自転車で長距離を走る場合、さまざまな用意が必要で、大荷物になることが考えられます。
重い荷物を乗せて走るのですから、なるべく安定性があり負担の少ないものを選びたいですよね。
そこで今回は長距離向けに自転車の荷物の積み方のコツをご紹介していきます。
長距離を走る時の荷物は背負うのか積むのかどちらを選ぶ?
荷物があるときの自転車走行は、安定性が悪くなったり、蒸れたり、体に負担がかかったりすることを避けるために、長距離を自転車で移動する際は、自転車に積む方が良いとされています。
基本的には積む方が良いですが、場合によっては背負うのもアリです。
まず、安定性について考えてみましょう。
荷物を背負う場合、人がバランスを取ることになるので、速度が出ている場合も、減速する場合においてもその荷物の大きさや重さ次第では問題ないと考えられます。
ただし、どんなものであれ、左右へ動く時はバランスを崩しやすくなりますので、出来るだけ背負わないほうが良いですね。
次に蒸れについてです。
確かにリュックなどを背負うと夏場はリュックとの間が蒸れますが、その蒸れ方は許容範囲と考える人もいます。
逆に、リュックのメリットとしては、手軽であること、防寒になること、積み下ろしの手間が省けることが挙げられます。
リュックにも利便性があるので、メリットとデメリットの考え方次第で選ぶと良いと思います。
とは言っても、安全面を1番に考えるべきなので、荷物の積み方は、荷物を背負わずに自転車に積むのが1番であることは確かですね
。
自転車の荷物のいろいろな積み方①
自転車への荷物を積み方をご紹介していきます。
まず、リアキャリアの上に自転車専用のバッグ(ボストンバックやリュック)を乗せ、リアキャリアの上からゴムひもで括り付ける方法です。
費用がかからないので、最初はこの方法をおすすめします。
ただし、重心が高くなるために、減速したり停止したりすると不安定になる問題点もあります。
次に、リアキャリアに、専用のサイドバッグをつるす方法です。
この方法は、重心が低くなるため安定すると共に、大量の荷物を積むことが出来ます。
キャリアの横に普通のバッグをつるす場合には、S環でただつるすだけでは、走行中に落としてしまったり、バタついてしまったりする恐れがあるので、安定してつるす工夫が大切になります。
もしイメージがつきづらい場合は、「自転車、サイドバッグ、自作」などとネットで検索すると、実際に積んだ画像などが出てくるので、参考にしてみるといいと思います。
専用品は、耐久性なとに優れるので、特にこだわりがなければ、専用品を購入するのが無難です。
自転車の荷物のいろいろな積み方②
自転車への荷物の積み方はまだ他にもあります。
自転車のハンドル前にフロントバッグを取り付けるパターンです。
長期自転車旅行者の多くは、フロントバッグを使用しています。
なお、自転車の形によっては使用できない場合があるため、購入する前に自転車屋に問い合わせすることをおすすめします。
自作品の場合、耐久性・防水性・着脱のしやすさに欠けるので、基本的には専用品を使用してください。
次に、シートポストにサイドバックを取り付ける方法もあります。
しかし、この積み方は積載量が少ない上に、リアキャリアに荷物を乗せられないため、長期自転車旅行向けではありません。
どのような場合に使用するかというとロードバイクで日帰りのサイクリングをする場合です。
チューブや工具など最低限の荷物を入れるのに使用します。
最後に、ボトルケージを活用する方法です。
ボトル用のスペースには、輪行袋を入れることができます。
ただし、輪行袋を入れるのも良いですが、自転車における重量の分散を考慮すると、ボトルケージにはボトルを入れることが一番良いです。
自転車荷物の積み方の注意点①
自転車に荷物を積む際には、重心が低くなることを意識すると、減速したり停止したりした際に安定します。
しかし、段差を乗り越えたり、荒い路面を走ったりする際には、自転車が激しく揺れて、荷物が崩れることがあります。
特に、激しい振動が加わる峠の下りでは、平地で荷物が崩れないかテストした際に何の問題もなかった荷物であっても、崩れてしまうことがあるんですね。
場合によっては、荷物が崩れたことが原因で事故につながってしまうこともあります。
そのため、もしもに備えて、積み方を考え、過剰なくらいに固定しておきましょう。
また、雨が降るとバッグが濡れてしまい、重たくなることや中の荷物が濡れてしまうことがあります。
重たくなるとバランスを崩しやすいですし、せっかくの荷物が濡れてしまいます。
そのため、雨が降っているときに走行することも考えると、もし、可能であるなら完全防水のバッグを使用するなどして、防水対策をすることをおすすめします。
完全防水ではないバッグも多いので、そのときは中の荷物を袋に入れることで、濡れることから守りましょう。
実際のところ、ほとんどの旅行者は、オルトリーブのバッグを使っているか、バッグが濡れても、中の荷物が濡れないように中身だけを袋にしまうかの方法をとることで、防水対策を施しています。
自転車荷物の積み方の注意点②
荷物の積み方次第で重さが自転車の1部分に偏ったり、左右のどちらかに偏ったりすることがあります。
これは、自転車にとって良くないことの一つです。
なぜなら、重さのかかったパーツが折れやすくなったり、乗車時の安定性が悪くなったりするためです。
一般的には、前輪側と後輪側で重さを分散させます。
旅行期間中、何度も荷物の積み下ろしを行うことになるので、積み下ろしの手間を考える必要があります。
時間が限られているときに、簡単に積み下ろせないと焦りが出てしまいますので、簡単に積み下ろせるようにしましょう。
簡単に積み下ろしができるようにすることも大切ですが、荷物がホイールに触らないようにすることも重要です。
荷物がホイールに触れ、一旦巻き込んでしまうと、タイヤがロックされていまい、転倒する原因になります。
バッグ本体だけではなく、バッグのベルト類が、ホイールに巻き込まれないように注意しましょう。
また、財布や地図などの使用頻度が高いものは、ウェストバッグやフロントバッグに入れることで、すぐに取り出せるように工夫をあらかじめしておくことが大切になります。
荷物を積む道具キャリアを選ぼう
荷物の積み方を考える前提として、キャリア選びが大切です。
キャリアは、全ての自転車に装着出来るわけではなく、機種によっては装着出来ないこともあります。
そのため、装着出来るかは、自転車屋に相談してみることが1番無難です。
しかし、インターネット検索や、自転車の実際の寸法を測ってみて使用出来るか判断する人もいます。
寸法を測ったからと言っても、計算上は合うはずであっても、実際に試してみないことには装着出来るかは分からないものです。
もし、合わない場合の対処法として、やすりなどでキャリアを削ること方法があります。しかし、加工をするとバランスが取れなくなってしまうこともありますので、おすすめはしません。
また、どんなに立派なキャリアであっても、数千キロ以上の長距離を走行すると、必ず折れます。
キャリアが折れやすいかの判断は、実際に使用してみて、実績で判断するしかありません。
高級キャリアとしては、日東製品やTubus製品が有名であり、低価格キャリアとしてはMINOURA MT-800Nが有名です。
キャリアの種類が分からない用であれば、自転車屋さんに使う用途などを相談して、最適なキャリアを選びましょう。
長距離を走るには荷物のことも考えよう
今回は自転車で長距離を走る際に、荷物の積み方のコツをご紹介しました。
長距離を走るロングライドではいかに自転車の負担を無くすかが重要になってきます。
しかし、荷物も持たないといけません。
どのバッグやキャリアを使うをしっかり考えて道具を揃えると良いですね。
今回の記事を参考にしてぜひロングライドに挑戦してみてください。