ロードバイクのスプロケットの寿命と交換時期の目安とは?

ロードバイクのメンテナンスのひとつとして、スプロケットの交換があります。

チェーンの寿命はよく目にしますが、スプロケットの寿命や交換時期の目安はどうなの?

そんな疑問を解決すべく、スプロケットの寿命や交換時期の目安についてご説明していきます。

ロードバイクのスプロケットの寿命と交換時期はいつ!?

ロードバイクのスプロケットの寿命は、調べても明確な情報が見つからないことがあると思います。
見つからないと寿命がいつまでなのかわからずに疑問に感じますよね。

古くなってしまったチェーンの交換をしに自転車屋さんに行くと、一緒にスプロケットも替えるように言われることがあると思います。

この場合、どうしてスプロケットの交換をすすめるでしょうか。

走行距離が多くなると伸びが出てきた古いチェーンはスプロケットを偏摩耗させるので、チェーンだけ新らしくしたらスプロケットの偏摩耗によって噛み合いに少しのズレが生じるからすすめるんですね。

この状態では、プロが調整しても変速が決まりません。
そのため、チェーンとスプロケットは同じ時に替えるのが良いのです。

また、スプロケットにもグレードがあり、段数によっても値段が変わってきます。
互換性の問題もあるため、交換に自信のない人は、自分で交換をせずに自転車屋さんに相談することをおすすめします。

安いものですと2,000円前後のものもありますが、レベルややりたいことによっても選択するものが変わってくるので、相談するときに乗り方ややりたいことを話ししてみるとより、自分に合ったパーツを選べますよ。

伸びたチェーンはスプロケットの寿命を縮める!?

チェーンが伸びたまま走っていると、チェーンのコマの間隔と歯の山との間にズレができるため、歯の磨耗が進みます。

特に、カセットスプロケットは歯数が少なく、チェーンに当たることもよくあるため、摩耗が進みやすいです。
さらに伸びたチェーンを使用し続けると摩耗が速まります。

カセットスプロケットの摩耗が進んだら、「歯飛び」になり、チェーンが滑ります。
フロントチェーンリングは、変速のときにフレームに噛み込むこともあります。

そのため、チェーンは定期的なチェックと交換が必要です。
チェーンの寿命は走り方にもよってくるため、距離での判断ができません。
距離での目安は、ミニベロなら3,500キロくらいで、ロードバイクなら4,000キロくらいでしょう。

チェーンリング辺りのチェーンを摘んで、1センチ以上浮けば伸びているということです。
また、歯の先が見えたら、そのチェーンは寿命です。

伸びたチェーンやすり減ったスプロケットは、変速が難しくなります。
ディレーラーをメンテナンスしているのに変速が変なら、チェーンの伸びを疑いましょう。

ロードバイクにも付いているカセットスプロケットとは??

スプロケットの寿命に続いて、カセットスプロケットについてご紹介します。

ロードバイクやMTBなどの後ろに変速機がある自転車は、後輪にカセットスプロケットというギアがあります。
長く使用していれば、カセットスプロケットやチェーンが摩耗するため、踏み込んだら足が空転するようになっていきます。

このようになる前に、チェーンやスプロケットを替える必要があります。

カセットスプロケットは、段数、車種、メーカーによりいろんな種類があります。
後ろの変速段数で、対応するスプロケットが違います。
リア9段変速の自転車に10段用のスプロケットを付けても使用不可能です。

ロード用スプロケットとMTB用スプロケットは、リアディレイラーの対応ローギア歯数などで互換性がないです。

そのため、リア9段変速のロードバイクにMTB用スプロケットを入れるなら、リアディレイラーもMTB用にしないといけません。

反対に、リア9段変速のMTBにロード用スプロケットを入れるなら、変速はできます。
しかし、メーカー非推奨のため、変速性能は下がってしまいます。
ちなみに、リア10段変速のロード用とMTB用スプロケットには互換性が全く保証されていません。

ロードバイクのスプロケット交換に必要な道具とは??

ロードバイクのスプロケット交換にいる道具についてご紹介していきます。

・ロックリング回し
・スプロケット回し
・モンキーレンチかサイズが合えばスパナ

の道具です。

ロックリング回しは取っ手があれば、スパナやモンキーがいりません。
スプロケット回しやロックリング回しは、めったに使用することがないため、購入するのをためらってしまうのですが、そんなに高くはないし、ロードバイクのメインテナンスが自分でできるようになるので、購入しておくのをおすすめします。

さまざまなメーカーから、スプロケットリムバーや小ギア抜きとして売られています。
最近では、10速用などもあるのですが、1/8 の厚歯用でないならば、3/32 の薄歯用で対応することが可能です。

スプロケットの脱着や交換はメンテナンスをするとき以外に、試合のコース設定によって歯数を変えないといけないことも出てきます。
それから、このような狭い所を掃除するときは、外ししてしまうほうが掃除しやすくなります。

自転車が好きなら、以上のような自転車の専用工具は思い切って買ってくださいね。
自分でメンテナンスをするようになると、ますます自転車と一緒の生活が楽しめます。

では次に、寿命を迎えたスプロケットの交換方法をご紹介しますね。

寿命を迎えたスプロケットの交換方法!外し方

ロードバイクのスプロケットが錆びていたり歯にダメージがありませんか?
スプロケットは、走っているときの変速をなめらかにする部品です。

ここでは、シマノ、SRAM製カセットスプロケットの交換について説明します。

必要な工具は、

・スプロケット押さえ
・ロックリング締め付け工具
・モンキーレンチ

が必要です。

Pedrosのバイスホイップは、楽に作業が行えるようになりますのであると便利です。

それでは、スプロケットを外していきましょう。
後輪のクイックリリースを緩めて、後輪を外しましょう。
それから、クイックリリースのナットを緩めて、クイックリリースレバーを抜いてください。

抜いたら、ばねなどをまとめておきましょう。
スプロケットを外します。

スプロケット押さえでスプロケットが回らないようにし、ロックリングを緩めます。
きつく締まっているので体重をかけて緩めましょう。
工具が滑って怪我をしないように注意が必要です。
一旦緩まれば、手でロックリングを緩めて外せます。

モンキーレンチは、逆に使うと壊れるので気をつけましょう。
次は、寿命を迎えたスプロケットの交換方法の取り付け方をご紹介していきます。

寿命を迎えたスプロケットの交換方法!取り付け方

シマノ、SRAM製スプロケットの交換の取り付け方についてご説明します。

ロックリング締め付け工具、モンキーレンチ、を用意しましょう。
スプロケットがはまっている所は、フリーハブボディと言います。

溝があるので、この溝に沿ってスプロケットをはめましょう。
残りの歯も溝に気をつけてはめてください。

新しいスプロケットを、パッケージの順番どおりに入れます。

万が一ばらばらになって順番がわからなくなったら、内側が大きいギアのスペーサーが、ギアの間が等しくなるように入れる、というように入れていきましょう。

また、スプロケットとハブの噛み合わせ部分に大きな部分があり、正しい方向のみ入ります。
ギア板が入れば、ロックリングを手で軽く締め、ロックリング回しを差込んで、モンキーレンチを使って締めます。

ロックリングの表に締め付けトルクが載っているので、工具とトルクレンチで取り付けすると、トラブルを少なくできます。
スプロケットを回して滑らかチェックしましょう。

これでロードバイクの寿命を迎えたスプロケットの交換が完了です。

自分で交換することが難しいと感じる人は、まず自転車屋さんに交換をお願いして、交換の手順を見ておくと今後、自分でできるかもしれませんよ。

スプロケットの寿命と交換方法

チェーンと同じでスプロケットも、実は消耗品です。

寿命が分かりにくい点がありますが、チェーン交換と一緒に交換してしまえば安心ですね。

スプロケット交換は意外に簡単にできます。
とりあえず最初は自転車屋さんから学び、その後スプロケット交換に挑戦してみてはいかがでしょうか。