自転車のタイヤを選ぶ際、悩まれる方もいるかと思います。
自転車タイヤでよく目にする700cの表記は、いったいどんな意味があるのか?
タイヤを選ぶ際の表記の見方と注意点や、クロスバイクのタイヤの幅についてご説明します。
ぜひ参考にしてみてください。
自転車の700cとは!?
単純な話では700x23cとは、700の部分は自転車の外径がほぼ27インチで、650cならばほぼ26インチということです。
23cの「c」はリムと言われるタイヤの金属の輪の太さの種類の1つで、「23」はタイヤの幅のミリサイズで表しています。
外径とは、タイヤの接地面での直径を表します。
700x23cの大きさは、幅が2.3センチで、ホイール径が約62センチのリムに装着できるタイヤを表します。
タイヤの幅と高さは等しくなると考えると、タイヤの直径は計算上62+(2.3×2)で67cmとなります。
自転車のホイールの種類は、イギリス式、フランス・イタリア式、アメリカ式と大きく3つに分けられ、ロードバイク等は主にフランス式が一般的です。
フランス式のホイールでは26インチサイズを650と、28インチサイズを700と表して、タイヤの種類でリム幅をa、b、cと3種類あり、この中で650bと700cという規格が現在でも使われています。
700cに対応するタイヤの幅は20ミリから45ミリまであり、幅広くその幅によって20cから45cと表記されています。
700cとは自転車の規格のことだった!
700cとは、先程のご説明の通り自転車に使われているホイールサイズの規格です。
そして、自転車には色々なホイールサイズが存在します。
スポーツバイク系の自転車での種類ですと、ロードバイクやクロスバイクの700c、マウンテンバイクの26インチなどが多く使われています。
700cとは、軽快車いわゆるママチャリの27インチと同じようなサイズですが、27インチのタイヤは700cには装着できません。
タイヤに明記している27×1-3/8などの27×分数表示のタイヤや、26×1.50などの26×インチ表示のタイヤは装着できず、700×23cや700×38cなどの、700×整数cと明記されたタイヤが装着できるのです。
タイヤサイズでの、700は700cリムに適合することを示し、23cはタイヤの幅を示しています。
23cなら23mm、28cなら28mmですが、実際には表記より少し細いことが多いです。
700cのリムには、すべての700cサイズのタイヤとは互換性があります。
クロスバイクの多くは700×28cサイズ
700cの自転車タイヤの700×28cとは、スポーツ系自転車に乗る人なら知っているだろう規格で、多くのクロスバイクで使用されている自転車のタイヤサイズです。
ロードバイクはもちろんママチャリとも違った、低コストである数万円単位のクロスバイクのタイヤサイズが700×28cとなります。
多くのロードバイクでは、標準装備のタイヤは23c以下のタイヤが採用されています。
また、タイヤを交換の際は、700cのタイヤを装着しているクロスバイクならば、700cと書かれたものを選ばなくてはならないので注意しておきましょう。
しかし、700cという同じ直径のタイヤの中でも、28cとなっています。
このタイヤの幅に関しては、他のサイズ幅を選ぶ事ができます。
しかし、ホイールとタイヤの大きさが異なってしまうとタイヤを装着することができませんので、気をつける必要があります。
ホイールを細いものに交換すれば、タイヤも細くでき、走行性能も変化させることができます。
自転車のクロスバイクタイヤ700cで幅28cは太め??
700c×28cのタイヤはママチャリからすれば随分細いタイヤですが、スポーツ系の自転車の中では太めのタイヤです。
クロスバイクの初心者向きなジャイアントのエスケープR2も700×28cタイヤが標準装備です。
ママチャリしか乗ってなかった方がエスケープR2のタイヤを見た時には、随分と細いタイヤだなと思うことでしょう。
ところが、ロードバイクから見れば28Cのタイヤは太いタイヤなのです。
このことからママチャリのタイヤの太さとロードバイクのタイヤとは、違いが一目瞭然でわかるほどの差があるということです。
クロスバイクは、ロードバイクとマウンテンバイクの中間として進化した自転車です。
タイヤサイズもロードバイクのように細くなく、それより太い設定となっているので、スポーツ系の初心者や一般の方におすすめの自転車と言えるのです。
そんな28cタイヤの特徴をご紹介します。
・スポーツ自転車の入門車として少し太めのタイヤ幅で乗りやすい。
・ママチャリよりスピード重視のため空気圧が高圧で細いですが、パンクもしにくい。
・いきなり本格的なロードバイクよりは太いタイヤで、タイヤ自体にも溝があって見慣れたママチャリのタイヤのようで威圧感なく、乗りやすい。
このような特徴を持っています。
自転車クロスバイクのタイヤを28cから23cに交換すると?
クロスバイクの700cのタイヤを28cから23cに交換するとどのような効果があるのでしょうか。
ロードバイクに初期装備しているタイヤサイズは、だいたい23cのタイヤサイズです。
タイヤが細い場合の効果は、接地面積が減り、加速性能や直進性能が大幅に増大することです。
また、タイヤ自体が軽量化されるので、ペダリングも軽くスピードUPや疲労感の軽減し結果的に航行距離も伸びてきます。
さらにハンドリングも軽く、走行時の車体重量も感覚的に軽く感じるため、走行中の方向修正や車線変更も軽くなります。
その代わり、衝撃などを受けやすくなり、乗り心地が悪くなるというデメリットがあります。
このことからクロスバイクの700cのタイヤの幅を28cから23cに替えることは、有効と言えるでしょう。
どのようなシーンに使用するのかを考えると交換するべきかが判断できるかと思います。
例えば、週末に遠くに行きたい場合は23cの方がいいかもしれません。
しかし、街乗りの場合は、人混みの中を走るので、乗り心地がいい28cの方がいいでしょう。
やりたいことが決まっていても、乗りたての方は購入してからしばらくは28Cのクロスバイクに乗って慣れたほうがいいです。
また、タイヤを購入するとき売り場についてです。
28cタイヤは自転車店のクロスバイク売り場に置いていて、23cタイヤはロードバイクの売り場にあることが多いです。
サイズの種類としては、28cや23cの他、25や21、19などもありますが、数が多いのは28cか23cといった感じです。
自転車クロスバイクのタイヤ交換のメリットとは
700cのタイヤを28cから23cのタイヤに交換した場合、さほどもお伝えした通り、走行性能の向上が期待できます。
さらにタイヤ自体の種類も替えることによって、クロスバイクの走行性能大幅UPができます。
タイヤ自体の種類の違いとは、自転車のタイヤの形態はおおまかに2種類あり、標準的なサイドに鉄芯の入ったワイヤービードタイヤと、柔らかくて折り畳むことができるクリンチャータイヤという2つのタイプがあります。
自転車販売店に行くと、丸い形がそのままのワイヤービードタイヤが並んでいますが、それとは別に折り畳んで置いているタイヤがあると思います。
ワイヤービードタイヤは、クリンチャータイヤと比べると鉄芯が入っているため、重量があります。
このことから、クリンチャータイヤに交換すると軽量化し、ペダルも軽くなることでしょう。
さらにタイヤパターンと言って、タイヤの表面の凸凹にも違いがあります。
主に3つのパターンがあり、「ノーマルタイヤ」「ブロックタイヤ」「スリックタイヤ」です。
ノーマルタイヤは、溝がありますが凸凹が少ない形状です。
一番普通のタイヤです。
ブロックタイヤは、溝が深く凸凹しています。
主にオフロードなどで使われます。
スリックタイヤは、表面がツルツルしています。
このスリックタイヤは、さらにセミスリックと言って少し溝があるタイプのものがあります。
走行性を求めるなら、溝がほとんどないスリックタイヤが良いでしょう。
溝がない分、転がり抵抗が少なく快適に走行できます。
しかし、耐久面で不安が出てしまうので、やはりどのシーンに自転車を使うかを考えて選ぶことをおすすめします。
自転車のタイヤは規格に合っているものを選ぼう
今回ご紹介したように、700×28cなど自転車によって、表記されている数字が異なりますが、700cはタイヤの直径を表していて、28cはタイヤの幅のことを表しています。
自転車タイヤを変える際は、よく表記を確認しましょう。
タイヤは、走行に大きく影響してきますので、用途に合わせて選ぶといいでしょう。