自転車のタイヤに空気を入れる時に、『まだ足りていないのかな?』「入れすぎちゃってるかな?」とわからなくて困ることはありませんか?
空気が足りないより入りすぎてる方がいいかもと入れすぎると、空気圧が高くてパンクの原因になったり、思わぬ事故に繋がったりするようです。
自転車の空気の入れすぎを防ぐにはどうしたらいいのか、調べてみました。
自転車のタイヤの空気の入れすぎを防ぐ!空気圧の表示場所
自転車タイヤの空気圧について、まずはご説明していきます。
空気圧にはいくつかの単位があります。
空気圧を表す上で、四つの単位、psi、bar、kpa、kgfがあります。
psiは、ポンド・スクエア・インチの意味で、一平方インチに何ポンドの圧力がかかるかを表しています。
ロードバイク等の高圧を保つタイヤによく使われる単位です。
barは、バールと呼びます。
このbarは、マウンテンバイクなどの太いタイヤの自転車を中心に使用されており、自転車の空気圧で使用される表記として多く使われます。
kpaは、キロパスカルの略になります。
自転車では、pisとbarがよく使われれるため知らない方もいます。
kgfは日本でよく使われる単位で、ママチャリ等によく表記されています。
空気圧の表記は分かりましたが、では、適正な空気圧は何を見れば良いのでしょうか。
適性空気圧は、タイヤの側面に空気圧の表示があるため、タイヤを見るとすぐにわかります。
空気圧の範囲が表示されているときは、タイヤの空気圧がその範囲内でなければいけませんので、気をつけてください。
空気圧の上限が表示されているときは、タイヤの空気圧はそれを超えてはいけません。
この表示を見れば、タイヤに空気を入れすぎる心配はありません。
自転車のタイヤの空気の入れすぎを防ぐ!空気圧を決めるのは?
空気圧は自転車の車種ではなく、タイヤの製品によって違います。
間違えやすいので注意が必要です。
ロードバイクの空気圧はどのくらいか、また、ミニベロの空気圧はどのくらいか、と聞く人がいますが、空気圧は車種ではなく、タイヤで決まります。
同じ車種でも、つけているタイヤが違うと、適性空気圧の上限が1.5倍違ってしまうこともありますので注意してください。
間違えて上限を大幅に超えて空気を入れてしまうと大変ですし、空気圧が低すぎてもパンクしやすくなってしまいます。
タイヤの空気圧はきちんと確かめずにおこなうと、危険です。
必ずタイヤの側面の表示を確認してください。
適性空気圧を確認したら、空気圧計付きのエアポンプやエアゲージで、表示されている範囲内に空気圧を調節しましょう。
エアチェックアダプターを使えば、英式バルブを米式バルブに変換すると、空気圧の計測や調節ができます。
それによって、タイヤに空気を入れすぎる心配はありません。
自転車のタイヤのどこに空気を入れすぎてしまうの?確認方法
自転車のタイヤはどこに空気を入れるのでしょうか。
まず、タイヤとチューブの違いについて説明します。
自転車のタイヤは、ロードバイクを除き、自転車の足回りはホイールという車輪の上にチューブ、そしてその上にタイヤがかぶさっています。
チューブは、ドーナッツ状の浮き輪のようなもので、中に空気を閉じ込めます。
タイヤはチューブを保護しています。
パンクはタイヤに穴が空いているのではなく、チューブに穴が空き、空気が漏れている状態になります。
最初に述べましたが、タイヤには適性な空気圧があります。
適正な値であれば、パンクしづらくなり、スピードも出やすく、ペダリングが軽くなるというメリットがあります。
適正を超えて空気を入れすぎないよう気をつけてください。
また、タイヤの側面に、指定空気圧が記載されています。
目安の測定方法は、指で押さえてへこまないくらいです。
また、軟式ボールくらいの硬さで、乗ったときに、タイヤの接地面の長さがだいたい10cmです。
自転車のタイヤの空気圧の上限と下限を設けている理由
自転車を少し使わないでいると、空気が抜けていることがあります。
例えば、23-622、6.0-10.0bar、85-145psiとタイヤに記入されているとします。
何度も述べますが、この表記がタイヤの空気圧を示す情報であり、推奨空気圧がわかるようになっています。
barとpsiと記されている意味は、この範囲内で空気を入れるようにという意味です。
乗る人の体重はそれぞれなので、軽めの人は空気圧を少なめ、重い人は空気圧を高めというように、空気圧には幅があります。
タイヤによっては、最小の意味であるMINや、最大の意味であるMAXの両方記入されています。
MAXのみ記入している場合もあり、そのときには、できるだけ近い数字まで空気をいれましょう。
空気圧の上限を超えて空気を入れすぎると破裂したり、空気が少なすぎるとタイヤが潰れてパンクする恐れがありますので、入れすぎには気を付けましょう。
タイヤを購入するときにも、推奨空気圧もみるとよいでしょう。
体重が軽く方が空気圧の上限まで入れると、スピードがでなくなったりします。
反対に、体重が比較的重い方は、空気圧を少なくしていると、タイヤのパンクリスクが高くなりますので、自分の体重を考えて、少なめ、多め、どちらにするか考えるとよいでしょう。
自転車のタイヤの空気の入れすぎを防ぐ方法
タイヤの空気の入れすぎを防ぐには、ゲージ付き空気ポンプを使うのがいいです。
今は、自転車のタイヤの性能もよくなっているので、自然バーストはほとんどなく、かなり劣化して亀裂が入らない限り、チューブは出てきません。
しかし、バーストしないからといって空気を入れすぎるのはよくありません。
今のタイヤはどちらかというと、硬くすればするほど、地面に対し、密着面積が少なくなるので、速く走ることができるようになるのは確かです。
さらにタイヤを硬くすることにより、パンクするというケースは少なくなっています。
パンクする原因は、鋭利な石を踏むことで起きることが多く、パンクする可能性としては全体の数パーセントです。
街中はほとんど舗装道路なので、硬めに入れたほうが、走行しやすいです。
しかし、どこまでが硬く、適正なのかがわからないこともあるので、ゲージ付き空気ポンプを使うことをおすすめします。
ホームセンターで3,000円程度で購入できるものもあります。
ゲージ付き空気ポンプは、一家に一台あって欲しいアイテムです。
自転車のタイヤの空気圧の調整で乗り心地にも変化が?
スピードや転がりを重視したいのであれば、空気圧を高めにするのがいいです。
空気圧を高めで、適性空気圧の上限を超えないように調節すると、タイヤは硬くなり、変形率が小さくなります。
そうすることにより、スピードが上がったり、転がるようになり、加速しやすくなります。
空気圧の上限は、タイヤの製品ごとに違うので、スピードアップを目指したい人は、同じ太さで空気圧の上限が高いタイヤにするとよいでしょう。
空気圧を上げることによるデメリットは、乗り心地が悪くなってしまう可能性があることです。
また、設置面が減るので、スリップしやすくなります。
空気を入れすぎて、硬いタイヤにしてしまった場合は、段差で跳ねてしまうこともあり、反対にスピードが落ちてしまうこともあります。
そういうこともあるため、ある程度のタイヤの柔らかさも必要です。
適性空気圧の下限を下回らない範囲で調節すると、タイヤは柔らかくなります。
乗り心地を重視するなら柔らかめにするのもいいですね。
また、空気圧が同じであれば、より太いタイヤのほうが乗り心地が良いです。
自転車のタイヤの空気の入れすぎに注意しましょう!
タイヤの空気圧ってとても重要なんですね。
快適な走りを生かすも殺すも空気圧にかかっているといっても過言ではありません。
タイヤがしっかりしていないと、どれだけ良い部品を使用してもしっかり走ることができないんですね。
空気圧の高すぎや低すぎは、様々なトラブルを引き起こす原因となるので十分に注意してチェックするようにしましょう。