ママチャリに、ほとんど付いているチェーンカバーは、どんな役割があるかご存知ですか?
また、なぜスポーツバイクには、チェーンカバーが付いていないのか。
そんなチェーンカバーを外すと、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
ママチャリのチェーンカバーを取りはずそう!
ママチャリにはチェーンカバーがついていて、チェーンが外から見えないようになっています。
そのチェーンカバーを外すことによって、2つのメリットが出てきます。
第一のメリットは、軽量化です。
第二のメリットは、チェーンに油を差すようなメンテナンスが容易になることです。
チェーンカバーを外すには、前段階としてリアホイールを外します。
そのためにも先にワイヤー類を外しておいてください。
他にもナットなどつながっている部分は、すべて外してしまいましょう。
それからリアホイールを緩めて、チェーンを切ってしまいます。
そして、専用工具であるコッタレスクランク抜きを使ってクランクを外していきます。
あとは、リングナットで固定されているだけです。
リングナットは、錆びによる固着があると外し難いです。
どうしても外れないリングナットであれば、仕方ないのでニッパーを使ってリングナットの回りを切断してしまいましょう。
それで完全にチェーンカバーを外せます。
ママチャリのチェーンカバーを外すメリット・デメリット
ママチャリのチェーンカバーは大切な役割があります。
チェーンについているオイルが洋服やズボンにつかないようにする汚れのための役割と、チェーンの動きに洋服やズボンが巻き込まれないようにする安全面の役割があります。
そんなチェーンカバーを外してしまうと、汚れ対策と安全面対策の2つがなくなってしまいます。
そこで、チェーンカバーを外すことによるメリットとデメリットをご紹介します。
メリットは、先程もお伝えしましたが、軽量化されることです。
また、チェーンカバーを外すことで、チェーンの注油などのメンテナンスが簡単になることが挙げれられます。
逆にデメリットはと言いますと、丸見えになるチェーンリングはそもそも見えないものなのでデザイン面が考慮されておらず格好悪くなってしまうことです。
また、中途半端に残してしまったチェーンカバーの部品でズボンやスカートや皮膚に傷が付けてしまうかもしれません。
しかし、デメリットはあるのですが、メンテナンスしやすくなるというのはかなりのメリットになります。
チェーンについている油に汚れ、たとえば細かい砂利などがついて黒くなっていくと、それがヤスリのようになってしまいます。
ヤスリを付けながらチェーンを動かしていると当然削れてしまいますから、チェーンの寿命が短くなっていきます。
それを防ぐことができるのはチェーンに注油するといったメンテナンスだけです。
つまりチェーンカバーを外してメンテナンスすることで長くママチャリを使うことができるようになりますわけです。
ママチャリのチェーンカバーは選ぶならどれ?
ママチャリにはチェーンカバーがついているものです。
そして、チェーンカバーには種類があります。
半ケース仕様では、チェーンは半分だけ覆われています。
全部覆われているタイプのチェーンカバーと比べると、チェーンが雨で錆びやすいです。チェーンの錆び対策としては注油するなどのメンテナンスが不可欠です。
電動アシスト自転車も半ケースなものが多いです。
半ケースになっているのは、仕様上仕方がありません。
しかし、その代わりに錆びに強いコーティングチェーンというものが使われています。
コーティングチェーンは、錆びに強くなるだけでなく若干強度が向上し、結果的にはチェーンの伸びを遅らせることもできます。
しかし、半ケース仕様であっても、当然のようにノーマルチェーンを使用している自転車もあります。
ノーマルチェーンの場合は、注油のメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
全ケース仕様では、チェーンの全部が覆われています。
チェーンに直接雨が当たるわけではないので錆び難いのが特徴です。
そのため、チェーンの寿命が延びるといっても過言ではありません。
駐輪場に屋根がないというのであれば、断然全ケース仕様をおすすめします。
チェーンのメンテが要らないママチャリとは!?
ママチャリのチェーンには、フルカバーチェーンケースなので、チェーンが雨に当たることがなく、錆びにくくなります。
それがチェーンではなくベルトならば、そもそも錆びることがありません。
ベルトは、注油のようなメンテナンスも不要です。
ママチャリは、シングルスピード、つまり変速なしの固定された1速だけなのでベルトだとメリットが多いです。
また、ベルトなら、チェーンが磨耗して伸びてしまうといったようなことが起こりません。
そのためチェーン引きの調整をメンテナンスする必要もないのです。
それでも人力でペダルを踏むとトルクが一定にならないため、力が加わったことによるベルトの伸びは大きくなります。
何も対策していないと歯飛びしてしまうくらいなので、普通はベルトの張力を自動調整してくれる機構が付いています。
それでも伸びてしまう感覚はあって、脚に優しいと感じる人やスポーツ走行のようなダイレクトな感覚に欠けると評価する人など様々な感想があります。
ちなみにベルトの内部には鉄よりも強度の高いアラミド繊維やガラス繊維を使っているため、人力で断裂することはまずありません。
変速に関しては、チェーンとスプロケットのような外装変速機ではなくて内装変速機になり、そのため3速が普通です。
なぜロードバイクにはチェーンカバーがついていない!?
ママチャリにはチェーンカバーがついています。
しかし、ロードバイクにはチェーンカバーはありません。
ロードバイクは、早く走るためのものなので不要なものは付けず、軽量化のためにカゴやスタンドもついていません。
また、泥除けもついていないので、水溜りに入ってしまうと背中に一直接に泥汚れがついてしまいますし、ズボンの裾がチェーンに巻き込まれてしまうということもあります。
そのため、買い物だったり荷物を運ぶことだったりするのであれば、ママチャリのほうが有利なこともあります。
それでもロードバイクは良いものです。
ロードバイクを例えるなら、四輪駆動車でいうところのF1カーのようなものです。
とにかく速く、とにかく楽に、とにかく遠くに走行できるような工夫が詰まった自転車です。
平地で時速30kmを出そうすると、ママチャリなら頑張ればできる程度ですが、ロードバイクなら簡単に出ます。
それはロードバイクが人の力を効率良く推進力に変えているからです。
そして、ロードバイク走行になれると1日に100kmから200kmという長距離を走行できます。
ロードバイクにもチェーンカバーが付けられる!?
ママチャリと違って、ロードバイクにはカゴ・スタンド・チェーンカバーはついていません。
それらは走行するための機能ではないので省かれており、チェーンカバーがついてないので、普通の服装だとチェーンがズボンの裾を巻き込んでしまうということもあります。
元からロードバイクは、競技用の自転車で、普通の服で乗ることを考えられていないのです。
しかし、ロードバイクを交通手段の1つとして利用する人が増えてきたことから、普通の服でも乗れるように、チェーンガードのついたロードバイクが登場しています。
シマノのグレードでいうと、Tourney A070、Claris、Soraといった安価で低いほうのグレードのコンポーネントを装備したロードバイクで、チェーンガードがついているものがあります。
また、チェーンガードを販売しているメーカーもあって、Dixnaの「ラインガード」ならアルミ製のチェーンガードが5種類のサイズの中から選べます。
5サイズということから多くのロードバイクに対応していると言えるでしょう。
デザインはシンプルなので、どのようなクランクでも合いやすいです。
そして、ダブルクランクやトリプルクランクに装着できるように、同じくDixnaから「アルミロング5ピン」が発売されています。
ダブルクランクやトリプルクランクの方でもチェーンカバーをつけれるのは凄いですね。
チェーンカバーはあったほうが便利
ママチャリについている、チェーンカバーの役割は大きいようですね。
ロードバイクなどの自転車には、チェーンカバーがほとんど付いていません。
しかし、チェーンの油汚れや洋服の巻き込みが気になるという方は、後から取り付けられるタイプもあるので、検討してみてはいかがでしょうか。