自転車走行中の坂道、ギアはどう使う?!ギアの特徴を知ろう

自転車についているギアをご存知ですか。

あなたは自分の自転車のギアを使いこなせていますか?

坂道などでのギア変速は重いほうがいいのか軽いほうがいいのか、またギア変速の注意点などギアの特徴を調べてみました。

自転車のギアは坂道で使い分けよう

坂道では、自転車のギアをこまめに変えましょう。

自転車には、いくつのギアがあるかご存じでしょうか。
後輪側の歯車は、だいたい7から9枚になっているものが多いです。
しかし、ママチャリはギアが一つで、上り坂や、強い風のときは走行が大変です。

肝心の坂道のギアの使い方ですが、上り坂のときに軽いギアにすること、ペダリングが軽くなるため、楽に走行できるようになります。
反対に、下り坂や追い風のときは、重いギアにすると、スピードを上げられます。

このようにギアは、地形、気象条件、それぞれの脚力に合わせて、効率的、また、快適に走行する手助けをしてくれます。
条件に合わせ、こまめにギアを変えると、ギアを活かすことができます。

自分の脚力に合ったペダルの回転で走行するのが、効率的に走行でき、疲れにくいのです。
そのため、坂道に上る前に軽いギアにするのがよいでしょう。
そして、勾配がきつくなる前にも軽いギアにするのがよいです。

また、停止する前にギアを2、3つ軽くすると、走り出すときに足に負担をかけず、楽にスタートできるようになります。

自分に合う自転車のギアを探そう

コンパクトクランクは、前のチェーンリングの歯数の組み合わせが50~34など、比較的小さいものです。

インナーリンクは、自転車にあるギアを指します。

フロントのギアは、少なければ少ないほどギア比が下がり、ギアが軽くなります。
そのため、ヒルクライムをするのが楽になります。
重いギアを踏むよりも、軽いギアを回すライダーにはぴったりです。

しかし、脚力のある人は、下りの坂道でクランクが回りきってしまい、加速できなくなってしまうこともあります。
トッププロでも、急な坂道が続くレースではフロントギアを使うことがあります。

ノーマルクランクは、前のチェーンの組み合わせが、53~39のものです。
コンパクトクランクよりも大きな力が必要です。
プロ選手がよく使うギアです。

コンパクトクランクよりもギアが重くなるため、急な坂道を上るのには適してないです。大きめのギアなので、重量が重くなりますが、変速回数が減り、変速性能がよくなるので、レースに有効です。

セミコンパクトクランクは、52~36のギアの歯の数です。
ヒルクライム、ダウンヒルに最適なクランクです。

坂道の際、ギアどうする?ギアの特徴

初めてロードバイクに乗るときに、ギアの多さに戸惑い、使い方もよくわからないという人もいるでしょう。
そのような人は、更に坂道でどのギアを使うのか、スピード出すときはどうしたらいいのかなどの疑問がでてきますよね。

慣れてくると当たり前になってくるのですが、始めたころはわかりません。
ケイデンスという、ペダル回転数でギアを選んだりしますが、それは、中上級者向けの話です。

今回は,スポーツ自転車ビギナーの人向けのギアの使い方を紹介します。
小さいギア、大きいギア、軽いギア、重いギアがあります。
小さいギアと大きいギアとは、歯車の大きさです。

前のギアの場合、大きいのは重く、スピードが出ます。
小さいのは軽く、スピードは出ないけれども、上り坂向きという特徴があります。

後ろのギアは、前のギアの逆になり、 大きい方が軽く、スピードは出づらいので、上り坂向きです。
反対に小さい方が重く、スピードが出ます。

軽いギアは、ペダルを踏み込むときに、軽く漕げます。
重いギアは、ペダルを踏み込むときに、強い力が必要です。

ギアは重いとスピードが出て、軽いとスピードは出ないという特徴があるので、状況に合わせてギアを替えてみてください。

自転車でギアチェンジをする際の注意点

自転車でギアチェンジするときは、必ず走行しているときに行ってください。
ペダルを漕いでいる状態のときにギアチェンジするということです。

止まっているときや、クランクを反対に回しているときには、ギアチェンジはしないようにしてください。
その理由は、チェーンが外れる原因になるからです。

また、ペダルを力強く踏み込んだときにもギアチェンジしないようにしてください。
この原因は、ギアの歯車やチェーンを傷める原因となるからです。

ギアチェンジするときは、必ずペダルを漕いでいる途中でギアチェンジをして、ギアが変わってから、ペダルを踏み込みましょう。

ビギナーの人は、つい重いギアで力いっぱいスピードを出そうとしますが、スポーツバイクの走行の基本は、できるだけ同じケイデンスでクランクを回すことです。

この一分間のクランク回転数をケイデンスといいます。

平地でも坂道でも同じケイデンスで走れるようにギアを変速していきましょう。
しかし、レースに出場するということでなければ、あまりケイデンスを気にせず、楽しく走行するのが一番いいでしょう。

自転車のギアを使用する際、重要なこと

自転車のギアで大切なことは、変速の段数よりも、走行する際の適性なギア比を探すことです。
ギア比は、走行の条件や人によって脚力が違うため、このギア比がいいとは一概にいえません。

ただし、無意味に重いギアにはしないほうがいいでしょう。
重いギアを踏み続けると、脚を痛めてしまう可能性があります。

上りの坂道を走行するのに脚を痛めるほどの重いギアしかないということでしたら、押して上りましょう。

公道で楽しく乗るためには、軽いギアの1以下はあったほうがいいでしょう。
前のギアの歯数と後ろのギアの歯数を割って、1以下ということです。

例えば、2015年のGIANT Escape R3の場合は、スペック表で、ギアクランク PROWHEEL SWIFT 28/38/48T 165mm、170mmと書いてあります。

この場合は、一番軽い歯数は前ギアの場合に、一番小さい数字は28です。
後ろのギアは、ギア SHIMANO HG41 8S 11-32Tと書いてあるので、一番軽いギアは32ということになります。

28÷32は0.875と1以下になる計算です。
計算したことのない人は、一度計算してみるといいですよ。

坂道を自転車で楽に走れるコツ

坂道を自転車で楽に走行するコツを紹介します。

座って漕ぐのと、立って漕ぐのと、どちらがいいのでしょうか。

上り坂を立ち漕ぎするのは、瞬発力を生みますが、体力はかなり消費してしまいます。
反対に、座り漕ぎは、瞬発力はないですが、体力の消耗は少なくなります。
傾斜がきついときは、立ち漕ぎをして、傾斜がゆるいときは、座り漕ぎがよいでしょう。

また、傾斜に合わせて身体を倒すといいでしょう。
更に前輪の向きと、腰の高さを固定させるといいです。

坂道を上るのに抵抗が大きいため、漕ぐ力を前進する力にしっかり伝えないと、上りきっても疲労が大きく出てしまいます。

必要以上に蛇行して上るのは、無駄な体力を使っているので、前輪は進行方向にしっかり向けて走りましょう。

また、立ち漕ぎのときは、腰の高さも固定させましょう。
そのためには、ハンドルを手前に引き寄せるようにするといいですよ。

ただし、ハンドルへ体重をかけると反対に効率悪くなってしまいますので注意してください。
意識して坂道を上ってみると違いがわかります。
坂道は、ギアを状況に合わせて使い、乗り方にも気をつけると、きっと走りやすくなりますよ。

自転車で坂道を登る際のポイント

自転車での坂道はいかに疲れずに登ることがポイントになってきます。

そういった点ではギアの変則をうまく使いましょう。

またギア以外にも乗り方ひとつで坂道が楽に登れる漕ぎ方をご紹介しました。

ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか??