ピカールの使い方は簡単!ロードバイクの錆取りにも効果的

ピカールは金属磨きをするときに便利で、たくさんのご家庭に常備されていると思います。

ロードバイクの車体やホイールも、金属製であれば使用することができます。

その効果については、ご存知の方も多いと思いますが、これから購入する予定の方のために、使い方や注意点を簡単にご説明します。

また、ピカールと合わせて使うのにおすすめな布地のタイプなどについても書いていきますので、参考にしてください。

ロードバイクのクリーニングにも!ピカールの使い方

日本磨料工業株式会社が販売する金属磨き剤、ピカールですが、ホームセンター等で安く手に入れることができます。

その名の通り、布などに付けて金属(鉄、銅、アルミ、真ちゅう、ステンレス、すず他)を拭くとピッカピカになります。

また、ロードバイク等自転車の錆取りにも効果があります。
液体タイプのやすりとして考えれば良いでしょう。

使い方も、下記の通り簡単です。

・蓋を閉めたまま上下に振る
・布などに含ませて、汚れが目立つ箇所を磨く
・乾いた布でよく拭き取る

ただし、金属でもピカールが使用できないものもあります。

例えば塗装されていて色落ちの危険性があるもの、コーティングされているもの、表面処理に特殊性があるもの、金銀メッキ等です。

ピカールはやすりの効果があるので、こうした表面処理を落としてしまうのです。

ただ、逆に考えれば、塗装を落としたい時にも便利だということですね。

ロードバイクにはピカール液?ピカールの3つのタイプ

使い方が簡単で効果が高いピカール、もう少し詳しくご紹介していきます。

日本磨料工業株式会社の商品「ピカール」には3つのタイプがあります。

それはピカール液、ピカールネリ、ピカールケアーです。

これらは成分は同じですが、粘度が違います。

ピカールネリはその名の通り練り状になっていて、研磨剤の粒子が粗いため頑固な汚れを落とすのに便利です。
また、ピカールケアはもう少し柔らかいクリーム状の商品で、チューブに入っているため液だれすることも無く、使いやすい商品です。

ロードバイクの汚れ落としに使う場合は、液状でも十分効果的ですし、一番安くコスパも良いので、ピカール液を使用される方が多いです。

ちなみに、ピカール液には、「12000」「13000」というふうに商品コードが付いていて、古いものと新しいものが違うことに戸惑う方もいますが、中身は同じです。

ただ、樹脂製キャップ、内面コート、デザイン変更など、入れ物の変更はあるようです。

ピカールの消費期限・ピカールキレーの使い方

さらに、ピカールについて見ていきましょう。

〇消費期限について

メーカーによれば、未開封の状態であれば3年、開封後であれば一年以内に使い切るほうが良いということです。

ただ、現実的には、開封して一年以内には使い切れないと思いますので、なるべく長持ちするよう、高温の場所や直射日光が当たる場所を避け、密封した状態で保管しましょう。

保管状態が良くなく固まってしまった場合は、灯油と水を少し混ぜ、よく振ることでまた使えるようになる場合があります。

〇ピカールキレー、ピカールクロスって?

ピカールキレーは、真ちゅう、砲金、銅のサビ落としに役立つ商品で、仏具など小さい金属製品のつや出しに効果的です。

ロードバイク等、自転車に使うことはない商品ですが、参考までに簡単に使い方をご説明します。

・ピカールキレーを容器に適量分け、水で約30倍に薄め、きれいにしたいものを希釈液に30秒漬けます。
・希釈液から出した後は、すぐに水洗いし、乾いた布で拭きましょう。

また、ピカールクロスですが、名前はピカールと付いていますが乾いたクロスで、ピカールを含ませてあるものではありません。

なので、ピカールと同じような錆取り効果は期待しないほうが良いでしょう。

ロードバイクの汚れ落としに!適した布と使い方

ピカールの使い方については、布等に含ませて使用する方法をご説明しましたね。
では、ロードバイクの汚れ落としをするとき、生地はどんなものが良いのでしょうか。

汚れ落としに一番おすすめなのは、木綿です。

業務用のウエスが売られていますが、古いTシャツやシーツを小さく切ったものでも代用可能です。

汚れが頑固な場合は、着古した作業着やぞうきんのような厚くて固めの生地で拭くと、わりと落ちやすいです。
それでも落ちない場合に、金属ブラシを使用する方もいるようです。

その場合は、汚れがある程度落ちたな、と感じたら柔らかい生地に変えて拭きましょう。

このとき、ついつい力を込めて磨きたくなりますが、汚れの様子を見ながら、削りすぎないよう注意してください。

また、使い方の説明でも書きましたが、始めにしっかりと容器を振らないと研磨剤が沈んだままですので気を付けましょう。

ただし、劣化の度合いが激しい場合は、いくら拭いてもきれいになりません。
腐食が進んでいる金属を復元する効果は無いのです。

ピカール以外にもある!ロードバイクの錆取り方法

自転車、とくにロードバイク等のスポーツ自転車は、磨き上げてきれいな状態で乗りたいものですよね。

アルミロードバイクや、ホイールの軽い錆にも、ピカールは有効なのですが、錆取りにはいろいろな方法がありますので、比べてみましょう。

〇ピカールで錆取り

使い方は上記の通りです。
簡単で、慣れればマメに使いたくなるかもしれません。

〇木工用ボンドで錆取り

ボンドを付け、乾いたらぺリぺりっと剥がすだけで、こちらも簡単な方法です。
剥がしやすいように多めに厚く塗り、少し柔らかい状態の時に剥がすのがポイントですね。

ゴシゴシとこする必要は無いので楽ですが、乾く経過を見てベストタイミングの時に剥がすのが少し難しいかもしれません。

〇灯油で錆取り

まず、ビニール手袋等で、灯油が直接手に触れないようにして、古い布やぞうきんを灯油に付け、錆ている部分に巻き付けます。

そして、5分程度時間を置いて、その後同じ布でこすり、錆を落とす方法です。
ご家庭に灯油があるという方は、わざわざピカールを買わなくても錆落としができますね。

ピカールの代わりになるアイテム!100均って本当に便利

また、ロードバイクに使える錆取りグッズは、100均にも売られています。
100均には、自転車グッズが豊富なので、一度自転車コーナーを見てください。

筆者は100均で売られている、クリーム状の錆取りを試しました。

使い方はピカールと同じで、布に付けて拭くだけですが、軍手にクリームを付けると細かい部分も作業しやすくおすすめです。

100均なので容量はあまりありませんが、落としたい錆が少ない場合などは、手軽に買うことができて良いでしょう。

頑固な錆には、クリームを厚めに塗り少し放置して置くと効果的です。

また、100均には「錆取り消しゴム粗目・細目セット」という商品もあり、先ほどのクリームタイプのものでは落ちないような錆に効果があります。

注意点としては、自転車に必要以上の傷が付かないよう、こすりすぎないようにすることです。

その他にも、100均には自転車の錆を予防する商品も売っていますので、手軽に試すことができます。

自転車の錆、汚れ落としにも便利なピカール

ピカールには液状とクリーム状、付け置きタイプ等、さまざまな種類があります。

液状のものがコスパが良く、おすすめですよ。

また、自転車の錆をきれいに落とす方法をいくつかご紹介しましたので、試してみてください。

できれば錆ないようにカバーを掛けたり、潤滑油スプレーをしたり、気を配れると良いですね。