自転車に乗ると気付かない内にパンクしていた、なんてことがあると思います。
パンク修理に出すとお金が掛かる、なんてときは自分でパンク修理しちゃいましょう。
今回はママチャリの後輪のパンク修理についてご説明します。
自分で自転車の後輪をパンク修理しよう!
ママチャリのようなシティサイクルという自転車のパンク修理だと、後輪を外すのは一苦労です。
前輪とは違ってチェーンがついているのが難関で、後輪を取り外すだけでも大変なことです。
そのため、パンク修理は後輪を外さずに行ってみましょう。
パンク修理セットは、タイヤレバー2本、パッチ3枚、ゴムのりが必要になります。
百円均一でも買うことができるので簡単に用意できるでしょう。
修理作業は、まずタイヤレバーを使って、リムからタイヤを左側に外してチューブも左側に出すことです。
右側は、チェーンやチェーンカバーがあるので避けましょう。
そして、タイヤ全体に異物が刺さっていないか確認します。
異物からチューブの穴の位置を推定できます。
また、バルブの虫ゴムに異常がないか確認しましょう。
パンクはなく、虫ゴムの劣化から空気が漏れていることが多々あるので、要注意です。
虫ゴムの確認が面倒という方は、「スーパーバルブ」という虫ゴムを使用していないバルブに交換してしまうのも手です。
パンク修理をするためにチューブを取り外ししよう
自転車のパンク修理にタイヤレバーを使用する場合は、チューブを傷つけないように注意しましょう。
左手でタイヤを引っ張りあげて、タイヤの耳部分(ビード)とリム(ホイール)の間にタイヤレバーを差し込んでいきます。
それから、差し込んだレバーを倒すときもチューブを噛まないように注意します。
チューブが噛んでいる場合は、レパーの先端の感触がムニュムニュするので注意していれば噛んでいるのか判断できると思います。
倒したレバーは、スポーク(金属の棒)に引っ掛けて留めておきましょう。
2本目のタイヤレバーは、10cmから15cm離して差し込んでいきましょう。
そして、3本目でタイヤレバーを差し込むことでリムからタイヤを外していくのですが、タイヤレバーが2本しかない場合は、2本目のタイヤレバーを横にずらして、タイヤを外していきましょう。
20cmくらいタイヤを外していけばあとは手で外せると思います。
すべりの良い手袋をしていれば、なお早く外せることでしょう。
タイヤを外してからバルブも外してチューブを取り出すことができます。
タイヤを外す作業は前輪と後輪で変わりなく同様です。
自転車の後輪のパンクを穴埋めしよう!
自転車のパンク修理で重要なのはパンク箇所を特定することです。
チューブを引っ張りだしたあと、バルブを再装着して空気を入れていきましょう。
空気を入れて、穴から空気が出ているのを確認しようというわけです。
空気圧がないと、穴から空気が出てこないこともあるので、ある程度の空気を入れてあげます。
ここでバケツがあるなら、チューブを水につけてしまうことで、空気が出てくるのを確認しやすくなります。
後輪を外していないときでも、タイヤを回すようにフレームの内側でチューブを回すことで、チューブ全体を水につけることができるでしょう。
穴を発見したら、白色のマーカーで×印をつけることで見失うこともなくなります。
チューブに穴が開く原因には、タイヤに異物が刺さっている場合もあります。
そのため、チューブだけでなくタイヤも確認することを忘れないでください。
タイヤに異物が刺さったままだと再びチューブに穴が開くので、タイヤの異物は抜いておきましょう。
それからチューブの穴にパッチを貼っていくわけですが、×印をつけた箇所をゴムの地肌を出すために紙やすりで削ります。
そして、ゴムの削りカスを除去してゴムのりをつけていきます。
均一に薄く、そして手早く広げていきましょう。
そして、5分ほど放ってゴムのりを乾かしてから、パッチのアルミ箔を剥がしてパッチを貼ります。
十分に圧着しましょう。
そして透明なフィルムを剥がして完了です。
後輪のパンクを穴埋めしたら、チューブを装着しよう!
自転車のパンク修理のためにチューブにパッチを貼ったら、前輪でも後輪でも、次にやることはチューブをタイヤに戻す作業です。
両手の親指を使って、チューブをタイヤに収めていきます。
そのときに大切なのは、バルブからチューブをタイヤに入れることです。
チューブにねじれや偏りがないように収めていきます。
タイヤの組み立てで大切なのは、とにかくチューブがねじれず偏らないことです。
均等に入れていくことを意識するためにも、バルブを中心にして左右に入れていくのです。
そして、タイヤにチューブ全体を入れてから先にバルブ部分を組み立ててしまいます。
虫ゴム取り付けて空気を軽くいれます。
チューブが丸みを取り戻す程度の少ない空気で結構です。
そのようにわずかに空気を入れることで、チューブが本来の形を取り戻すのでねじれや偏りを防ぐことができます。
チューブのねじれを確認するには、チューブの模様がヒントになることでしょう。
最後にもう一度、チューブにねじれがないことをしっかりと確認しましょう。
パンク修理後はタイヤ装着!
自転車のパンク修理には前輪と後輪でタイヤ構造に違いはなく、作業に差はありません。
パンク箇所にパッチを貼って、タイヤにチューブを収めたら、今度はタイヤをリムにはめ込む作業です。
タイヤの耳(ビード)をリムに入れていきましょう。
この作業は、バルブの反対側から始めて最後にバルブ側をリムに入れます。
タイヤのビードは鋼鉄製のワイヤーが内蔵されています。
かなり硬く、そのおかげでタイヤの形状を維持できます。
そのため、リムにビードを入れることで反対側に余裕が生まれます。
特にチューブに空気が入っていない場合は、余裕を作りやすくなります。
バルブの反対側からビードをリムに押し込んでいきましょう。
両手でしっかりとはめ込んでいくと良いです。
反対側ビードをリムに押し込むことで生まれる余裕のおかげで全体的にほとんど力がいらないでしょう。
そして、タイヤをリムに入れるときにはチューブがタイヤとリムに挟まれていないことを確認することが大切です。
特にバルブの根元は要注意で、バルブを押し込んでチューブをタイヤの奥にちゃんと収めましょう。
自転車のパンク修理の値段は前輪・後輪で料金が違う?
自転車のパンク修理は、購入した店舗と関係ないところでも受け付けてくれます。
価格はまちまちなのですが、だいたい1,000円から2,000円の間の価格となっています。
しかし、それは普通のママチャリなどの手ごろな値段の自転車の場合です。
ロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイクなど場合は3,000円くらいかかってしまうこともあります。
ロードバイクで使用されているチューブレスタイヤの場合は、パンク修理といえど、さらに値段が跳ね上がってしまうことに注意しておきましょう。
チューブやタイヤが寿命で劣化してダメになっている場合は、チューブやタイヤを交換することになります。
ママチャリの場合のメンテナンスは、空気入れという必要最低限なので耐久限界まで乗ることが多いでしょう。
そのためのチューブ交換やタイヤ交換が必要になるのですが、タイヤを外すとなるとパンク修理よりも大変なので、自転車屋さんでの修理だとパンク修理よりも高い価格となります。
チューブ交換ならチューブ代込みでだいたい2,000円から3,000円くらいなのですが、後輪はチェーンを外す手間があるので、さらに500円ほど高くなっていることがほとんどです。
また、電動自転車やディスクブレーキなどでは、さらなる作業が必要になるため、さらに価格が高くなるでしょう。
それからタイヤ交換は、チューブ代とタイヤ代がかかるため5,000円から8,000円くらいの価格となります。
パンク修理はスポーツ自転車よりママチャリのほうが大変
今回ご紹介したママチャリのパンク修理は、実は難しい作業です。
スポーツ自転車に関しては、タイヤの取り外しがしやすくなっているため、ママチャリよりは比較的パンク修理しやすいんですね。
今回は後輪を外さずにするパンク修理でしたが、ママチャリの後輪を外すとなると大変です。
まず、チェーンカバーを外したりしなければいけないからですね。
その点では、やはりスポーツ自転車は楽です。
自分でパンク修理することが難しいと思う方は、無理をせず自転車屋さんにお願いすることをおすすめします。