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シマノのBBの中でデュラエースグレードが持つ特別性とは?

2019.1.16

シマノのロードバイク用コンポ「デュラエース」は多くのプロが使用しますし、価格も飛び抜けていますので、アマチュアライダーには憧れの存在でもあります。

コンポセットとなると20万円を超えますので、一式の導入となると中々ハードルは高いです。

そこで、パーツごとの換装が考えられるわけですが、特にBB(ボトムブラケット)などはそれほどの金額でもないので現実味があります。

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シマノにおける「デュラエース」の特別性

デュラエースはシマノでも特別な存在であり、コンポやホイールはもとより、以前はグリスにまでその名前が使われていたほどです。

特にその中でもコンポは図抜けた存在であり、プロの要望に応えるためにコスト度外視で常に最先端で最高級なもの作りをしています。

同じパッケージで作られているセカンドグレードのアルテグラとは、性能にそこまでの差はないと言われていますが、使用している素材や精巧に作り込まれている技術はやはり一線を画します。

そのため、冒頭でも触れましたが、セット一式では20万円を軽く超えますし、ロードバイクの完成車においては、60~100万円以上の価格帯の機種にならないと付属してきません。

販売は単体でも行っているので、互換性さえ保証されればピンポイントでの導入も可能ですが、デュアルコントロールレバーが約54,000円(税抜き)、クランクセット59,000円、キャリパーブレーキ38,000円とさすがの金額が並びます。

その中において、BB(ボトムブラケット)は、4,000円~4,500円ですから割と躊躇なく導入できますし、コンポの中でも型番が振り分けられているのはデュラエースのみです。

シマノのBBとクランクの仕様

今回はBBをシマノ・デュラエースグレードに換装することをテーマにお話ししますので、まずはBBについてご説明します。

BBはボトムブラケットの略であり、フレームとクランクを繋ぐパーツです。

デュラエースを始めとするシマノのロードバイク用クランクは、フレームの下端部に切ってあるBBシェルという穴にBBをねじ込み(圧入)、そこに右クランクに付属しているシャフト(回転軸)を挿入して、左クランクで固定するという方式です。

これを「2ピースクランク」といいますが、今はシマノ以外でもこの方式が多くなっています。

しかし、以前はBBの方に回転軸が付属しており、その両側に左右のクランクを嵌合する取り付け方式でした。(3ピースクランク)

今でも下位グレードのコンポには採用されていますが、上記のようにシマノのロードバイク用の正規グレードコンポは全て2ピースクランクです。

メリットはBBの中とシャフトが空洞にできることで、足回りの強度と剛性が上がります。

また、ベアリングが外に出ることで左右の距離が離れるので、作用点が離れると剛性が高くなるというベアリングの原理からも、効果は大きいものになります。

デュラエースのBBの回転力は?

前項でお伝えしたようにシマノのBBは回転軸を受ける「軸受け」になっており、クランクの回転力に関係します。

回転する物については抵抗が掛かりますので、BBはクランクの回転抵抗を極力減らしてスムーズに回転させるという役割になります。

シマノにはロードバイク用コンポのBBが3グレードあり、その中で回転性能が最も良いのが、デュラエースグレードとされています。

ベアリングを小さくして抵抗を減らし、回転力が上がるように設計されています。

しかし、それが果たして普段の走行で体感できるのかと言えば、これはかなり微妙です。

インプレ情報ではデュラエースグレードに交換してもほとんど違いを感じ取れなかったという意見の方が多いくらいで、これは筆者も経験があります。

自転車に掛かる抵抗の中で一番大きいのは空気抵抗であり、それに比べれば回転抵抗はかなり小さな要素です。

しかも、価格だけの問題ではないですが、最も低いグレードで約1,700円ですから、デュラエースと2,000円くらいしか変わりません。

ですから、その範囲内で回転力に差をつけようとしてもさほどの差は生まれず、大幅な性能アップを望むのは厳しいということかもしれません。

シマノのBBは耐久性重視!

前項ではデュラエースグレードのBBにしても大きな効果が得られるか微妙とお話ししましたが、それでも交換する意義はあるかと思います。

シマノはBBに対して、回転力というよりも耐久性を重視していると言われています。

BBはベアリングをカバーする為に、上からシールでフタをするような格好になっていますが、シマノは水やホコリが入り込まないようにこのシールを強固にしています。

これによって長い期間安定した回転性能を、メンテナンスなしで保ち続けられるのが、シマノのBBの売りです。

しかし、シール強固にするとベアリングが回転しにくくなるので、BBの回転性は落ちます。

いわゆる、耐久性と回転性はBBにとっては相反する要素であり、どちらを優先させるかはメーカーの考え方一つというところです。

そして、デュラエースグレードのBBは、ベアリングもシール部も他のグレードに比べれば精巧な作りになっていますので、さらに耐久性に優れています。

ですから、数千円の差であれば、長期的なコスパも考えてデュラエースを選ぶ手もあるかと思います。

シマノ・デュラエースのBBを換装する際の注意点

それではここからは、BBをシマノ・デュラエースグレードに交換するとして、その注意点をお伝えします。

BBにはフレームへの取り付け方法が2つあり、BBシェルにネジ山が切ってあれば「スレッド式」で、BB側もネジ切りがしてあるスレッドタイプを使用します。

一方、BBシェルにネジ切りがしていない場合は直接圧入する「プレスフィット式」となり、ネジ切りのないBBを使用します。

デュラエースグレードには両タイプとも用意されており、シマノの2ピースクランクであればどちらでも適合します。

実際にはクランクを外さなければ分かりませんので、確認をしてから購入してください。

また、フレームによってBBシェルの幅が違いますので、スレッド式はBBもそれに合わせなくてはなりません。

交換する際に古いBBを見れば記載もありますが、日本のJIS規格やイギリスなどのBSA規格などは68mm、イタリアのITAは70㎜になります。

これもシマノには両方とも用意してありますので、ご自分のロードバイクの規格に合わせてください。

そして、実際の交換作業ですが、クランクやBBには新旧取り混ぜて様々な規格があるので、仕様によっては専用の工具が必要な場合もあります。

1本1,000円、2,000円とする工具もあり、それ1回しか使わないと考えれば、ショップで交換してもらうのも1つの手です。

工具代とほぼ変わらない程度の工賃ですし、少し割高になったとしても安心料込みと考えれば安いものでしょう。

デュラエースのBBでプラシーボ効果を狙う

突然ですが、マグロの寿司で、一貫100円と一貫1,000円の物が目の前にあるとします。

値段を伏せた状態で食べ比べてみた場合、味に大差がなかったとしましょう。

では、あらかじめ値段を聞かされた状態で食べてみたらどうかというと、一貫1,000円の方がおいしく感じてしまうのではないでしょうか?

あくまでも一つの例なので一概には言えませんが、これは高いお寿司=おいしいという先入観が生み出す「プラシーボ効果」という心理現象です。

これを考えると、BBだけでもデュラエースにするというのも、プラシーボ効果を引きだすことになるかと思います。

回転性能の差が感じられないと多くの人が認めていたとしても、これはシマノの最高グレードのBBなんだと思うことで、走りの質が変わるということもあり得ます。

4万円も5万円もするものにプラシーボ効果だけを期待するのはリスクが高すぎますが、BBの価格であれば十分に効果的と言えます。

耐久性重視であることを覚えておく

今回は、シマノのデュラエースグレードのBBについてお話ししました。

防水、防塵性を重視し、耐久性に優れている反面、少し回転性能が落ちる部分はあります。

しかし、長期的な視野で見ればメンテナンスが不要なことも含めコスパは高いので、換装する意義は大きいかと思います。

 - SHIMANO, SHIMANO DURA-ACE, メーカー, ロードバイク