自転車の空気は自然に減るものですが、それにしても減るのが早い気がする・・という方、多いのではないでしょうか。
パンクかな?と誰もが思いますよね。
しかし、そのペチャンコのタイヤ、実は虫ゴムの劣化が原因かもしれません。
しばらく乗らなかった自転車のタイヤがペチャンコだったり、空気を入れた次の日にペチャンコになっていたら、虫ゴムをチェックしてみましょう。
また、自転車の空気を入れる頻度や、正しいタイヤの空気の入れ方をご紹介していきたいと思います。
自転車のタイヤの空気は自然に減る
自転車のタイヤの空気は、自然に減ります。
原理は、ゴム風船の空気が抜けるのと同じです。
風船とタイヤのゴムの厚さは異なるのですが、両方ともゴムでできています。
そのため、空気はゴムから少しづつ抜けていくというものです。
それでは、空気はバルブから抜けるものなのでしょうか。
英式バルブなら、虫ゴムの劣化でバルブから空気が減ることがあります。
しかし、フレンチバルブやアメリカンバルブなどは、空気が漏れることはほとんどありません。
その原因は、タイヤのゴムから空気が抜けるのが主な原因です。
密閉しているタイヤでも、少しづつ空気は減っていきます。
その理由は、空気の分子がタイヤの分子よりも小さいので、すり抜けていくということです。
この理由を知っていれば、メンテナンスをしっかりとするようになりますよね。
確認するときに触ると固いタイヤには、空気がしっかり入っています。
しかし、手で押せるくらいの固さなら、空気が減ってきているということです。
自転車のタイヤの空気は、しっかり点検しておきましょう。
自転車のタイヤの空気が減る原因は、虫ゴムの劣化が原因かも
虫ゴムとは、空気の漏れを防止する間接素材のことです。
この虫ゴムを空気穴をカバーするように付けたら、通気孔から空気が減るのを防げます。
虫ゴムの原理は、ポンプで空気を入れるとゴムが押し出されて穴が開き、逆に空気を止めると穴に張り付いて逆流を防ぐというものです。
これを知っていれば、交換する理由がわかるし、正しい付け方もわかりやすいです。
放置していた自転車のタイヤの空気が抜けていたり、 空気を入れた翌日に空気が抜けていたりするなら、虫ゴムを替えれば大丈夫でしょう。
一般的な自転車は、タイヤの空気を入れる部分に虫ゴムが使用されます。
そのため、虫ゴムにダメージがあると、空気漏れが起こります。
虫ゴムの交換はとても簡単に自分でできます。
あまり機械が得意でない人や女の人でも大丈夫です。
虫ゴムは、100円ショップやホームセンターなどで販売しているので、手軽に購入できます。
自分で交換すれば、たった100円で交換できますが、自転車屋にお願いすると少し工賃がかかります。
できることなら自分で交換してしまう方がいいですね。
自転車の空気が減るなら虫ゴムの劣化をチェックしてみよう
自転車の空気が減る原因としてよくある虫ゴムの劣化を確認してみましょう。
道具は、新しい虫ゴム、マイナスドライバー、空気入れ、ピンセットを準備してください。
交換の方法を説明します。
①バルブ付近の部品を外す
まずは、キャップの先のゴムを外しましょう。
トップナットという金属を回して外します。
そして、先が細長い金属を抜きますが、飛び出すことがあるので気をつけて抜いてください。
②虫ゴムの破損のチェック
虫ゴムが破れているかを確認します。
破損していれば替えてください。
バルブを引き出した所にゴムがくっついていますが、それが虫ゴムです。
これが劣化して、傷んでいたり弾力がなければ替えましょう。
③ちぎれた虫ゴムがチューブの中に入っていないかチェック
ゴムが残っていれば、マイナスドライバーで取りましょう。
ゴムがプランジャーにくっついていれば、ピンセットで取ります。
④新しい虫ゴムに交換
古い虫ゴムを取って新しい虫ゴムに替えます。
新しい虫ゴムは、奥まできちんと入れましょう。
⑤バルブを元に戻し空気を入れる
虫ゴムを付けたプランジャーを挿し込みます。
トップナットをはめ、空気を入れます。
キャップを付ければ完成です。
空気が翌日も減らなければ、パンクしていません。
タイヤの空気入れの頻度と空気圧の調整
自転車のタイヤの空気は自然に減るとお伝えしましたが、空気が減ると空気圧も自然に下がります。
まずは、空気圧チェックと調節のタイミングからご説明しましょう。
ママチャリは一週間に一度、クロスバイクは6日に1度、ロードバイクは5日に1度、ミニベロは4日に1度です。
空気圧が下がっていれば、適正空気圧まで空気を入れましょう。
適正空気圧の範囲内でタイヤの空気圧を上げ下げすれば、 乗り心地が変わります。
スピードに重点をおくなら空気圧を高めにしましょう。
ただ、空気圧を上げると乗り心地はよくありません。
また、接地面積が少なくなって滑りやすいです。
空気圧を上げ過ぎると、段差などで跳ねるので、逆にスピードが遅くなることがあります。
そのためタイヤの柔らかさも必要不可欠です。
適正空気圧の下限を下回らずに空気圧を調整したら、振動などを吸収しやすいです。
空気圧を下げ過ぎたらタイヤが柔らかすぎて進まなくなったり、パンクしたりしますので注意してください。
空気圧の下限を表してないタイヤは、走っているときにタイヤがふにゃっとしない範囲を下限に調整してください。
自転車の空気入れの正しい方法①
自然に空気が減ることがあるので、自転車のタイヤに空気を入れる方法をご説明します。
①バルブを上側にします。
後輪なら、タイヤを前向きに回しましょう。
逆に回すとペダルが逆回転するので、ギアの位置によっては回りにくかったり、チェーンが外れることがあります。
この場合は、フリーが空回りするよう後輪を前向きに回します。
ここまでできたら、次は空気を入れる方法です。
②バルブキャップを外します。
③バルブの先のねじを緩めます。
そうすることによって、空気の通り道ができます。
④バルブの先のねじを緩めたら、一瞬上から押しあげましょう。
そうすれば、チューブの中の空気が抜けます。
空気を入れるために空気を抜く理由をご説明します。
それは、バルブの中でパッキンが固着していたら、緩めただけでは空気の通り道を作ることができないからです。
緩めただけで空気の通り道を作ることができることもあるのですが、このようにすると、問題なくできるのでおすすします。
自転車の空気入れの正しい方法②
⑤口金の種類は、空気入れによって違います。
仏式/米式共通タイプは、どっちのバルブでも突っ込めば問題ありません。
突っ込んだら、レバーでロックします。
レバーには、立てるものと寝かせるものの2つのタイプがあります。
硬くなる方がロックです。
⑥バルブを固定したら、ポンプのハンドルを上下してください。
ポンプの脚を両足で抑えましょう。
できるだけフルストロークして、レバーは最も上まで引き、最も下まで押し込みましょう。
一番下まで押し込まなければ、空気が入りません。
女性は、最も上まで引くのは辛いので、短いポンプを使うのをおすすめします。
また、最後の一押しに脚を抑えずに、ジャンプして押し込むのは危ないのでやめましょう。
もし、体が自転車に倒れてしまうと、とても危ないです。
硬くても、ジャンプをして押し込まずに、ポンプのハンドルの真ん中辺りを持つようにすれば、パワーを入れやすくなります。
これで、自転車のタイヤの空気が減っても上手に空気を入れることができますね。
タイヤの空気は日々少しづつではありますが、減ることがあるのでしっかり空気を点検しましょう。
自転車はメンテナンスが重要
いかがでしたか?
自転車の空気が減ってしまうのは、仕方のないことですが、頻繁に空気が減ってしまったり、久しぶりに自転車を乗ろうとしたときに空気が減っている場合は、虫ゴムをチェックしてみましょう。
チェックしても、異常がない場合は、自転車屋さんでしっかり確認してもらいましょう。
自転車とは言っても、自動車のようなものですよね。
少しの油断が怪我や事故に繋がってしまうので、日頃からしっかりメンテナンスをするように心掛けましょう。