誰もが知っている自転車ママチャリは、実は日本が発祥ってご存知でしたか?
実は、日本は自転車に乗っている率が高く、自転車大国だったのです。
今回は日本の自転車事情と、自転車に乗る女性の筋肉の問題にお話しましょう。
実は日本は自転車大国!!
自転車大国といえば、まず中国を思い出しますが、対人口比では日本も負けてはいません。
(財)自転車産業振興協会の調べによると(平成20年調査)日本人は2人に1台の割合で自転車を保有しているそうです。
自動車は家庭に1台かもしれませんが、老若男女がそれぞれに合った自転車を1人1台持つ事が多く、一歩外へ出れば自転車を見ない日はないことから、この結果にはうなずけます。
都道府県別の調査では、1位は埼玉県と大阪府で1.3人に1台という結果でした。
東京都は1.4人に1台、京都府は1.5人に1台といった具合で、全体的に都市部の方が上位にきています。
それに対して、最も自転車所有率が低いのは、沖縄県で、6.0人に1台という結果でした。
その他、長崎県は4.6人に1台、鹿児島県は4.0人に1台という結果です。
都市部では鉄道網が発達しており、鉄道と自転車が通勤通学の主な手段ですし、自転車の運転はある程度筋肉を使いますから、若年層が比較的多い都市部の方が上位なのかもれません。
また、地方では気候や地形等により、自動車やその他の乗り物の方が便利なのかもしれません。
日本人女性が多く乗っているママチャリは日本発祥だった!
日本で自転車といえば「ママチャリ」ではないでしょうか。
このタイプの自転車は、実は日本発祥のものだという事を知っている人は少ないかもしれません。
ママチャリは、1970年代に「歩道専用自転車」として作られた日本のオリジナル規格です。
日本固有のタイプであり、世界のどこの国にも、日本と同じ意味での「ママチャリ」はないのです。
現在のママチャリの原型は1950年代に製造されていた女性用自転車です。
今では当たり前の形ですが、それまではなかった前かごを取り付けて、荷物を載せやすい画期的な形状となりました。
日本で生まれた「ママチャリ」タイプの自転車は、今や世界でも人気のある自転車です。
フレームが低いので、足を大きく上げる必要がなく、すぐに地面に足をつけることが出来ますし、小回りもききます。
なんと英国にはママチャリ専門店まであります。
そして、この、おそらく史上最も実用的な自転車である「ママチャリ」は日々進化しています。
電動アシスト自転車といった、男性に比べて筋肉量の少ない女性や高齢者にも乗りやすい自転車も登場しています。
日本発祥のママチャリ。子供がいる女性が選ぶ基準
「ママチャリ」とは、名前のとおり女性が子どもを乗せる事が多い自転車です。
子供を乗せて走らせる事が多い自転車を購入する場合、最も重要視すべきものは安全性です。
現在日本の自転車に対する安全基準はいくつかありますが、わかりやすいように基準をクリアしたものにはマークが貼り付けてあります。
よく知られているものにBAAマークがあり、他にもSGマークやJISマークがあります。
また、BAAマークを発行している自転車協会から、新たに「幼児2人同乗基準適合車マーク」の取り扱いが始まりました。
子供が2人いるご家庭はもちろんですが、そうでなくてもこのマークの付いた自転車は、安定性に優れ丈夫な作りになっていますので、購入の際は参考にしてください。
電動アシスト付き自転車もおすすめです。
前後に子供を乗せて坂道や長距離を走る場合、結構筋肉を使います。
漕ぎ出しの時や、曲がり角や障害物を避けようとして速度が落ちた時に、バランスを崩して転倒する事故が多くなります。
こうした時に電動アシストがあれば、すぐに安定するスピードへ持っていくことが出来るので安全です。
ただし、電動アシスト付き自転車で幼児2人同乗基準適合車となると、かなり高額になってきます。
チャイルドシートやヘルメットを装着すると、更に高額になりますが、安全性は無視できませんので妥協せずに選びましょう。
女性でも自転車で筋肉はつくの??
日本の女性の中には自転車に乗ると足に筋肉がついて、足が太くなると思っている人がいます。
男性からそのような意見を聞くことはあまりないので、女性特有の認識なのかもしれません。
どうしてそのような認識が生まれるのでしょうか。
ひとくちに「自転車に乗る」といっても乗り方は多種多様です。
近距離を走り買い物をする、チャイルドシートに子どもを乗せて送り迎えをする、クロスバイクで街中を軽快に走るなど、休日に仲間と長距離をサイクリングをするなど、さまざまです。
そんな中で、自転車に乗って足痩せをしようと思う女性におすすめの乗り方をご紹介しましょう。
足痩せを目指すならば、負荷の軽い運動を長く続けることが大事です。
筋肉がつくような「キツイ運動」は避けてください。
具体的には、平坦な道で軽いギアで多くペダルを回す有酸素運動を続け、坂道などで息がきれるような無酸素運動をなるべくしないようにする、ということです。
これらを少し意識してみると良い結果が得られるでしょう。
自転車に乗っていると足に筋肉が付いて太くなる!?
極端な言い方をすると、日本の女性は少しでも細い方が良いと思っています。
自転車で通勤や通学していて、ふくらはぎや太ももに筋肉がついて、足が太くなったことを悩んでいる人も多いかもしれません。
しかし、実際足が筋肉によって太くなるのは、競輪選手並みの運動をした場合で、通常の乗り方ではそこまで太くはならないのです。
ジムにある「エアロバイク」で、すらっとした美脚を手に入れている女性もたくさんますので、自転車を漕ぐことで足が太くなるわけではないということですね。
通勤通学で筋肉がついたのであれば、それは乗り方に少々問題があるのかもしれません。
上り坂でついつい立ち漕ぎしていませんか?
ギアが重めではありませんか?
息があがるほどスピードを出し過ぎていませんか?
一部の筋肉だけに大きな負荷がかかってしまうと、筋肉が発達してしまいます。
なるべく軽めのギアで楽な走行を長時間続ける方が、脂肪燃焼効果が上がりますので、足痩せを目指せる乗り方と言えるのです。
筋肉を付けずに女性が自転車で脂肪を燃やすには??
毎日乗る自転車をうまく使えば、健康的な美しさを手に入れることができます。
例えば、サドルを数cm高くしてみましょう。
上体が自然に前傾し、腹筋や上腕三頭筋(二の腕)、脊椎起立筋(背中)のトレーニングになります。
自転車運動を「有酸素運動」にするには、ギアは軽めにしましょう。
重いギアでは筋トレのようになってしまいます。
走行中は呼吸を止めないよう意識し、普段よりも少し心拍数が上がるぐらいの速度にし、スピードの出し過ぎはやめましょう。
また、自転車を降りた後のケアも忘れずに行いましょう。
ケアを怠ると疲労物質が溜まり、筋肉太り脚やセルライトを作りあげてしまいます。
会社や学校に着いたら軽く足首を回したり、着席後に脚をブラブラッと揺らすだけでも効果的です。
老廃物を残さないように就寝前のマッサージもお忘れなくしてください。
日本の女性には敬遠されがちな自転車通学・通勤ですが、電車で座っているだけより、格段に消費エネルギーを増やせる絶好の機会になりますので、利用しない手はありません。
自転車はダイエットに効果的
自転車は、女性でも簡単に始められるダイエット法といえます。
しかし、一歩間違った漕ぎ方をしてしまうと、足に筋肉が付き太くなってしまう可能性があるので要注意です。
正しい自転車の漕ぎ方を覚えて、自転車とうまく付き合っていきましょう。