ブルベにはロードバイクのヘルメットにライトの取り付け必須

ブルベというサイクリングイベントをご存じでしょうか。
聞いたことのない人もいると思います。

ブルベは、長距離を走行する競技で、夜間の走行もあります。
そのため、ヘルメットにライトが付いている必要があったりするんですね。

今回は、ブルベと夜間の走行が出来るようにヘルメットに取り付けれるライトのご説明をしていきます。

ロードバイクのヘルメットにライトを固定して走るブルベって?

ブルベとは制限時間内に決められた距離を走り、ゴールを目指すというロードバイクのイベントです。

あくまでも一定距離を走り抜くことが目的であり、決して競争ではありません。
分かりやすく言うと「大人向けのスタンプラリー」のようなものです。

要所要所にあるチェックポイントで、そこに到着したことを示すものを受け取り、ゴールに向かいます。
このチェックポイントで渡されるものはレシートであることが多いため、別名を「レシートラリー」とも言われています。

時間は決まっていますが、順位を争うものではないので、自分のペースで進めるところが誰でも楽しめるポイントでしょう。

一般的なのは200km、300km、400km、600kmのコースです。
無事完走することが出来ると、記念メダルを手に入れられます。
また、この4種類を同じ季節内に全部走れば、その証となる称号が貰えます。

フランスでは4年に1度のペースで「パリ・ブレスト・パリ」という歴史と伝統のあるブルベが開催されています。

その距離はなんと1,200kmです。
それでも参加希望者は多く、中にはわざわざこれに出場したいからブルベをしているという人もいます。

もし、薄暗くなってきたら、ヘルメットにライトを取り付けて、それを点けて走ります。

ブルベに必要なものにヘルメットとライト!

ブルベに興味を持ったのはいいけれど、何から始めれば良いのか分からないという人へのアドバイスです。
まずは必要なものを揃えましょう。

・自転車
これがなければ始まりません。
ロードバイクではなくとも、公道を走れれば種類は問いません。

・ライト
白か淡い黄色で、前方10mの障害物が確認出来るくらいの光量があるものと決められています。
夜間に走ることが多いブルベでは2つ以上のライトが必要です。

・リアライト
後ろに取り付けるライトです。
基準は「後方100mの辺りからライトで照らした時、反射した光がすぐ確認出来るもの」とされています。

・ヘルメット
何でも構いませんが、夜間走行があるならライトを付けましょう。

・反射材
目立つところに反射する素材が使われているものを身に付ける決まりです。
中には「反射ベストのみ着用可能」などというローカルルールが採用されていたりしますので、きちんと確かめておきましょう。

・保険
これはもし事故に遭った時のための予防です。

この他に何か所持しておきたいものがあれば、各自で用意しましょう。

ブルベはロードバイクでどのくらいの速度で走る?

ブルベは非常に長い距離をロードバイクで走り抜くイベントですが、無制限ではありません。

およそ15kmくらいの間隔で「クローズタイム」というものが設けられており、それに間に合わなければ失格となります。
中にはクローズタイムを迎えても、そのままゴールまで行きたいと申し出る参加者もいます。

その場合は、スタッフと相談して、許可が出れば走行可能になります(ただしすでに失格扱いとなっているので、正式にゴールしたとは認められません)。

クローズタイムに間に合わせるにはどれくらいのペースで走れば良いのでしょうか。

この時速15kmというのは、体力がそれなりにある人なら、200~300kmくらいは走れてしまうペースだったりします。

問題は400kmを超える場合ですね。
1日では走りきれませんし、休憩するタイミングも難しいところです。
寝るか寝ないかは個人の自由ですが、危ないので眠くなったら素直に何処かへ泊まって休みましょう。
寝ないで走るなら、夜道を照らすために、ヘルメットにライトを取り付ける必要があります。

注意する点はまだあります。

それは天気です。
いつも晴れてくれるとは限りません。
突然雨が降ることも有り得ます。
これをどう乗り切るのかも考えなくてはなりません。

もちろん速い人はそれだけ走行距離を伸ばせますし、そのぶん余裕も生まれます。
休む時間が増えるのも嬉しいですね。

ロードバイクヘルメットに付けるライトの種類

ブルベでは夜間に走ることもあるので、ロードバイクのライトの他に、ヘッドランプがあると役に立ちます。

種類はいくつかありますが、大体は2つに分けられます。
キューシートを見るためのものか、進行方向にある障害物を見るためのものかです。

前者は、とても小さく軽いため、手元辺りを照らせるくらいの光量しかありません。
ですが、ゴムバンドなどでヘルメットに括り付ければヘッドランプとしての効果を発揮してくれます。
よく使用されているのは「ペツル イーライト E02P2」です。

後者は、サイズが大きいので、ヘルメットに取り付けにくいかもしれません。
無理をしなくても、自転車に固定出来れば十分使えます。

今回は先程の「ペツル イーライト E02P2」を見ていきたいと思います。

特徴としてはとにかく軽いことが挙げられます。
また、動作温度がマイナス30℃から60℃までと幅広く、寒さの厳しい場所でも、逆に夏場の炎天下でも動いてくれます。

防水能力は、IP67という数値になっています。
これは細かい砂埃なども通さず、1mほどの深さの水に30分間浸しておいても壊れないことを示しています。

動力源は、リチウム電池を2個使いますが、これだけで10年は稼働します。
途中で何処かに保管しておいても機能は劣化しません。
ライトも赤と白の2色が揃っているところが良いですね。

LEDライトをロードバイクのヘルメットに取り付けよう!

ロードバイクのヘルメットにLEDをライトを取り付けるなら「ジェントス 閃 325」をおすすめします。

重さは、多少の誤差を含めても100gほどしかありません。

取り付けるには20cmほどのタイラップを2本使えば、左右の出っ張っている部分に括り付けられます(この解説は、一度縛ったら緩められないタイプのタイラップを使用した前提で進めています)。
余ったところはニッパーなどで切ってしまいましょう。

ジェントスのライトはそれなりの光量を持っているので、光の細さを調節すれば、頭を向けた方向を十分照らすことが出来ます。
オンオフも、後ろにあるオレンジ色のスイッチを押すだけなのでとても簡単です。

長距離走行を考慮して、バッテリーを取り替えることも頭に入れておきましょう。
ヘルメットの角度に合わせて固定すれば、そのまま後ろについているキャップを緩められます。
もし、重たければ昼間は外して、日が暮れてきたら付ければいいでしょう。

また、ニッパーやハサミよりも、100円ショップで買えるミニカッターの方が持ち運びはしやすいと思われます。
取り外しをする際は必要になリますので、持ち運びをしておくと良いですね。
取り外す頻度が多ければ、何度でも使えるタイプのタイラップにするのも悪くありません。

便利ですが、手元を見るぶんには眩しすぎるかもしれません。
そこは臨機応変に別のライトを使いましょう。

ヘルメットに取り付ける専用ライト

ロードバイクのヘルメットに取り付けるライトには、専用のものも存在します。
例えば「ジェントス」なら次のような種類がよく知られています。

・ヘッドウォーズ
前はライト、後ろはバッテリーケースになっています。
被った時の感覚や重さのバランスは安定しており、ケース側には赤いLEDライトが付いているのでリアライトの役割も果たしてくれます。

・デルタピーク
ゴムバンドを最も短い位置にしたら、ヘルメットの上から内側に入れ、左右の穴から通します。
すると上に括り付けられます。
補助や予備として、白や赤、青のLEDライトがあります。
左右のスイッチのうち、右でメイン、左でサブのライトを切り替えられます。

光量や角度の調節は細かく出来ますが、ライトそのものにむらがあるので、たまに暗いままのところが出来るかもしれません。
とはいえ、使っていて支障を来すほどではないので安心して下さい。

手元を照らしたければ左のスイッチを3回押しましょう(消す時は1回です)。
サブライトは全部で4つあり、このうち真ん中の2つが白色をしています。
この2つだけでも、手元はもちろん、近距離なら前方も余裕で見渡せます。

ほとんどの場合はゴールするまでヘルメットに取り付けたままにしておくかと思われますが、邪魔だと感じたら昼間のうちなら取っても構いません。

ヘルメットにライトを付けた方が安全

ブルベの距離によっては、ヘルメットのライトが必要になります。

ブルベに限らず、ツーリングをする方もヘルメットにライトを付けると夜道の走行がしやすくなります。

また、自分だけではなく、相手側からも確認がしやすくなるので、夜間の走行をする方は是非ヘルメットにライトを付けて安全に走行してください。