自転車のブレーキ調整と何かが当たる音について

自転車を日々使用しているとタイヤの空気圧が減ったり、ネジの緩みなどの不具合が発生しメンテナンスが必要となります。

その中でもブレーキは、重要な安全装置なので、今回は、その調整の仕方と走行中に何かが当たる音についてご説明します。

是非ご覧ください。

自転車走行中の何かが当たる音について

自転車で走行していると時々異音が発生し何の音か分からず不安になる事がありませんか?

自転車は、沢山のパーツの組み合わせで構成されていますので、パーツのネジが緩んだり調整が悪くなり異音が発生する事が多々あります。

音の発生にもいくつか種類があり、常時異音がするパターンと特定の動作をした時だけ異音が発生するパターンに分かれます。

どちらもメンテナンス不足から音が発生するものがほとんどですが、稀にパーツ自体の故障が原因の場合もあります。

特定の動作をした時に発生する音で比較的多いのが、ブレーキを掛けた時、車輪にブレーキシューが当たる所からキーキー音など異音が発生します。

常時異音がする場合で比較的に多いのが、ブレーキシューの位置が悪く時々車輪にブレーキシューが当たり音が発生したりします。

このように異音にもいろいろなパターンがあり異音は、自転車の状態を表すバロメーターとも言えます。

異音の発生元が不具合をきたしている所となりますので、原因を追究してメンテナンスを行う必要性があります。

自転車のブレーキと停止する仕組み

ブレーキの種類は、沢山ありますが、ほとんどのブレーキでは仕組みは似ており大きく変わりません。

その中で、一般的に使用されているブレーキを例に仕組みを説明します。

ブレーキは、ブレーキレバー、ブレーキシュー、アーム、ワイヤーの4つの部品で構成されています。

ブレーキレバーを握るとワイヤーが引っ張られアームが動きアーム内側に付いているブレーキシューが車輪に当たる事で停止させる仕組みです。

この一連の動きの中で、どこかのパーツや調整が悪い場合きちんとブレーキが効かなかったり、異音が発生したりします。

ブレーキは、自転車を安全に走行させる為に非常に大きな役割を担っており、ブレーキの効きが悪かったり、効かない場合交通事故に直結してきます。

そのような事にならならい為に、交通事故予防を含め日頃からブレーキの動作を点検しておく事をおすすめします。

自転車のブレーキの種類

自転車のブレーキの種類は、大きく分けて2種類あります。

1つ目は、「リムブレーキ」と言います。

このブレーキは、古くからある方式のブレーキで、止まる仕組みとしましては、左右のブレーキシューが車輪に直接当たる事で速度を落とす仕組みとなっております。

メリットとしましては、ブレーキの制動力が高い事が挙げられますが、雨の日など車輪が濡れている日は、制動力が低下する事と長い間使用しているとブレーキシューのゴムの部分が擦り減って行くことがデメリットとなります。

2つ目は、「ハブブレーキ」と言います。

このブレーキは、車輪の軸の部分に直結しているブレーキで、止まる仕組みとしましては、ホイールの軸と直結する金属の円盤を掴んで速度を落とす仕組みとなっております。

こちらのメリットとしましては、基本的にメンテナンスフリーな所が挙げられますが、調子が悪くなると「キーキー」などの異音が発生する事とブレーキの効きが悪くなった場合、ブレーキ一式の交換になる所がデメリットとなります。

このようにブレーキの種類と言っても複数ありますので、使用している自転車がどのタイプか確認しておくとトラブル時も適切な対応がとれるので、チェックしておきましょう。

自転車のブレーキ調整方法

自転車なし
ブレーキの調整は、販売店に持ち込み点検調整してもらうのがベストではありますが、日頃からできるメンテナンス方法を紹介していきます。

まず最初に行う事は、メンテナンスを行う上では基本になりますが、ブレーキのパーツを清掃する事です。

汚れは、パーツ自体の性能を低下させますので、まずは清掃を行い汚れによる不具合を改善する事が大切です。

次に行うメンテナンスは、注油です。

ブレーキレバーの駆動部やアームの駆動部を中心に注油を行い動きを滑らかにする事で良い動きを取り戻せます。

その次のメンテナンスは、ブレーキシューの交換です。

ブレーキシューは、消耗品ですので、定期的に点検を行い擦り減っていたら、早めの交換がおすすめです。

擦り減ったまま使用していると最終的には、ゴムの部分が無くなり軸の金属部分が直接車輪に当たるので車輪自体を痛めてしまいますので、注意が必要です。

最後にブレーキのアジャスター調整を紹介します。

ブレーキのワイヤーは伸びますので、伸びるとブレーキレバーの引きしろが大きくなりなかなかブレーキが効かなくなります。

ブレーキレバーの付け根にあるナットを緩めるとワイヤーのテンションを調整でき、引きしろの調整が容易におこなえますがあくまで一時的な物となりますので、早めにブレーキシューの交換とワイヤー調整を行い締め付けた状態に戻しておきましょう。

自転車のブレーキシューが当たる音がする時

自転車なし
ブレーキの調整が上手く出来ていなかったり、調整が悪くなってくると車輪の辺りから異音が発生する事があります。

特にブレーキシューの位置が悪いとある一定のサイクルでリムにブレーキシューが当たる音が発生し不快になります。

そんな時の為に、ブレーキシューの調整方法をご紹介します。

ブレーキシューの調整で気を付けたい事は、適切な位置とブレーキシューの減り具合です。

適切な位置に調整してもブレーキシューが擦り減っていたら、結局ブレーキの効きが悪かったり、ブレーキを掛けた時に「キーキー音」が発生しますので、ブレーキシューの調整をするうえで二つとも重要な要素です。

ですので、まず、ブレーキシューの減り具合を確認し位置調整を行う事が大切です。

ブレーキシューが擦り減っている場合は、交換が必要なので新品と交換し調整した方が効率的です。

位置調整ですが、左右のブレーキシューが均等な隙間に調整できていれば問題ありませんが、よく発生するのが片効きと言う状態で、左右のブレーキシューの隙間が均等でなく片方が時々リムに当たる状態になる事があります。

そんな時は、リムに当たっている側のボルトで位置調整を行います。

アームの根本にあるネジを時計回りに回すとリムからブレーキシューが離れ反時計回りで近づきますので、これで左右均等になるよう調整します。

ブレーキシューは思ったより早く擦り減りますので、定期的に点検する事をお勧めします。

自転車のチェーンが当たる音がする時

ブレーキの音も気になりますが、チェーンが調整されていない時にもチェーンが当たる音が発生する事があります。

チェーンも自転車を長い間使用していると伸びていきます。

チェーンが伸びるとだんだんと弛んで、チェーンカバーやチェーンの周りのパーツに当たる事により異音が発生したり、最悪なパターンでは、チェーンが外れて面倒な事になります。

このような事にならないようにチェーンの調整方法についてご紹介します。

まず最初に自転車の後輪を固定している大きなナットを左右ともに緩めます。

ハブブレーキの場合は、ブレーキを固定しているナットも緩めます。

上記のナットを緩めたら、ナット引きと言う10mmのナットを締め付ける事によって後輪の間隔が広がりチェーンの張りを調整していきますが、張りすぎると逆に異音が発生したり動きが硬くなりますので、注意が必要です。

程よい具合に調整できたら、緩めていたナットを締め付け完了です。

自転車のメンテナンスについて

自転車は、使用していると消耗部品が消耗したり、ビスやナットが緩んだり、ワイヤーが伸びたりなどの原因で調整が悪くなり本来の性能を発揮できなくなります。

常に快適な走行を行う為には、日頃からの小まめなメンテンナンスが欠かせません。

メンテナンスの基本は清掃ですので、できるだけ自転車とパーツを清掃し異音や調整不良と無縁な快適な状態を保てるようにしましょう。