皆さんはどんな自転車に乗っていますか?
大学生や主婦なら、ママチャリに乗ることが多いのではないでしょうか。
普通に乗っているママチャリを、改造することはできるのでしょうか。
また、自転車用語のギアとは何でしょう。
今回は、ママチャリの改造や、ギアについてご紹介します。
ママチャリの改造
改造というとギアを変えて多段化したり、細いタイヤにしたりと部品の交換を思い浮かべるかもしれません。
しかし、その前にちょっとした改造として、手持ちのママチャリの調節をして本来の性能を取り戻し、快適に走れるようにしましょう。
まずはタイヤの空気圧の確認です。
タイヤの空気が減っていると抵抗になります。
また、パンクの原因にもなりますので、定期的に空気圧を確認しましょう。
空気圧の目安ですが、タイヤを指でグッと押して凹まないぐらいの圧が良いでしょう。
次は、チェーンのメンテナンスです。
チェーンはメンテナンスをしないとサビてしまいます。
チェーンにオイルをつけることでペダルが軽くなります。
その他に、サドルとハンドルの位置を調節しましょう。
位置の調節だけで坂道や高速走行が楽になります。
最初にサドルの位置から調節します。
調節の目安は、サドルにまたがった時に両足の指のつけ根が地面に着くぐらいです。
次にハンドルの高さを調節します。
調節の目安は、サドルと同じぐらいの高さです。
高さを近づけると前傾姿勢が取りやすくなり、空気抵抗が軽減されて楽になります。
ママチャリを軽く調節するだけでも楽に走行ができることでしょう。
ママチャリの改造:サドル交換
自転車改造と考えると走行性能を大きく変えるギア比の変更などをやりたくなりますが、まずは乗り心地を大きく左右するサドルの交換をしましょう。
サドルを選ぶ基準ですが3つポイントがあります。
お尻が痛くならない柔らかさ、ペダルを漕ぐ時に邪魔にならない大きさ、長時間座っていても蒸れにくいことです。
おすすめは「ブルックス サドル ブラウン」、「ジャイアント 肉厚サドル」、「WTBコンフォードVスポーツサドル」です。
交換したいサドルが決まったら、次はママチャリのサドルの交換となります。
サドルは、サドル下にある2つのナットでとめられています。
取り外しの際はどちらか片方のナットを緩めれば、取り外すことができます。
また、ポストごと取り換える方法もあります。
取りつけの際は、ボルトの締めすぎに注意が必要です。
締めすぎてしまうと、千切れてしまう場合があります。
工具が必要な作業なので、用意が難しい場合はお店にお願いしましょう。
ママチャリならサドルを含めて、1,200~2,000円で交換してくれることでしょう。
サドルの品質にこだわる場合は、金額も変わってきます。
また、サドルの注意点も知っておきましょう。
サドルは、かなりの重量を支えられますが、それはきちんと座っている場合に限られます。
自転車を抱える時、サドルを持ってしまうとネジを留めているプラスチックが割れる場合があります。
自転車を抱える時は、サドル下側の金属部分を持ちましょう。
タイプ別ママチャリ改造
本格的な改造をご紹介していきます。
まずは、方向性を決める必要があります。
どこまでやるのか、どんな風にしたいのか予算も考えて検討しましょう。
ママチャリの改造には大きく分けて下の3つのタイプに分かれます。
①超スペックママチャリ型
あくまでもママチャリの見た目を残したまま、タイヤ・ホイール・ギア周りなどのコンポにロードバイクの部品を使う改造です。
カゴや、泥よけがついてたいたりと日常生活における普段使いに重点を置きつつ、速く走らせることができます。
②クロスバイク(軽量化)型
軽量化のためカゴや泥よけを取り外し、フラットバーを取りつけクロスバイクに近づける改造です。
また、更に性能もクロスバイクに近づけようとする場合は、様々なパーツを交換したりと大掛かりになります。
③ロードバイク(変化)型
ロードバイクの見た目と性能に近づける改造です。
ドロップハンドルやブルホーンバーを取りつけるので、元からついていたシフターを取りつけることができないなど①、②よりは大がかりな改造が必要になります。
このように改造をするには、知識や技術が必要となります。
また、最初からロードバイク買ったほうが安い、時間的に早いといったこともありえます。
どこまでするか、予算はいくらにするかを想定しておく必要があります。
ギアの使い方①
ママチャリを本格的に改造するのであれば、変速機をつける方もいることでしょう。
ここでは、改造したあとに使用することができるように変速ギアの使い方についてご紹介します。
ロードバイクやクロスバイクの初心者も参考にしてみてください。
まず、変速方法です。
変速時はペダルを前に回しながら変速するのが正しい使い方です。
やったことがある方もいると思いますが、信号などで止まったままの変速機の操作は故障の原因になります。
原理は、自転車の変速は動いているチェーンを隣のギアに移すことで、変速させています。
そのため、ペダルが止まっているとチェーンが移らずに、変速機が故障する原因となってしまうのです。
また、坂などでペダルを踏み込んだ時に変速すると、変速機に負担がかかり折れてしまうことがあります。
変速の時にはペダルを踏む力を軽く抜くとスムーズな変速ができます。
また、ペダルの逆回しはあまりよくないです。
特に変速直後はチェーンが外れてしまう原因になります。
次に、変速のコツです。
コツは、先を予測してあらかじめ早めに変速をすることです。
例えば、信号待ちからのスタートなど、走り始めに軽いギアが欲しいですが止まってしまうと変速できません。
こういう時は信号で止まる前に軽いギアに先に変えておくのが有効です。
また、坂に差しかかる前にあらかじめフロントを軽いギアに変えておきましょう。
フロントは、リアの変速と違って一回で大きく変動しますが、坂の途中で変速した場合、軽くなりすぎてしまいます。
フロントを変速する理由は、フロントとリアを同時に変速するのは難しいためです。
ギアの使い方②
ママチャリを改造してギアを取りつけると走行が楽になります。
しかし、使い方を知らないと見た目のみの効果になります。
だからと言って、ただ闇雲に使用しても意味がないので、改造したらしっかりとした使い方をしましょう。
ギアを使う際には、前後のギアの組み合わせに注意が必要です。
チェーンが斜めになるギアの組み合わせは、チェーン、変速機、ギアに負担がかかるので出来るだけ使わない方が良いでしょう。
チェーンが斜めになるギアとは、例えばフロントが重いギア×後ろが軽いギア、またはその逆といった場合です。
こういうギアの時、上からチェーンを見ると、フロントが内側のギアに、リアが外側のギアに斜めにかかっていることでしょう。
この状態で使用するのも大丈夫ですが、チェーンがなるべく真っ直ぐになるようにすると優しいギア比となります。
とはいえ、斜めのギアを使わなければならないこともあります。
斜めのギアを使うと、チェーンがフロントの変速機にこすれて音がするかもしれません。
こんな時はトリム操作を行います。
シマノの2速の変速機(フロントディレーラー)の場合ですが、実は4段階動きます。
シフトレバーを奥まで押すと完全に変速しますが、軽く押してやるとカチッと音がし、チェーンを微調節することでチェーンがこすれるのを軽減してくれます。
このチェーンの微調整がトリム操作です。
トリム操作ができない場合に考えられる要素は、シフトワイヤーが伸びている可能性があるか、ワイヤーが強く張り過ぎていることです。
この場合は、自転車屋さんで調整してもらってください。
ギア比について
ギア比の変更は走行に大きく影響する効果的な改造です。
ママチャリ改造でも検討することがあると思いますので、参考にしてください。
ギア比は、前側のギア(以下クランクスプロケット)の歯数を後ろ側のギア(後輪スプロケット)の歯数で割った値がギア比です。
ギア比はスプロケット比とも呼ばれます。
このギア比によってペダル1回転で後輪が何回転回するのかが決まります。
例えばギア比が1の時は、ペダル1回転で後輪は1回転します。
ギア比が2の時は、ペダル1回転で後輪は2回転します。
このギア比が小さい場合を低ギア比、高い場合を高ギア比と呼びます。
低ギア比は、クランクスプロケットの少ない歯数と後輪スプロケットの多い歯数の組合わせになります。
軽くペダルを回せますが、ペダルを回しても後輪があまり回らず速度が出ません。
登り坂や停止からのスタートなどに使います。
高ギア比はクランクスプロケットの多い歯数と後輪スプロケットの少ない歯数の組合わせになります。
ペダルは重いですが、回したペダルの回数よりも後輪がよく回るので速度が出ます。
高速走行時に使います。
また、滑りやすい氷や固まった雪の上では力を入れてペダルを踏んでも低速ギアよりもゆっくり回るので滑りにくいです。
ママチャリの改造
いかがでしたか?
改造と言っても、簡単なものから難しいものまで色々あります。
最初はサドル交換など簡単な改造から始めてみることをおすすめします。
また、ママチャリの改造にも様々なタイプがあります。
ママチャリを改造する前に、自分がどのタイプの改造を目指すのか、あらかじめ決めておくと良いでしょう。