なくひたすらアウターのままで走っている人は珍しくありません。
インナーは途中でスピードを上げにくく、アウタートップに持って行くのも面倒だからという理由が多いかと思われます。
しかし、決してインナーを使う機会がないのではなく、どちらかと言えば「面倒」という点が大きいのでしょう。
基本的にはインナーローで走っていき、徐々に速度を上げていって、一定のスピードに達したらアウターへ切り替えます。
リアをそのままにしておくときついため、1段か2段ほど落として下さい。
スピードを落とす時や、坂道に差し掛かったら必ずリアを変更しましょう。
信号などで一時停止する場合は、インナーに切り替えます。
ケイデンスの数値は90rpmが良いでしょう。
もちろんこれはあくまでも目安ですが、効率良く安定した走りが出来る数値としては妥当と言えます。
ケイデンスを一気に変えるとそれだけ膝に負担が掛かり、股関節などを痛めてしまう可能性があります。
また、疲れも溜まりやすくなるので、最適なギアを選ぶように心掛けて下さい。
スムーズなペダリングに!アウタートップを利用した方法
ロードバイクのペダルを効率良く回す練習のひとつに、40kmくらいの道程を、ギアをアウタートップの状態で走るという方法があります。
これなら1時間は走り続けられますが、膝に痛みを感じた時は無理をしないですぐに中断して下さい。
コツは、クランクが3時に達したタイミングで、最大のエネルギーを注ぎ込むようにすることです。
3時を過ぎたら力を抜いて、踏み込む足を邪魔しないように引き足を使います。
しかし、実際にやろうとしても、慣れていないと身体が付いていかないことが多いため、最初は停止した状態でクランクを合わせることから始めましょう。
3時よりもやや下にずれてしまう場合は上に、上にずれているなら下に力を入れるように意識して下さい。
スピードを出そうとするとバランスが崩れるため、コツを掴むまではゆっくりと自分のペースで行いましょう。
練習を済ませた後は、恐らくいつもよりペダルが軽いと感じるのではないのでしょうか。
そこで普段よりもギアを1~2枚ほど上げて走ってみて下さい。
無駄なエネルギーの消耗を抑えた上で、一定のスピードを維持したまま、スムーズに走れることでしょう。
ロードバイクをアウタートップで走り続ける効果
ロードバイクをアウタートップで走り続けることが出来るようになると、普段の走行でも効率良く進むことが出来ます。
ここでは、そのためのいくつかのポイントをご紹介します。
まず、走り出してしばらくの間はギアが重いので、つい力を入れたくなりますが、バランスを取りながらそのまま進んでいって下さい。
やがて、自然とペダルが下がるようになり、ロードバイクも徐々に前へと進み始めます。
バランスを崩さずに進めるようになったら、ペダルの動きに合わせて体重を少しだけ掛けましょう。
スピードが出てきたら、力を入れないで維持出来るようにして下さい。
自転車に乗っていると必要以上にペダルを踏み込んでしまったり、ギアは軽いのに高いケイデンスで進もうとして、余計な力を入れることがあります。
この場合は200kmほどが限界と言えるでしょう。
そのため、アンダートップで走り続けて、力を使わない走り方が出来るようにしましょう。
ロードバイクのコツは「最初は遅く」「上りも遅く」「平地はほどほどで」「下りは全力」のペースです。
アウタートップで走っていると、ペース配分は恐らく自然とこうなるでしょう。
アウタートップで何度か走り、力を使わない走り方をマスターして下さい。
アウタートップの時に異音!?簡単なロードバイクの調整方法
アウタートップにした時、ロードバイクから異音が聞こえたらディレイラーを調整してみましょう。
調整方法はアジャスターを回転させて、ワイヤーの張り具合を変えるだけなので手間も掛かりません。
チェーンから擦れるような音が鳴った時や、ギアを切り替えてもカリカリという何かを刻む音が止まらず、なかなか変速されない時はワイヤーが緩むなどの理由から、ディレイラーの位置がずれている可能性があります。
アジャスターを回せば移動するので、正しい位置に戻しましょう。
具体的には音の発信源を突き止めて、ペダルを回しながら、アジャスターも回転させます。
正確なギアに設定されていなければ、この時にギアの切り替えも行われるので、そのまま回していけば異音は鳴り止みます。
もしも、ギアが正しかった場合、音が次第に小さくなっていくように回して下さい。
間違えたら反対側に回せば良いです。
音が聞こえなくなったらシフトチェンジをしてみて、どのギアを使ってもスムーズに切り替えられるかという確認をしましょう。
ロードバイクのタスキがけが音の原因!?メカを痛める!?
ロードバイクからはアウタートップにしなくてもギア辺りから異音が鳴り響くことがあります。
その理由のひとつがチェーンです。
ただし、ギアを特定の組み合わせにすると擦れるような音がするように、必ずしも不具合が原因で異音がするわけではありません。
基本的にチェーンが交差するギアを選ばないようにすればトラブルは防げます。
もしもフロントのギアがアウター、リアは最も大きなギアのローに入っている場合は「アウターロー」と呼ばれ、チェーンが大きく傾くので、上手くエネルギーを伝えることが出来なくなります。
さらにチェーンがフロントディレイラーに擦れるので傷が付きやすく、悪化するとチェーンは切れてしまいます。
こうなるとリアディレイラーも限界まで引き伸ばされるため、そちらにもダメージが入るのです。
これとは逆に、フロントはインナーで、リアは小さいギアのトップに入っていると「インナートップ」となります。
これもチェーンが擦れてしまうことがあるため、なるべく避けたい状態と言えるでしょう。
アウターローとインナートップは、合わないギアを無理矢理組み合わせているため、とても効率が悪くなります。
こうなった時は速やかにギアを切り替えるようにして下さい。
フロント変速を使いこなす練習のすすめと異音の解消法
ロードバイクのインナーとアウターを使いこなせるようになるための役立つ情報をご紹介しました。
無駄な力を使わず、効率よく走るために、アウタートップ練習がおすすめです。
また、アウタートップ時や変速時に、音が気になる時に、ディレイラーを調整することで解消する場合があります。
音鳴りや故障をまねく、たすきがけはやめましょう。