自転車の速度が、どのくらい出るのかご存知ですか?
時に自転車は、自動車と同じ位のスピードを出すことも可能です。
また、自転車に乗っている人であれば、坂道をスイスイ上れたら、どんなに楽しいかと思ったことがある方も要るのではないでしょうか?
今回は、坂道と速度について調べてみました。
自転車で楽に坂道を上るにはペース配分を知る
自転車で坂道を上るためには、まず自分がどれくらいの距離を走ったら疲れてしまうのかを知るところから始めましょう。
上り坂は、平坦な道よりも息が上がるペースが早いので、いつもの速度で走っているとあっという間に体力を消耗してしまいます。
目安としては、息は上がりつつも、会話はこなせるくらいの状態が理想です。
ヒルクライムに挑んだ場合、坂の勾配は常に同じであるとは限りません。
緩やかになることもあれば、最初よりもきつくなることはよくあることです。
コツは、ペースを上手く調節することです。
速度ではなく、息の上がり具合に大きな差を付けないように気を付けます。
急勾配なら速度を落としてゆっくり走り、ある程度緩めのところは少しスピードを上げてみると、安定した呼吸が可能になります。
一番良いのは心拍数を確認することでしょう。
専用の測定器などを取り付けて、脈拍や心拍をこまめに見れば、ペース配分を崩すことなくヒルクライムを走り抜けることが出来るでしょう。
自転車で坂道を上る際のハンドルの持ち方
自転車で坂道を上る際に大事なことは、速度を上手くコントロールすることも重要ですが、ハンドルの持ち方にも気を付けましょう。
平地の場合は空気抵抗との兼ね合いもあり、ハンドルの下側を持つことが多いですが、上半身を前に倒すため、坂道でこの持ち方をすると呼吸がしにくくなります。
そこで上側を持ち、上半身を起こした状態で坂道を通るようにしましょう。
上り坂は平地と比べれば車の通りが少なく、速度も自然と落とすようになるので、すぐにブレーキを握る必要はありません。
また、ハンドルを手前に引くと走りやすくなります。
疲労が蓄積してくると顔がだんだん下を向くようになりますが、これでは息を吸いにくくなって、余計に苦しくなってしまいます。
路面や周辺の様子も確認出来なくなるので、なるべく前を向くようにしましょう。
タイムを計ってみれば分かりますが、顔を上げることを意識するだけで、いつもより速く走れます。
立ち漕ぎをする人もいるかもしれませんが、普通にサドルに腰掛けている方が漕ぎやすいので、座っていることをおすすめします。
坂道がきつい!!そんなときの自転車の漕ぎ方
自転車で急な坂道を上るのはきついと感じている人には「ダンシング」をおすすめします。
ダンシングとはいわゆる「立ち漕ぎ」のことを指しています。
最初からずっと立ったまま漕ぐのではなく、勾配がきつくなり、座っている状態では進みにくいと思った時に行うとスムーズに通ることが出来ます。
脚の力というよりは体重を掛けてペダルを漕ぐことを意識して、ペダルにはしっかりと足を乗せておきます。
息が上がらないように、速度は控えめにすると良いでしょう。
坂道は平地のように、惰性に任せることは少ないので、常に加速したまま走って行くようなものなのです。
しかし、これではすぐに疲れてしまいます。
コツとしては、普段より1段軽いギアを使用していると想像して下さい。
そして、くるくると滑らかに回転するペダルを思い浮かべながら漕いでいけば、脚への負担を多少は減らすことが出来ます。
漕いでいて気持ち良いと感じるくらいの回転数を目標にしましょう。
ケイデンスが分かれば目安を判断しやすくなりますよ。
坂道も楽に!自転車の速度を上げるアイテム
坂道を自転車で快適に走りたい時は、ビンディングペダルに取り替えてみると良いでしょう。
ビンディングペダルとは専用のペダルと靴を使い、足がずれないように留めておくことが出来るペダルのことです。
ペダル本体と専用シューズ、その2つを留めるクリートを合わせると全部で1万円近くになりますが、値段相応の価値は持っています。
ビンディングペダルは、通常のペダルよりも速度が出せる上に、漕ぎやすいという利点があります。
もちろん坂道でもスイスイと上っていくことが出来ます。
足を固定しておくというのは落ち着かないかもしれませんが、バランスは取りやすいので、すぐに馴染むことが出来るでしょう。
ビンディングペダルには、いくつか種類がありますが、初心者に向いているのは「SPD」です。
マルチモードクリートを使えば簡単に外れるので、転ぶことも滅多にありません。
両面にビンディングが付いているペダルなら、足下の確認もする必要はありません。
また、ビンディングペダル専用の靴は徒歩には不向きなのですが、「SPD」タイプならそのまま歩くことも可能です。
ペダルを変更するだけで、スピードが上がったことを実感出来ます。
一度使うとやみつきになるくらいなので、是非試してみて下さい。
自転車の速度を上げるのに効果的なアイテム
平地や坂道などで自転車の速度を上げたい場合、タイヤを細いものにするというのもひとつの手です。
クロスバイクに付属されているタイヤは28cで、ママチャリと比べれば十分細い部類に入ります。
しかし、ロードバイクに使われるタイヤはさらに細いので、こちらを使えばさらに軽い走りを得ることが出来るでしょう。
快適に走りたければ自転車専用のウェアを着てみましょう。
デザインは変わっていますが、通気性と空気抵抗を良くするために考え抜かれたものであり、派手な色合いのおかげで遠くからも見つけやすいという利点があります。
吸収された汗はすぐに外へと放出されて蒸発するため、中に籠もることもありません。
最も実感出来ることは空気抵抗です。
普通の服では強い風が吹くとバタついてしまい、上手く身体が動かせません。
しかし、全身タイツのような専用ウェアなら風はそのまま通り抜けていきます。
すると、ペダルも漕ぎやすくなるので、必然的に速度は上がります。
見た目こそ奇妙ですが、一度着用してから自転車に乗ると、その心地良さからは逃れられなくなるでしょう。
自転車の速度はどのくらい??自転車別にご紹介
自転車は種類によって出しやすい速度やふさわしい道というものがあります。
今回はそれについて詳しくお教えしたいと思います。
・ママチャリ
老若男女問わず乗れるママチャリは、大体時速15km前後が平均速度とされています。
人間が全力で走った時のスピードでしょうか。
急な坂道を下ったり、運動能力に長けている人が漕ぐとそれ以上のスピードが出せます。
・マウンテンバイク
坂道や山道などを走ることに向いています。
悪路でもバランスを保てるように、車体は重く、タイヤは太く造られています。
その分スピードは出しやすく、急勾配の道なら時速70kmもの速度が出ることもあるようです。
・クロスバイク
マウンテンバイクとロードバイクの良いところを掛け合わせたバイクです。
車体が軽いため、速度が出ているように感じますが、マウンテンバイクとそんなに変わりません。
・ロードバイク
人の力で動く乗り物の中では最も速いと言われています。
レースをメインに造られているので、少しでも速度を出せるように車体をなるべく軽くして、タイヤも細いものを使っています。
舗装された道で最高速度を出した場合、自動車に引けを取らないくらいのスピードとなることでしょう。
ただしそのまま町中を走るのは危険なので、人の多いところを走るなら速度を落として下さいね。
自転車の坂道を楽に登るコツ
自転車の坂道の登り方のコツをご紹介しました。
まずは、自分のペース配分を知ることが重要なようです。
また、スピードアップしたい方にむけて、おすすめなアイテムもご紹介しました。
ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか。