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自転車のブレーキと握力の関係!握力の低下を軽減する方法

2018.7.26

自転車のブレーキを長時間使用し続けていると、腕の疲労による握力の低下が起こってしまいます。

握力の低下により、ブレーキの操作に支障をきたすと、安全に走ることもできません。

そこで、疲労による握力の低下が起こらないようにする方法を、ブレーキのかけ方などの「ソフト面」と、ブレーキのパーツ変更などの「ハード面」の両方からお話しします。

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握力が強いほど「良く効くブレーキ」になる?

自転車のブレーキは当然、人間の握力によって操作されます。

つまり、握力の強さがブレーキの制動力で、専門用語で言い換えると「ストッピングパワー」を左右します。

しかし、自転車のブレーキに握力、つまり「ストッピングパワー」は、強ければ強いほど良いのでしょうか。

その答えは、はっきりと「NO」と言えます。

ここで、自転車でのブレーキの効き方について少し考えてみます。

自転車の車輪ですが、自転車が完全に停止した時には、車輪の回転は止まっています。

ここで重要な点は、車輪の回転を止めたから自転車が止まったわけではないことです。

なぜなら、走行中に自転車の車輪の回転をいきなり完全に止めたとしても、慣性により自転車はスリップしながら進んで行きます。

自転車のタイヤがスリップ状態に陥ってしまうと、後はタイヤと地面の摩擦力のみで止まることを待つしかありません。

つまり、自転車のブレーキにおいては、車輪を完全に止める力よりも車輪の回転速度を落とすことが重要であるわけです。

自転車のブレーキのかけ方を工夫しよう

自転車で長時間走っていると、腕の疲労により握力が弱まってしまい、ブレーキの操作に支障をきたしてしまい、安全に走ることが難しくなります。

では、その握力の低下はなぜ引き起こされるのでしょうか。

原因は、ブレーキキャリパーやブレーキワイヤーなどのハード面や、ブレーキのかけ方などのソフト面、両方にあります。

この章では、ソフト面の対策、つまり疲労が少ないブレーキのかけ方についてお話しします。

まずは、赤信号等で完全にストップする時を考えます。

減速するために停止位置のかなり手前からブレーキをかけていると、ブレーキを握る時間が長いために、長時間の走行では疲労のもとになります。

ブレーキをかける時間を短縮するために、停止する予定のポイントのずっと手前から、脚を止めて惰性で進むようにしましょう。

そして、停止位置になったら両方のブレーキレバーを、同時に少し強めに引き自転車を止めます。

また、街中での走行時には、目の前の信号だけではなく次の信号の変わるタイミングを意識し、スピードをコントロールして走りましょう。

自転車のブレーキワイヤー組み付けを工夫!握力の低下を防ぐ

続いてこの章から、疲労による握力の低下を解決するために、自転車のハード面から可能な対策をお話しします。

それは次の3つ「ブレーキワイヤー組み付け時の工夫」「ブレーキワイヤーの長さと取り回しの見直し」「ブレーキシューの交換」です。

最初に「ブレーキワイヤー組み付け時の工夫」からお話しします。

ブレーキワイヤーをブレーキのアウターケーブルに通す前に、ブレーキワイヤーに薄くグリスを塗布しましょう。

また、アウターケーブル内には、スプレータイプの潤滑油を吹いておきましょう。

この2つをするだけで、ブレーキレバーの引きが劇的に軽くなります。

ただし、ブレーキワイヤーにグリスを塗布する際には、必ず薄く満遍なく塗布するようにしてください。

なぜなら、無駄にグリスが付いている場合は、それがかえって抵抗になってしまうからです。

そして、ブレーキワイヤーをブレーキに固定する際には、ブレーキシューとリム面に適度な間隔ができるようにして固定しましょう。

ブレーキシューとリム面の間隔が狭いと、ブレーキレバーの動作量が少なくなる分、指先だけでブレーキレバーを操作しなければならず、「扱いにくく非常に疲れるブレーキ」になってしまいます。

その適度な間隔の目安は、ブレーキシューとリム面で、大体2mmの間隔があることと、ブレーキレバーを止まるまで引いた時にハンドルとブレーキレバーの間隔が2cmあることです。

これらの対策は、低予算で可能であると同時に効果も大きいため、ぜひともおすすめします。

自転車のワイヤーは買ったままの状態?ワイヤーの見直し

ブレーキワイヤー組み付けの他に、ブレーキの疲労削減効果を得やすいのが、「ブレーキワイヤーの長さと取り回しの見直し」です。

これは特に、ロードバイクなどのスポーツタイプの自転車において有効です。

ここでは、ロードバイクを例に話を進めます。

ロードバイクを完成車の状態、つまり組み立て済みの状態で購入したとします。

その際、ロードバイクのブレーキやシフトのワイヤー類は余裕を持った長さで組み付けられています。

それは、購入後のポジションの変更にも対応できるようにするためです。

そのため、乗り慣れてポジションがある程度定まって来た頃に、ワイヤーの長さが最適になるようにカットしましょう。

また、ブレーキワイヤーの長さを調整する際には、なるべくブレーキワイヤーのカーブかきつくならないよう、取り回しに注意しましょう。

この時に、「変速バナナ」と呼ばれる小物パーツを導入することにより、ブレーキワイヤーの取り回しがスムーズになります。

このパーツの見た目は、アルミ製のカーブした短いパイプといった様子です。

このパーツを、フレームや変速機やブレーキのアウターケーブル受けに装着することにより、ワイヤーをスムーズに導けるようになります。

さらに、このパーツをブレーキワイヤーに使用することにより、より少ない握力でブレーキレバーを引くことが可能になります。

自転車のブレーキシューを交換して握力低下を防止!

疲労による握力低下の対策として最後に挙げられるのが「ブレーキシューの交換」です。

ブレーキシューには2つのタイプがあります。

ブレーキシュー自体が全てゴム製で、1つの部分から構成されるものと、ブレーキシューのゴム部分とそれを取り付けるアルミの「フネ」という2つの部分から構成されるものです。

前者よりも後者のブレーキシューは種類が豊富で、性能の良い物も多いため、こちらのタイプへ交換することで、ブレーキの制動距離を短くできます。

少しお話が脇道に逸れますが、フネを使用するブレーキシューを使うメリットとして、フネの部分をブレーキに取り付けたままブレーキシューのみを交換できるため、トーインの設定をやり直す必要がなくなります。

その他に、ブレーキシューの交換には、経年劣化したブレーキシューをリフレッシュし、制動力をベストの状態に保つといった面もあります。

ブレーキシューに使用されている素材の関係上、摩耗が進行していなくても長期間の使用により劣化していきます。

劣化したブレーキシューは制動力が低下するため、腕の疲労による握力低下に繋がります。

もし、今使用している自転車のブレーキシューがひび割れている場合は、劣化が進んでいる証拠です。

新品のブレーキシューに交換しましょう。

以上のソフト面とハード面の対策により、疲労による握力の低下は、対策前と比較してはるかに軽減されます。

デンジャーな峠の下りを安全に乗り切るための方法

最後の章では、どのような対策を施しても疲労による握力の低下は避けられない、峠の下りなどの長い下りを、なるべく安全に下る方法についてお話しします。

非常に簡単な対策方法ですが、峠の長い下り坂はいっきに下らずに、握力が低下する前に小休憩するようにしましょう。

ブレーキレバーを握り続けた状態で坂道を下り続けると、握力がどんどん弱まるだけでなく、リムが過熱されるために、機材にも悪影響が出て来る可能性があります。

単純ですが、疲れる前に休むことは安全のために非常に重要です。

また、ロードバイクの場合には、下ハンドルを持った状態でブレーキをかけましょう。

なぜならば、ブラケットを持った状態でブレーキレバーを引くと、ブレーキレバーの支点が近いために、ブレーキをかけるために余分な力が必要になるからです。

また、下ハンドルでのブレーキングは、ブレーキレバーを指全体で抱え込むように操作ができるため、ブレーキのコントロールがしやすくなります。

今度は、ブレーキのかけ方についてですが、ブレーキはずっとかけ続けるのではなく、短時間で細かく、少し強めにかけるようにしましょう。

特に、カーブ手前では車体が真っ直ぐな状態で、十分に減速するようにしましょう。

もし、車体が傾いた状態でブレーキをかけると、転倒する可能性が非常に高まります。

その他に、握力を低下させる要因として「寒さ」が挙げられます。

寒い季節の下りでは、フルフィンガーグローブを使用しましょう。

以上が峠の危険な下りを乗り切る方法ですが、上記の対策の中で、やはり一番効果が高いのは「小休憩」です。

自転車での峠の下りは様々な場面の中でも、非常に危険を伴う場面であることを覚えておきましょう。

また、握力の低下以外にも、何か違和感があった場合は無理せずに停止して、安全を確かめてください。

ブレーキを軽くスムーズにする工夫をしよう

ブレーキのかけ方や、ブレーキワイヤー関係の見直しなどにより、ブレーキによる疲労はかなり軽減します。

また、自転車に乗り続ける間に自然に握力も付き、ブレーキも的確に使用できるようになります。

今回挙げた対策を早めに講じておくことで、ブレーキの技量が身に付くまでの間に、危険な目に合わずに済むようになりますよ。

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