デローザの原点。鉄フレームのネオプリマートを徹底インプレ

イタリアの名門「デローザ」伝統のクロモリフレームバイク、それが「ネオプリマート」です。

美しいスタイル、柔らかく繊細な乗り味は、クロモリフレームならではのものでしょう。

今回は、デローザネオプリマートの魅力や、カーボンフレームバイクとの比較、また、ちょっと場違いなイメージのレースでの使用、街乗りまで、各種のインプレなどから探っていきます。

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デローザの原点を継承するバイク、ネオプリマート

イタリアの名門ロードバイクメーカー、『ウーゴ・デ・ローザ・エ・フィーリ』通称デローザ。

ハートのマークと、イタリアならではのスタイリッシュなデザインで、日本でも人気です。

もちろん現在は、カーボンやアルミフレームのバイクを数多くリリースしていますが、そのデローザの原点とも言えるのが、スチールフレームのバイクです。

デローザの創業者「ウーゴ・デ・ローザ」は、12歳から自転車のフレーム作りに携わり、数多くの名作を手掛けてきた名フレームビルダーです。

そして、そのデローザの匠の技を、現在に継承したモデルが、ネオプリマートです。

今回ご紹介するのは、単にクラシックな美しさを持っているだけではなく、専門メディアのインプレでも走行性能に高い評価を得ている、デローザネオプリマートです。

デローザネオプリマートはこんなバイク

デローザネオプリマートは、基本的にはフレーム販売となっており、各販売店でパーツを組んで完成車として販売しています。

フレームの価格は、税抜きで27万5千円となっています(2017年7月現在)。

特徴は、なんと言ってもその美しさ、各インプレでも、まず、そこに触れた記事が多いです。

30mmという細身のパイプで構成され、繊細な仕上げのラグ、そして、なにより伸びやかなホリゾンタルフレームが大きな魅力です。

また、魅力的なカラーリングも揃っていることも、他の人とは違う個性を主張したい方にはぴったりでしょう。

最新のカーボンや、アルミフレームのレーシーなスタイルも、もちろん魅力的ですが、この繊細なフレームワークは流行を超えた魅力を持っています。

コンポーネントはお好みで、となります。

良くある組み合わせは、シマノではなくカンパニョーロ、もちろんホイールもカンパニョーロを組み合わせる方が多いです。

各パーツのグレードにもよりますが、完成車は30万円台後半~40万円台後半といったところです。

デローザのネオプリマート、インプレでの評価は?

デローザのネオプリマート、実際に乗ってみるとどうなのでしょうか。
インプレで絶賛されているのが、やはり乗り心地です。

クロモリにしては「硬め」と言う意見もありましたが、アルミフレームのピーキーな乗り心地に比べると、路面からの突き上げをうまくフレームが吸収してくれます。

そのため、細かな振動も伝わってこないので、市街地でも快適に走行できるようです。
一部「上りがあまり得意ではない」と言う意見もありました。

ただこれは、何と比較するかで変わってきます。
カーボンに比べると、どうしても重量は不利なので、踏み込んだ瞬間に重さを感じることもあります。

とはいえ、力が逃げるような印象はなく、パワーロスなしで、しっかりペダルを踏みこんだ力が車輪に伝達されます。

もちろん、加速性能ではカーボンに敵わないと言う声もありますが、いったん巡航速度に達すると、楽にそれを維持できることが快適さにつながっているようです。

得意種目はなんと言っても「100km以上のロングライド」、長い距離を走った後でも、しっかり脚が残っているなどの疲労度の少なさ、快適さを絶賛する声が多数です。

100kmを速く走るのであれば、他に優れたバイクは多いでしょうが、100kmを快適に走破できるバイクということでは、デローザネオプリマートに勝てるバイクは少ないでしょう。

カーボンバイクと比較インプレ

デローザネオプリマートの完成車を購入できる価格帯であれば、カーボンフレームでもミドルクラスのものが対象になり、各社とも魅力的なラインナップを取り揃えています。

そちらに心が動いてしまう方も多いのではないでしょうか。
カーボンフレームの魅力は、なんといっても「軽量」「高剛性」というところです。

金属と違って、カーボンフレームの場合は、特性の異なるカーボンシートを1つのフレームで使い分けることができるため、形状の自由度が高いこともメリットです。

コンポーネンツもシマノでは、アルテグラクラスとなり、レースでの戦闘力も十分です。

専門誌のインプレでも、このクラスのバイクはいずれも高評価、どれを選んでも性能面でガッカリすることはないはずです。

そこで、1番問題になってくるのが、自分の用途に合っているかどうかという点です。
カーボンフレームには、レース指向のモデルもあります。

そのため、カーボンフレームでも、レース向けのモデルではなく、自分の用途に合ったモデルを選ぶように注意しなければなりません。

デローザネオプリマートのような「ロングツーリング向けのモデルが欲しい」のに、「レース向けバイク」を選んでしまうと、もちろん自分の用途には合っているとは言えません。

「こんなはずではなかった」と、後悔することになってしまうので、専門店でしっかりアドバイスを聞くようにしましょう。

デローザネオプリマートでレースに出ても笑われない?

これまで見てきたように、デローザネオプリマートは、ロングライド向けの性格ですが、やはりロードバイクを購入したら、ちょっとしたサンデーレースにもチャレンジしたくなるものです。

ですが、レースと言えばカーボンフレームなので、「クロモリフレームで出場したら浮いてしまう」と、心配するクロモリ車オーナーもちらほら見かけます。

もちろん、JCRS(日本サイクルレーシング協会)のロードレースのような、本気のレースで入賞を狙うなら、カーボンフレームが絶対条件となるでしょう。

しかし、通常のサンデーレース・ヒルクライム・耐久レース・ブルベであれば、クロモリで出場する方もそれなりに存在するので心配無用です。

むしろ、ブルベであれば、各専門誌のインプレでも絶賛されている「デローザネオプリマート」の長距離走行の快適性が生きてくるのではないでしょうか。

楽に長距離をこなせれば、それだけブルベを楽しんで完走することができるはずです。
また、いかに高性能な自転車と言ってもエンジンは人間なのです。

トレーニング次第では、カーボンフレームとクロモリフレームの差はそれほど大きくない、と言う意見もあります。

クラシックな美しいデローザネオプリマートで、カーボンフレームのバイクをスッと追い抜いていく姿、想像するとワクワクしてきませんか?

街乗りでインプレ!

短い時間ですが、デローザネオプリマートに試乗する機会がありました。
東京都内の街乗りが中心で、プロのライダーではないので、深いインプレはできません。

しかし、やはりその柔らかい乗り味、それでいてしっかりとした剛性感は素晴らしく、このままずっと走っていたいと感じさせるものでした。

クロモリということで「重い」という先入観があったのですが、漕ぎだしの瞬間からも重さはまったく感じさせません。

都内は坂道が多く、しかも、短く急な坂もあるのですが、軽いダンシングで難なくこなします。

本格的なヒルクライムにもちこめば、「また話は別かもしれない」と、試乗前は思っていたのですが、実際に乗ってみた後では、意外にヒルクライムもこなしてしまうのではないかと思いました。

精密な部品がきれいに連携して、スムーズに無駄なく力を車輪に伝えていき、路面からの嫌な反発は、フレームが全て逃がしてくれるので、乗っていてもストレスをまるで感じさせません。

アルミのツンとした感じや、カーボンのガッシリした乗り味とも違う、「クロモリフレームならではの気持ち良さ」は、快感の一言でした。

なによりも、都会的な丸の内のオフィス街や、緑の多い表参道、皇居、どこに停めても絵になってしまうのは、この美しいフレームワークならではでしょう。

イタリアの伝統美が息づくバイク、デローザネオプリマート

いかがでしたでしょうか。

最新型のカーボンフレームのバイクは、確かにレーシーで速いです。

しかし、そういったバイクは年式を重ねるごとに、古びて見えるのが早いのもまた事実です。
今日のトレンドが、明日には時代遅れになってしまうこともたびたび起こることです。

デローザネオプリマートには、そういった時代の流れを超越したイタリアの伝統美が息づいています。

この先、何年、ひょっとしたら何十年にもわたって飽きずに乗り続けられる…それも大事な性能のうちの一つではないでしょうか。

そう考えれば、この価格もむしろリーズナブルなものに思えてきますね。