2020年の東京オリンピック種目にもなっており、人気急上昇中なのがBMXです。
BMXの競技には、ストリートとダートジャンプの主に2種類あります。
ストリートでは、BMXに乗ってトリックという技を競い合うものです。
一方、ダートジャンプは、短距離のコースを走り順位を競い合います。
それぞれの競技によってハンドルバーの長さは異なり必要に応じてカットする必要があります。
今回は、BMX競技におけるハンドルバーについて紹介します。
BMXに取り付けられているハンドルバーの長さについて
BMXの車体は、競技用として設計されているため街乗りには不向きとなっています。
その理由としては、サドルの高さとハンドルバーが関係しています。
BMXのサドル高は他の自転車に比べると、高さを出すことはできません。
BMXの競技においてサドルに座った状態という場面があまりないためです。
それに伴って、立った姿勢でも乗りやすいようにハンドルバーは長いものが取り付けられています。
BMXのハンドルバーの長さは一般的に60cmから65cmとされています。
自転車で一番ハンドルバーが長いとされるMTBでも65cmから70cmです。
車体の大きさからしてハンドルバーの長さは長く人によっては肩幅以上に手を広げる必要があります。
しかし、BMXにおいてはこの長いハンドルバーが必要であるとされます。
BMXの車体を加速させるときに支えとなる部分が必要となり、その役割をハンドルバーが担っています。
BMXの競技では、基本的にハンドルバーは長い方がよいとされています。
しかし、ライダーによってはハンドルバーをカットして短くすることもあります。
競技自転車において、最適なポジションを得るためにはハンドルバーの長さ調整も必要となります。
ストリートで使用されるBMXのハンドルバー
BMXの競技として根強く人気なのがストリートと呼ばれるトリックを競い合うものです。
ダートジャンプとは異なり、街中で行われることが多く障害物となるモノがあればどこでもできます。
日本ではあまり街中で見かけることはありませんが、海外では街中でよくBMXを見かけます。
日本の街中でBMXに乗ってトリックを行うことは、危険な行為であり禁止されています。
しかし、海外では日本より寛容であるため街中の階段や手すりを利用したトリックを見られます。
ストリートで使用されるBMXには、前後のホイールにペグが取り付けられています。
このペグを使用してトリックを行うのですが、ストリートに使用されるBMXの車体にのみ取り付けられます。
ダートジャンプ競技では、トリックを必要とせず速さを競い合うからです。
また、ストリートで使用されるBMXのハンドルバーは長い方が最適とされます
トリックをきめる時に、ハンドルバーは長い方が操作性やバランスを保ちやすいからです。
なので、ストリートで使用するBMXにおいてハンドルバーをカットすることは適さないとされています。
ストリートにおいてBMXのハンドルバーのカットは適さないのか
ストリートで使用するBMXにおいて、ハンドルバーの長さは長い方が適していると紹介しました。
一般的に、ハンドルバーは長い方がよいとされているのは事実なのですが例外もあります。
BMXに限らず、ロードバイクやMTBなどのスポーツ車にも共通するものとしてポジションがあります。
競技におけるライダーのポジション調整は非常にシビアなものとなります。
それゆえに、一般的に最適とされるハンドルバーの長さについてもライダー次第で調整が必要となります。
ただし、ロードバイクやMTBとは違ってBMXのストリートでは速度を出しません。
なので、ハンドルバーのカットを行う場合でも短くしすぎると逆効果となってしまうこともあります。
ストリートで使用するBMXのハンドルバーの長さを調整する場合には、1cmずつカットするのが推奨されています。
ハンドルバーの長さ調整として一気にカットしてしまう人もいますが、ポジション調整しながら行うのがベストです。
万が一、ハンドルバーの長さを切りすぎてしまった場合は最適なポジションに合わせることが難しくなります。
ストリートで使用するBMXにおいて、ライダーによってはハンドルバーをカットすることがあります。
ダートジャンプで使用されるBMXのハンドルバー
BMXを使用して速さを競い合うダートジャンプにおいてもハンドルバーの長さは大切です。
車体に対してハンドルバーが長いほど安定性を確保することが出来ます。
また、ハンドルバーが長ければ左右に振ることにより加速性も得ることが出来ます。
このように、速さを求める競技においてハンドルバーの長さは長い方が有利とされます。
ただし、BMX競技であるストリートと同様でライダーによって最適なハンドルバーの長さは異なります。
大柄なライダーであれば、ハンドルバーは長くてもコントロールすることができます。
しかし、小柄なライダーにとってハンドルバーが長すぎるとコントロールしづらく操作性に影響します。
競技で使用するBMXの車体はサイズ幅が限られているため、ライダーによって車体を調整する必要があります。
ダートジャンプの競技で使用するBMXには、規定が設けられておりその規定を満たす必要があります。
しかしながら、練習においては規定がないためハンドルバーの長さを自由に設定することが出来ます。
なので、ピストのようなショートバーを取り付けて走行することも可能ですが走りにくいです。
ダートジャンプ競技のBMXでは規定範囲内でハンドルバーをカットすることは可能です。
ダートジャンプにおいてハンドルバーのカットは適さないのか
BMXのダートジャンプ競技においても、規定範囲内でハンドルバーのカットは可能と紹介しました。
実際に、ダートジャンプを行っているライダーの中には少数派ですがハンドルバーをカットしています。
その理由としては、やはりライダーと車体の相性によるものが大半を占めます。
ライダーの体格によって、ハンドルバーの長さを変える必要はBMXだけではありません。
ロードバイクやMTBなどのハンドルバーでも同様の長さ調整が行われています。
しかし、ロードバイクやMTBなどはハンドルバーのサイズ幅が多いため見合うものを選べばよいとされます。
BMXのハンドルバーはサイズ幅が限られているため、最適化するためにはカットするのが一番良いのです。
ハンドルバーのカットは、ポジション調整に欠かせないものであり繊細な作業が求められます。
また、ハンドルバーをカットすることによりサドル高やその他の箇所も調整する必要があります。
なので、ただ単にハンドルバーをカットするだけであれば行わない方がよいです。
特に、ダートジャンプのような速さを競い合う場で使用するBMXは最適なポジションに設定することが推奨されています。
BMXのハンドルバーは下手にカットしない方がよい
BMXの車体は、変速によって速度を出すものではなくケイデンスによって出します。
なので、いかに速度を出せる車体調整を行えるかがポイントとなってきます。
ハンドルバーの長さだけでなく、サドル高の調整やフレームのサイズ選びなどが走りへ影響します。
初心者ライダーに多く見られることですが、BMXに乗り始めときにしっくりこない場合があります。
その時に、ポジション調整を行うためにいろいろと自分なりに調整を行なおうとしますが推奨されません。
その理由は、しっくりこない原因を特定できていない場合が多いからです。
BMXに限らず、ロードバイクやMTBにおいても初めて乗る際はしっくりこない場合がほとんどです。
その自転車に乗ったことはないため、慣れていないからもしくは前の車体の癖が残っているからです。
そのため、乗り始めで他所のしっくりこない場合でもまずはその車体に慣れさせる必要があります。
車体に慣れる前からハンドルバーのカットなどを行ってしまうと、後々長さの調整をすることは難しくなります。
BMXの車体に慣れるまでは、下手に調整を行わない方がポジション出しで失敗しないです。
競技で使用するBMXのハンドルバーは基本的にカットしない
BMX競技におけるハンドルバーについて紹介しました。
ストリートとダートジャンプでは、BMXの車体に求められることは異なります。
しかし、何れも一般的にはハンドルバーは長い方がメリットは多いとされています。
実際に、BMXに乗ってみるとハンドルバーは長い方が扱いやすく加速性もよいです。
ハンドルバーのカットは、ポジションが合わない場合に検討するようにしましょう。